「Free! Eternal Summer(TVアニメ動画)」

総合得点
71.3
感想・評価
743
棚に入れた
4359
ランキング
1328
★★★★☆ 3.8 (743)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

才能と向き合い続ける葛藤

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
男子高校水泳部を舞台にした青春アニメの2期。

1期からの視聴をオススメします。1期でも書きましたけど、まあ女子の方がより楽しめるとは思いますが、男子でも普通に楽しめると思いますよ。

1期のレビューでは作画について触れたので、2期では内容について触れたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作のテーマは、「葛藤」だと思います。

遥は、「楽しむ水泳と、勝つ為の水泳との葛藤を」

凛は、「夢の大きさと、自分の才能との葛藤を」

渚は、「学業(家族・現実)と、水泳(仲間・夢)との葛藤を」

真琴は、「非凡(良くも悪くも個性的)な周囲と、平凡(良くも悪くも安定している)自分との葛藤を」

怜は、「理論(己の美意識)と実施(理想と程遠い自)との葛藤を」

それぞれに抱えていたと思います。そんな葛藤を、「友情」「努力」「成長」といった、どこぞの少年誌のような「青春ど真中エピソード」を経験する中で、次第に乗り越えていきます。

遥は、「世界の舞台で泳ぐこと」を目指し、

凛は、「それでもやはり水泳が好きで、夢を実現させる」と覚悟し、

渚は、「両立の(両方100%がんばる)道」を選択し、

真琴は、「指導者という新たな進路」を見つけ、

怜は、「水泳選手として、また部長としての更なる成長」を誓った。

悩みもそれぞれなら、解決法もそれぞれ。仲間ではあるけれど、それぞれが自分の意思でバラバラ(自分)の道を歩んでいく様が、心地よかった。男はそのへん、サバサバしてないとね(鯖だけにw)。

モチロン、腐として観るのも魅力的な作品なんだろうけど、こうした、友情と成長の物語として、ストレートに観るのもまた、楽しめるアニメでした。

個人的には、凛と真琴が好きかな? 凛のように、「才能を諦めきれずにもがく秀才」も好きだし、真琴のように「皆をまとめつつもどこか自分に自信をもてない」人物も、私は好きです。二人に共通してるのは、最後には「ありのままの自分を認め」「けれど自分を卑下せず」「自分なりの目標に向かっていく」ことですね。

まあでも、天才と付き合うって大変だよね。

自分に高い力があればあるほど、また、努力をすればするほど、自分との差を突きつけられるのだから(個人的には勝手に、水泳の萩野選手に対して、瀬戸選手がこんな感情なんじゃないかと、邪推)。

当時、リオを見ながら、そんなことを考えていました(んでその後、瀬戸選手と萩野選手がこうも逆転するとはね。事実は小説より奇なり、とはよく言ったものですね。萩野選手も、もう一度頑張ってほしいですね)。
{/netabare}

【余談~個人競技の団体戦~】
{netabare}
剣道や卓球(ダブルス以外)もそうですが、水泳のリレーのような「個人戦の繰り返しによる団体戦」には、また独特のものがあります。

例えばサッカーやバスケなど、「プレーが流れる団体競技」は、発想が近かったり、フォーメーションだったり、プレイスタイルの噛み合わせなんかが「チームワーク」として挙げられますが、「個人競技の団体戦」は、それがない(剣道なんか正に)。水泳ならまだ、タッチと飛び込みのタイミングとか、各種目に満遍なく速い人がいるとかはあると思いますが、やはりバスケやサッカーほどじゃない。

だからこそ、「個人競技の団体戦」は、「技の繋がり」よりも「心の繋がり」が大切なんですよね。みんなが1つの目標に向かってがんばれる。自分の前の選手の良いプレーに対して、自分のことのように喜び、良い流れに乗れたり、自分の前の選手悪いプレーを目の当たりにし、奴の為にも自分が取り返してやろうと、集中力を高められるような、互いの関係性。それが大事なんですよね。岩鳶高校水泳部は、そのへんもバッチリでしたね♪
{/netabare}

投稿 : 2020/08/26
閲覧 : 423
サンキュー:

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