どらむろ さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

ライトなコメディー寄りハーレム萌え系。異世界文化交流の系譜

タイトルや設定の奇抜さ？に反して意外と普通に楽しめる、コメディー&萌えアニメでした。
ハーレムよりもコメディータッチな作風で、世間ずれしたお嬢様たちの無知やギャップがギャグや萌えとして楽しめる感じ。
すごく面白い！とまではいきませんが、気楽に観るには良い感じです。
ダンディ坂野の「ゲッツ」ネタが見所か♪

{netabare}『物語』
本作の「お嬢様」たちは、まるで異世界の住人ばりに現実世界（庶民）の常識が欠落しているので、「異世界文化ギャップ」の様相を呈しています。
※例えば「はたらく魔王さま！」の「カツ・ドゥーン！」みたいな。
よって（え？いくらなんでもそんな事も知らないの！？ありえん！）的なツッコミはあまり気にしないのが本作を気楽に楽しむコツなのでは。
…要は「お嬢様学校＝異世界」「庶民＝現実世界」という認識でおKだと思います。

さて、この異世界に庶民（つまり我々の世界の常識的住人）な主人公・公人（きみと）が庶民文化の講師的な立場でゲッツされ（原作では拉致られ。アニメでは表現がマズかったか）、お嬢様たちに庶民の文化を広める事に。
異世界住人たるお嬢様たちにとって、公人（と視聴者）の他愛の無い庶民常識は、未知の異文化の魅力タップリ。
唯一の男子…という以上に、お嬢様たちにモテモテとなる有力な要素になっている構図が面白いです。
※構図としては「アウトブレイクカンパニー」に近いです。
異文化知識で無双していく感じ。
ダンディ坂野の「ゲッツ」が可愛いお嬢様の間で流行りまくる様は正にアウトブレイク（感染爆発）でしたｗ

コメディーとしては、庶民の常識に無知なお嬢様が庶民文化を誤解する可笑しさが主流、なかなか笑えます。
「ゲッツ」や、ガチムチ男など、ピンポイントでクスリと笑えるネタあり。
ハーレムラブコメとしては、庶民すなわち異世界知識の持ち主というアドバンテージでチヤホヤされる流れが自然なのが上手いと思いました。

終盤は婚約騒動で一波乱、普通ならシリアスか！？と思いきやドタバタギャグ路線崩れず良かった。
女子部活物としては全般に純真無垢過ぎる為か、友情劇はやや薄味。
コメディーもラブコメもライト寄りなので、全般に気軽に楽しめるのが良かったです。


『作画』
お嬢様たちは普通に可愛かったです。
強く萌える程ではありませんけど。絵的には愛佳のギャグシーンが一番。

『声優』
田丸篤志さんは地味ながら翻弄される主人公好演。
芹澤優さん、 立花理香さん、桑原由気さん、森永千才さんいずれもイメージ合ってました。

『音楽』
OP「イチズレシピ」は妙に印象に残るイントロで、きちんと主題に沿っていて面白い。
ED「トワイライトに消えないで」も中々。
主題歌が良いのは良作の条件の一つです。

『キャラ』
主人公・公人は地味だが精神的に図太いタイプ、異世界なお嬢様学校で自分見失わなかった。
イタズラ心で愛佳をイジったり、困っていたら優しく手を差し伸べたり。
あまり目立つ男ではありませんが、ライトな本作の作風で十分主人公していたのでは。

お嬢様たちは異常なまでに常識欠落しているのですが「異世界住人」と見なせば、まあ可愛いです。
無知さと純真無垢さが萌え所でもあり、一方で現実味の乏しい物足りなさもあり。
「ツンピュア」な愛佳ちゃんがアホの子でかわいい♪
寂しがり屋だったり、本当は優しかったり。

麗子お嬢様は非の打ち所の無い美少女なんですが…やや退屈です。
お嬢様代表な感じでした。

ロリな白亜ちゃんが萌え的には一番でした。かわいい。

別の意味で異世界な戦士・可憐ちゃんもデンジャラスかわいかった。
メイド長と公人の関係気になる。{/netabare}