「灰と幻想のグリムガル(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1952
棚に入れた
9389
ランキング
159
★★★★☆ 3.9 (1952)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ある意味本当の「日常系異世界バトル」もの! 地味で何が悪いのさw

※タイトル解説→「このすば」は、異世界バトルを舞台にした、いわゆる日常系ギャグアニメ。「グリムガル」は、異世界バトルの日常を描く、いわばドキュメンタリー番組。そんな風に感じました。


年度末&始めは繁忙期のため、ようやく視聴(汗) 私の原点はロードス島戦記のため、こういう「剣と魔法のファンタジー」は大好物です! 期待大!

第1話
主人公チーム弱い系ですね。良いと思う。前述のロードスも、最初はゴブリン数匹に殺されかけた。もっとも、ロードスの凄さは、10年以上連載を続けた最終巻付近でも、「主人公VS完全武装の普通の兵士5人」なら、降伏や逃走を選択する(のに大人気な)ところ。さあ、「灰色」は、どこまで「弱い(等身大の)主人公」で頑張れるかな? なんとなくだが、マナトはどっか(3、4話あたり)で死ねか裏切る気がする。主人公の自覚と自立の為に。キャラデザや風景など、大好きな岩崎美奈子さんっぽくて、そこも好きでした!

第2話
モンスターの死に際を、殺害による苦しみを、ここまでじっくり魅せるのも、初めてな感じ。このアニメがやりたいことが分かった気がする。ようは、「異世界バトル」のリアルを魅せたいのね。途中で挿入歌入るところ良かった。たまに、知らない街をぶらつくと、「そこでも人々が生きてる不思議」を感じることがある。「自分とは関係(知ら)ないところでも、世界はちゃんと回ってる不思議」というか。挿入歌の部分でそれを感じた。以前のレビューでも書いたけど、会話なしで魅せられるアニメは、良いアニメです。

第3話
パンツが買えない主人公(笑) 寝込みを襲う楽さ、を魅せるのが良い。女子は二人とも王道ですが、良い感じですね。特にユメは良い感じです。大雑把に見えて繊細。やはり、マナトは死にそう。それでシホルが取り乱して……って展開が目に浮かぶ。

第4話
いや~、予想当たったな~残念だけど。まあ、このタイミングだよね、マナトのキャラ立ちとハルヒロの成長する残り時間を考えたら。やっぱ、「主人公より優秀な良い奴」は、死んじゃう運命にあるよねね。実は、マナトがもう一方のグループのスパイだった、って展開もあるかなと思ってた。んで、ハルヒロチームを裏切れずに死ぬとか。灰と幻想の「灰」って「灰色」かと思ってたけど、その「灰」か。それは流石に分からなかったな~。次話は、マナトを失った悲しみを乗り越える回かな。もしくは、新しいヒーラーを入れるかで揉める話しか。その両方か。

第5話
男子3人の呑んでる感じは好きだな。男は、ああやって酒を呑まないと本音で語れず、愚痴をこぼさないと前進できない、弱い生き物だからね。展開としては、期待通りというか、予想通りというか、王道だね。でも、最後のハルヒロ&ユメの絡みとか、声優さんの熱演や製作の細やかな情景描写によって、確かな感動を生んでいた。ラスト、シホルのとこがギャグっぽくなったのは、「ハイ!暗い話はここで終了ね!次からは雰囲気変えるよ!」っていうメッセージでしょうね。うまいと思います。

第6話
OP、絵が変わりましたね。ストーリーに合わせて作画する、スタッフの心意気が伝わります。メリイの悩みもまた、既視感がありますね。流石に、あんな「(アニメ的には)よくある話」を、あんな「深刻に」話されると、微妙ですね。まあ、みんながみんな、私達のように、アニメ観まくってるわけじゃないし、そこは許しましょう(上から目線w)

第7話
解決の仕方もまったりやな。でも、それがリアルかな。一緒に飯を食ったり、無駄話をしたり、そうして少しずつ間を詰めていく。「ゴブリンスレイヤー」って、逆に格好良いな、それだけ仲間の安全面を考えてるってことだし。

第8話
熱い戦いでした。1話から徹底して、ゴブリンにも人格を認めているね。CMまたぎの止め絵とかね。アニメでキャラが死ぬことには、常に賛否ありますが、私は表現のひとつとして、アリだと思っています。でもそれが、無駄死になら、すごく不快になります。この作品は、マナトの死を丁寧に扱っているので、好印象です。最後の灰色の空、ポイントでタイトルからめてきますね。

第9話
グリムガル風の日常回ですね。そっか~、ハルヒロ×メリイ。の組み合わせか。個人的にはユメが好きなんだけどな~、ランタとの組み合わせか。となると、なんか、実はモクゾーとシホルが付き合ってて、それがなんかの拍子に出て、全員が異口同音に「いつの間に!?」って驚き、モクゾーが、「あれ? 言ってなかったっけ?」とか、言いそう。その脇で顔を赤らめモジモジするシホル、目に浮かぶわ~(ただの妄想)w

第10話
なんだかあんまり印象に残らない回だった。でも、ランタのこととか、自分が今、リアルで似たような状況を目にしてるから、どう解決するか気になる。

第11話
ぐっと引き込まれる感じがあった。対ゾンビバトルにしても、デッドスポットからの逃避戦にしても、映像にも気合い入ってたし、良かった。

第12話
良い終り方ですね。ある程度、ストーリーにカタはついたし、まだまだこれから感も残したし。笑ったメリイは可愛かった! やはり、ツンデレたるもの、あのくらい、デレるまでと、デレる瞬間を大切にせねば! (いや、笑っただけですが)

視聴を終えて

面白かったです。なんか、50話くらいかけて、ハルヒロ達とゆっくりゆっくり、一緒に成長していきたい感じ。このゆっくり感が、ダメな方にはダメなんでしょうね。私は好きですが。

絵と音楽に関しては、誰も異論を挟まず、素晴らしい出来だと思います! 製作の皆さん、お疲れ様でした!

~蛇足~

超私事ですが、昔、RPGツクールというゲームで、「ロードス島否英雄伝」というゲームを作りました。内容は、ロードス島戦記の世界を生きるとある傭兵団の話で、特徴は、主人公達の行動が一切世界に影響を与えない、というものです。主人公達が何をしようと、勝手に世界は動き、パーン達、本編の主人公が救ってくれるw 本編の主人公には何度かニアミスしますが、「昨日泊まった宿屋が一緒」くらいで、共闘はできない。一応、ロードス本編に出てくる敵にも挑めますが、瞬殺されます(笑) なんか、「みんなが英雄じゃないし、それでも必死に生きてる」ことを表現したくて。個人的には超満足でしたが、友達にプレーさせたら、批判の嵐でした。そりゃそうだ(笑)

このグリムガルにも、似たようなテーマ性を感じました。そこが、「地味」だとか「飽きた」だと言われる所以ですね。でも、SAOとか、(評価5だし)派手なのもあって良いけど、こんなんだってあって良いじゃない♪ 渋谷も楽しいけど、板橋だって楽しいよ~(笑)

投稿 : 2016/07/10
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サンキュー:

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