「ef - a tale of memories.エフ・アテールオブメモリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
87.4
感想・評価
2428
棚に入れた
12428
ランキング
149
★★★★☆ 4.0 (2428)
物語
4.1
作画
4.0
声優
3.8
音楽
4.1
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シャフトが作ると青春純愛物語はこうなってしまうのか…恐るべしシャフト

「この作品を手に取ったのがそもそも間違いだったんだ keyじゃないのか? タイトルも雰囲気もそれっぽかったんだ 何だよシャフトじゃないか シャフトなんて物語シリーズとまどマギ作ってりゃ満足なんだよ俺は でもさ どっからどう見てもシャフトなんだよ 場面はコロコロ変わるし意味不明な映像ぶっこんでくるし 意味わかんねえよ 空? あぁ綺麗だったよ さすがだよ でもさ やっぱり心情表すのに雰囲気映像はズルいんだよ 誰だって雰囲気に流されてしまうんだ あぁ俺は最も流されやすいよ 負けるんだよその演出に だからといってシャフトが青春純愛ものなんて似合わない いや 似合って良いはずがないんだ なんだよこれは 涙出そうじゃないか 心が弱っているのか? 違う 良いんだよ 認めるのが怖いのか? あぁ怖いね これを認めたら俺のシャフトに対するイメージが変わってしまう いや 素直に認めるべきだ これはいい作品だ あぁ好きなんだ この作品が!」

はっ!!思わずシャフト長台詞調に書いてしまった…影響をまともに受ける…

青春純愛物語が二つ同時進行します。ひとつは三角関係、もうひとつは記憶障害少女との恋愛。他の作品で例えると三角関係ものは「true tears」{netabare}ただし、trueの方と結果は逆で幼馴染が敗れる。でも、敗れた方にもちゃんと春が待ち構えています。{/netabare}、記憶障害は「一週間フレンズ」{netabare}ただし、こちらは13時間しか覚えておけないというもの{/netabare}に近い内容になっています。
キーパーソンとなる火村夕と天使のような存在の雨宮優子についてはこの作品では覚えておくだけでよいです。

二つの物語が同時進行しながら、後半作品への伏線も張っており、複雑に感じますが、話の切り替えが大変うまく、登場人物が限られているので分かりやすいです。また、登場人物の少なさから作中の登場人物への感情移入がしやすいです。そのため、どっぷりはまってしまう危険性があります(笑)

三角関係の方ですが{netabare}紘が選択する過程でイラっとする人も多いと思います。また、突然現れたみやこに気がいってしまい、幼馴染でずっと好きでいてくれた景を捨ててしまうような展開に納得できない人も多かったはずです。でも、それが三角関係ものの醍醐味と思ってみた方がいいように思いましたs。公衆電話で互いの気持ちを伝えるシーンはシャフト描写で感動させられます。{/netabare}

記憶障害の方ですが{netabare}蓮治の絶望描写にイラっとさせられます。その子を選んだんのだからすべて受け止めろよ!という感じで。13時間しか覚えておくことおできない千尋が蓮治を好きになっていき、切なさに耐え切れず、すべてを無かったことにしようとしたシーン。蓮治がそれを跳ね返して千尋を救ったシーン。実に感動的です。これもまた、シャフト描写にやられます。それと千尋役のやなせさんがまた良いです。リトバスの小毬もそうなんですが、心情を語るのがなぜか宗教的で心地よいのです。{/netabare}

最後にはハッピーエンドで終えるのがこの作品の特徴です。また、このハッピーエンドがまた後半の奇跡への伏線となっているのです。

実によく練られたシナリオと、シャフト美ともいうべき映像のきれいさに感服です。しいて欠点挙げるとすると、女の子、もうちょっと可愛くデザインできなかったかな…顔のバランスや作画が崩れることがたびたび。それくらいです(結構大きな問題かも)。

シャフトは独特なので好き嫌いあると思いますが、苦手な人こそ見てもらいと思います。きっと何かを感じてもらえるはずです。本当にいい作品でした。

投稿 : 2016/07/05
閲覧 : 357
サンキュー:

37

ef - a tale of memories.のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ef - a tale of memories.のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

明日は明日の風が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ