「機動戦士ガンダム 第08MS小隊(OVA)」

総合得点
79.2
感想・評価
731
棚に入れた
3848
ランキング
504
★★★★☆ 3.9 (731)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.0

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二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

方々では不評なラストも含めて、良かったです

評価の難しい作品です。
面白かったですが、ガンダム作品と見ると首をかしげる場面がちらほらあります。

一年戦争が舞台。
MSザクで地球に侵攻したジオンに対し、連邦もMSを完成させ、少しずつジオンから地球の支配地域を開放させていったころ、連邦の若い指揮官、シロー・アマダは、地球の第08MS小隊の小隊長として配属されます。

戦線の舞台は宇宙ではなく終始地球上、それもゲリラの出没する山間であり、生々しいリアリティのある戦闘が展開されること、また主人公はニュータイプではなく、仲間と戦う指揮官であることが本作の特徴です。
シローは仲間とともにジオンと戦うのですが、戦局の最中、敵のパイロットと恋に落ちてしまい、恋と戦争のはざまで揺れ動く、主人公の迷いが本作のテーマになっています。

内容は、方々では不評なラストも含めて、良かったです。
主人公の行動に一貫性がなく、ブレまくってましたが、最終的に落ち着く先として良いラストだったかなと思います。
ともすれば不快と思われかねない無責任な主人公なのですが、終始必死であり、憎めないキャラクターとなっていました。
OVAということもあり作画もきれいでした。また、OPも名曲。
さらに、仲間たちにもキャラクターが立っており、各々にストーリーがあって、まとまりのない面々を小隊として一つにまとまるエピソードがあったのも良かった。諸々含めて見て良かった作品だったと思います。

ただし、タイトルに機動戦士ガンダムとついているのだからガンダムを出せという話が内部であったかは知りませんが、量産型と称してガンダムがたくさん出てきます。
ガンダムといえば、アムロ・レイの搭乗するホワイトベースのガンダムのことであり、量産化されたガンダムはジムだと思うのですが。
大事な局線ということはわかりますが、ただの小隊にこんなにガンダムが与えられるのは不自然に思いました。
そこは陸戦型ジムでも良かったんじゃないかと。
しかもそれがガルマ・ザビの死以前だというので、そこだけ受け入れられませんでした。
また、物語序盤でニュータイプでもない主人公が、試作機のボールでザクを退けていたのもリアリティに欠けていました。
地球上で戦うのに、アプサラスのデザインも不自然です。機動性もないし、でかいだけなのでいい的にしかならないような。

ストーリーは良かったので、そういった矛盾を受け入れられる方向けの作品だと思いました。

投稿 : 2016/10/25
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サンキュー:

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