「パンチライン(TVアニメ動画)」

総合得点
59.4
感想・評価
438
棚に入れた
1974
ランキング
6087
★★★★☆ 3.3 (438)
物語
3.1
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.2

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

モチーフが多すぎたかなあ

 とにかく設定と言うか、モチーフと言うか、そういった要素の多いこと。霊体憑依要素あり、
スーパーヒーロー要素あり、タイムリープ要素ありといった感じで、更に人型ロボット、巨大
ロボット、人為的創造による異能力者、隕石衝突などなど。
 更にその上を行くインパクトある要素がパンチラというしょうもないもので脱力してしまう。
 正直、前半は次々と謎が提示されるミステリー要素である程度は引っ張られるものの、まだ
全体を貫くような一本道がはっきりせず、更に数々の要素が多すぎて、冗長な感があった。
 内容的には結構シリアスなストーリー展開だが、それに反するようなポップなデザインの
作画で、良くも悪くもくだらない感の強いギャグ要素満載。この辺は硬軟のバランスが取れた
ものと見るか、ストーリーのシリアス的雰囲気を壊すものと見るか、好き嫌いが別れそうな
印象。

 この状況を打破すべく、伊里達 遊太が過去に遡る後半となるが、ここからはまとまりに
欠けた印象のあった前半の各要素が伏線として一本にまとまっていくパズルのような
気持ち良さがある。
 更にストーリー的伏線なだけでなく、前半の古来館の住人が次第に仲良くなっていくドラマ
部分が終盤の古来館を守るための戦いへの心情の伏線になっていたり、曳尾谷 愛のゲーム
プレイ能力や秩父 ラブラの霊媒体質が終盤の戦いに活きてくるなど、なかなかうまい構成で
最後は結構胸が熱くなる展開。

 ただアニメに限らず、前半で伏線を張って、後半で明らかになる作品でよく出来たものは、
伏線張り部分もそれだけで面白いもので、そういう意味では前半はやはり食い付きが悪そうな
印象が強い。
 個人的には色々な要素を盛り込み過ぎで散漫になってしまった感が強かったため、もっと
モチーフを絞り込んだ方が良かったのでは?と思う。キャラはなかなか魅力的であったため、
余計に残念な感が強い。

 遊太、成木野 みかたん、寺岡 龍都の人格入れ替わりや、らぶらの憑依要素のため、体と
精神の組み合わせが異なってくる展開がよくあるが、この辺はキャストさんの力の見せ所と
いった印象。

投稿 : 2016/06/12
閲覧 : 238
サンキュー:

6

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