「機動戦士ガンダム(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
1337
棚に入れた
6170
ランキング
220
★★★★☆ 3.9 (1337)
物語
4.2
作画
3.3
声優
4.1
音楽
3.8
キャラ
4.2

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ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1st、その思い出

いわずと知れた日本のアニメーション史上に多大な影響を与えた名作です。いまさらレビューというのもおこがましいくらい有名な作品ですが、かいつまんで内容を説明しようとすれば {netabare}舞台は、スペースコロニーへの宇宙移民が始まって半世紀あまりが過ぎた未来世界、宇宙世紀0079年。地球から最も遠いコロニー群サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦からの独立を求め、独立戦争を挑んできた。圧倒的な連邦軍の戦力数に対して、ジオン軍は全く新しいタイプの人型機動兵器「モビルスーツ(MS)」を実戦投入し、戦争は膠着状態に陥る。

サイド7に住む少年アムロ・レイは、コロニーに侵入したジオン軍MSザクの攻撃に巻き込まれ、偶然が重なって連邦軍のMSガンダムのパイロットになってしまう。ガンダムの母艦であるホワイトベースは正規乗組員のほとんどを失い、アムロをはじめこれに避難した少年少女たちは、生き残った乗組員達と協力しながらサイド7を脱出する。しかし宇宙には、「赤い彗星」と呼ばれるジオン軍のエースパイロット、シャア・アズナブルが待ち構えていた。

本作は、宇宙や地球の激戦地帯を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや戦い、そして別れを経て数々の困難を乗り越え、閉鎖的な極限状態に悩み傷つきながらも一歩ずつ成長していく、アムロたち少年少女の姿を描いた物語である。(ウィキペディアより)
{/netabare}

初回放送から35年以上が経ち「あの頃」を知っている人間は40代後半以上になっている今、次の世代に「何がすごかったのか」を伝えておきたく、書き込みました。

初回放送当時、私は小学校の中学年。ガンダムは観たのですが、さっぱり世界観がわからず、2~3回観ただけ(記憶にあるのはランバラルとアムロの激突シーン)で、次の作品(トライダーG7)に夢中になった記憶があります。あの作品を小学生の中学年以下が理解しようにも無理です。この頃、ロボットアニメの主流は「勧善懲悪」「敵は異世界人で地球を守る」「超合金などがほしくなる」ものが当たり前でした。しかも、土曜夕方なんて、子供が見る時間帯です。そこにガンダムを入れたのだから、失敗するのも当たりまえでした。テレビ版には合体シーンとか、Gアーマーとか無理やり差し込んで、製作側が苦労した様子が分かります。結局打ち切りという憂き目にあったのですが、その後がすごかったのはご存知のとおりです。

ガンプラの影響は本当に凄いものでした。「おもちゃ」ほしさに長蛇の列をなしたのはガンプラが史上初めてではなかろうか?(いやまて、ルービックキューブもこのころだったはず…)ガンプラは放送後、しばらく経ってから男の子たちの間でどんどんうわさが広まり、俺も俺もという感じであっというまに大流行になっていきました。自分も完璧に嵌ったくちです。店という店を探しても在庫はなく、販売される日はどこからか情報をかぎつけ、長蛇の列を繰り返すというものでした。今のように情報網は発達していない時代です。みんなどこで情報を知ったのか、記憶はあいまいです。でも並んだんですよね。

自分がはじめて手にしたガンプラはグフ。グフ専用のラベルカラーも購入し、友達の家で一緒に作りました。本当はガンダムやドムがほしかったのですが、人気ガンブラはあっという間になくなります。しかも、1人あたりの販売個数は限られていたので、残っていた中から選んだのがグフだったのです。でも正解だったように思います。今見てもかっこいいですから。このとき作ったグフは今でもラベルカラーの容器とともに大切に保管しています。

ガンプラから嵌った子供たちは世界観を感じるため、当然のようにアニメにも嵌りました。テレビは再放送され、映画もみんなで見に行き、同じ話題で盛り上がりました。映画は子供たちだけでは心配だからと、クラスの先生に同伴してもらいました。のどかな時代だったと思います。でも、流行はいつか終わりを迎えます。ガンプラは小さな店でも手に入れることができるようになり、ガンダムをその後も話題にしているのは本当に好きな男子だけ。自分も残った一人でした。アニメはその当時「子供の見るまんが」(その当時アニメなんてしゃれた言葉は言っていませんでしたし)としてしか世間では見られていませんでした。ヤマト(あるいは999)、ガンダム、マクロスと、大人が観ても面白いと感じられる作品が70年代後半から80年代前半にかけて次々生まれ、今があることを感じていただきたいなと思います。中でもガンダムは現代アニメの流れ、マルチパッケージで売る手法の基礎を作った作品でもあります(これが良いかどうかは疑問に思うところもありますが)。

今でも再放送繰り返されていますが、何回観ても厭きることのない内容です。作画は今とは比べることもないくらいきついかもしれません。賛否がありますし、いまさら1stなんて…と思う人もいると思います。でも、機会があればぜひ感じてもらいたいです。何がこの作品を夢中にさせたのかということを。(レビュー100作品目の記念として記す)

投稿 : 2016/08/03
閲覧 : 363
サンキュー:

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