「六畳間の侵略者!?(TVアニメ動画)」

総合得点
75.0
感想・評価
1173
棚に入れた
7081
ランキング
841
★★★★☆ 3.6 (1173)
物語
3.4
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

初回の印象が大きく変わった

 原作は未読。
 実は最初はあまり印象が良くなく、1話のドタバタなどから典型的ハーレムお馬鹿系作品かと
思っていたら、意外としっかりしたストーリーのアクション系コメディだった。
 設定や展開はありがちなものだが、この手の作品はコメディ重視でストーリーは適当なものも
あるが、本作は割としっかりとしたストーリーで、伏線の張り方や回収の仕方もちゃんと
したもの。

 幽霊、魔法少女、地底人、宇宙人と異なる属性のヒロインが登場する展開はバラエティ感が
あって、なかなか楽しい。
 1話に一気に4人の常人離れしたヒロインを登場させて、作品内で持て余してしまう危惧感も
序盤にはあったが、実際のところはそれぞれにお当番回があり、各ヒロインの魅力をうまいこと
引き出しているなと感じた。
 このお当番回後、個々のヒロインは主人公である里見 孝太郎に見事にデレていくが、この
ヒロインの好意が他のハーレムコメディものと異なり、恋愛感情より友情、家族愛、同志愛的
色合いが強いのが興味深い。まあ、その後で恋愛感情にシフトチェンジするかもしれないけど。
 実際、当初は穏やかなやり方ではあるが106号室を奪い合うライバル関係であったものが、
同じ場所と時間を共有しているうちに家族的つながりが出てきたようで、この辺りの
まとまり方はなかなか微笑ましいものがある。
 東本願 早苗メイン回の「家内安全」のお守りなどはそれを象徴しているようで、なかなか
上手い演出だなと。

 個人的にはいわゆるハーレムものの男主人公に好感を抱くことはあまりないのだが、本作の
里見に関してはかなり好感度が高い。
 印象としては優しい男だなと。ハーレムものの場合は普段は素っ気ない男ツンデレみたいな
キャラがいたり、逆におせっかいに取れそうな接し方をするキャラがいたりするが、里見の
場合はストレートに優しさを向けつつも、相手が気を使ったり、構えたりせずに済むような、
くだけたさりげない接し方がなかなか心憎い。
 この里見と桜庭 晴海との小芝居を交えた会話も洋画にありそうな雰囲気でなかなかいい
感じ。まあ、見方によっては小っ恥ずかしい感もあるが。

 いずれのヒロインもそれぞれ魅力的だが、独断と偏見で言わせてもらえば、特に印象的
だったのは魔法少女の虹野 ゆりか。
 他のヒロインが自身の常人とは異なる部分を認知されているのに、彼女だけはコスプレイヤー
扱いで、日常でも様々な部分でダメっぷりを発揮して、見事に皆のいじられ役に。
 更に序盤からかなり魔法少女として活躍をしているのだが、それを誰にも知られることないと
いう誠に不憫なキャラ。
 ただ、これは作中の状態で、神視点で見れば、人知れず戦う孤高のヒーローといった感じで、
なかなかカッコいい役どころであるし、メタ視点ではボケ役として三段オチならぬ四段オチの
締めを務めるなかなか美味しいキャラである。
 彼女に関しては脱力するような声も印象的で、特に「ゆりかふぁいおー」は結構、癖になる。

 キャストに関しては中心となるメインヒロインズが新人中心で、フレッシュさを感じるも、
やや不安定さも感じた。

投稿 : 2015/09/24
閲覧 : 270
サンキュー:

6

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