「ガンスリンガー ストラトス(TVアニメ動画)」

総合得点
57.9
感想・評価
370
棚に入れた
2160
ランキング
6677
★★★★☆ 3.2 (370)
物語
3.0
作画
3.1
声優
3.3
音楽
3.4
キャラ
3.0

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

鑑写しの世界同士の未来を掛けたSFガンアクション。色々残念だが設定は面白かった

対戦型ガンアクションゲームが原作の、SFガンアクション。全12話。
二つの世界があって、双方ともに未来の存亡を掛けてチーム同士銃撃戦やってるお話。
「並行世界」「破滅の未来」「回避の為の銃撃バトル」
等々の設定や展開はSFとしては中々…
でしたが、掘り下げずモブのように消えていくキャラ、雑な銃撃戦など、色々と惜しい作品でした。
TV放送版とウェブ版で微妙に差異を設ける、独特の試みも持ち味…
だったみたいです。(最終話手前で初めて知ったわ!)

…酷評しておりますが。
SFとしては悪くない面もあり、意外と嫌いでは無かったです。

{netabare}『物語』
並行世界同士で存亡を掛けて戦う。「ぼくらの」想起する設定です。
物語の構造や設定は割と分かり易く、「砂化現象」は「デットエンド」という「未来がもう無い終末迎えたから」
二つの並行世界あって、双方ともにデットエンド回避したいのでチーム組んで「タイムキーパー」という超越者が主催するバトルに参加、「エネルギーキューブ」という力を奪い合う、等々。
これらは自然と伝わるので、全くワケが分からん!というわけではない点は良いです。

鑑写しの並行世界同士なので、全く同じ容姿と名前のキャラが一組ずつ敵対しているのが特徴です。
…このため、ただでさえキャラ多いのに、混乱かつキャラ掘り下げる前に退場するので、キャラクターに共感する暇が無いのが難点でした。

二つの世界は第十七極東帝都管理区(一人称僕の主人公の世界)と
フロンティア(一人称俺の徹の世界)
それぞれに「管理区は物質的には豊かだが管理社会のディストピア」
「フロンティアは自由はあるが困窮している」
…という対立軸があった模様(ウィキで調べた)。
しかし、作中でその違い故のストーリーに、効果的に活かされなかった。
管理区側のディストピアぶりをもっと見せてほしかった。
中盤6話でメイン主人公・風澄徹(以降、僕徹と呼称)がフロンティア(敵世界)に行くエピソードで、フロンティア側の事情や敵の徹(以降、俺徹)の信念の理由は何となく分かるのは良い。

終盤は真の敵が正体現したので、力合わせて打倒。
でも徹同士で信念の違いから決闘…
ここでウェブ版は俺徹が勝って、覇道世界征服エンド。
TV版では僕徹が勝って、根本的な解決にはなりませんよね?でも未来は少しずつ自分たちの力で変えていこう!なラスト。
僕徹エンドの方が好感持てました。
徹たちを導いてきた謎の少女が、未来で徹と再開する展開は、少しグッと来ました。
これぞタイムスリップ系SFらしくて良かった。
…のですが、僕徹と謎の少女(未来、ミク)との交流が薄いのが残念。

総じて
並行世界やタイムスリップ系のSFとしては、中々面白い面あり。話も分かり易い。
しかし、キャラの掘り下げや世界観の共感に非常に難あり。
キャラの掘り下げや世界観の描写が殆ど無い中、瓜二つの連中が、漫然と銃撃戦をやっていた印象でした。
漫然と銃撃戦やらず、もっと日常回増やしたり、キャラ絞って交流描いて欲しかったです。

『作画』
キャラデザは悪くは無かったような。割と可愛いキャラは居たので許容範囲。
しかし、本作の見せ場であろう銃撃戦が雑なのが痛い。
ヌルヌル動かすのが無理ならば、メリハリを付けて見せ場を作ってほしかった。
(最終話の徹対決のガン・カタは中々良し)
漫然と長々と低クオリティーのバトルやらずに、非戦闘シーンでの交流増やせば良かった気がする。

『声優』
徹の阿部敦さんは僕と俺同士で好演されてました。
鏡華の金元寿子さんのヒロインぶりも中々。
全般に声優陣は豪華かつ優秀でしたが、キャラの薄さ故に無駄遣い感が。

『音楽』
OP「vanilla sky」は中々良い主題歌。しっかりと分かり易く主題である「未来は僕たちが作る!」的な主張ありますし。
やたらと「僕」を連呼(計10回)していて、ニコニコ動画では僕数えるコメ多かったw
ED「MIRAI」も余韻あって中々。サビがウィクロス1期EDっぽい。
BGMはイマイチ盛り上がりに欠けました。

『キャラ』
ただでさえキャラ多い上に二組で混乱するのに全く掘り下げず、殆どがモブ同然でした。
これでは共感も何もあったものではない…。
もっとキャラ同士の交流や掘り下げが欲しかった。

徹は僕俺共に悪くない主人公でしたが、主張の違いは描き込み不足で共感しづらい。
鏡華は両世界共に可愛げのあるヒロインではあった。
その兄貴もそこそこキャラ立ってました。
ほか、そこそこ個性的なキャラは居るが、顔と名前が一致しない。
(あれ?こいつどっち世界のヤツだっけ?あれ?死んだんじゃないの?お前誰だ?状態)

謎の少女は隠しヒロインとして可愛かった。
もっと徹との交流があれば…。

ボルガ博士っぽい反乱した博士二人がネタ的には一番面白かったw

『追記』
やたらと「僕」というセリフが多い為、ニコ動では「僕を数える」のが流行りましたっけw
…意外にネタ的な意味では愛されていた作品だっのかも知れない。{/netabare}

投稿 : 2015/06/29
閲覧 : 362
サンキュー:

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