「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編(TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
763
棚に入れた
4399
ランキング
722
★★★★★ 4.1 (763)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.2
音楽
3.9
キャラ
4.2

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そして、旅は終わる

原作は既読。
 ジョースター一行がディオの刺客達と戦いながら、ディオの元へ向かうという図式は
これまでと変わらないが、いよいよディオの本拠地であるエジプトに上陸したということで、
より緊張感は増した感じ。
 スタンドバトルの方もバラエティ感に増した感がある。これまでもオランウータンのような
動物のスタンド使いはいたが、本作ではペット・ショップのハヤブサや、味方であるイギーが
犬だったりと動物度は高くなり、挙げ句はアヌビス神のような生物ではないスタンド使いさえ
登場。
 戦い方もダービー兄弟のギャンブルやテレビゲームによるバトルなどの異色バトルが目を
引く。この2つは内容的にも心理戦としての見応えがあった。
 作品カラー的にも基本はシリアスな作品でありながら、オインゴ・ボインゴ兄弟、マライア、
ホル・ホースとボインゴとの戦いなどはかなりコメディテイストで、作品の振り幅の広さを
感じる。

 そして、終盤において、ラスボスであるDIOとの対峙。
 これまでの苦労があったためジョースター一行にとって、「ついに来た」という感がある
ようだったが、前作と合わせて4クールという長尺であったため、視聴者にとっても同じような
感慨を抱けそうな感じ。
 多くの他作品のラスボスが自信に満ちあふれているのに対して、このDIOは強大な能力や
カリスマ性を持ちながら、用心深さやある種の臆病さを持つという、大物性と小物性が同居して
いるような不思議な魅力を感じる。この辺は100年前のジョナサン・ジョースターとの戦いを
通じて、ジョースター家は侮れないという思いが生じたためのものなのだろうか。

 本作はロードムービー的側面があるが、ロードムービーと言うと旅を通じてのキャラの成長が
描かれることが多い。
 主人公である空条承太郎が登場時から割と完成されたキャラであったため、ストーリーの中で
成長するキャラという点ではジャン=ピエール・ポルナレフの存在が大きいように思えた。
 ジョースターの血を引く人間以外で唯一生き残ったのがこのポルナレフだったというのも
あながち偶然ではないように思える。

 最後は目的を達成した安堵感がありつつも、旅が終わったことへの一抹の寂しさが見事に
表現されていたが、序盤の皆の記念写真などは良い伏線になっていたように感じた。

投稿 : 2016/04/17
閲覧 : 270
サンキュー:

8

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