「SAMURAI7_サムライセブン(TVアニメ動画)」

総合得点
68.5
感想・評価
332
棚に入れた
1960
ランキング
2017
★★★★☆ 3.8 (332)
物語
3.9
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

uppo さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

また生き残ってしまった・・・

原作は戦国時代が舞台らしいが、今作は江戸時代という感じがしました。
藩によっては年貢を貢いで生活に苦しんだ農民、太平の世となり不要となった侍、安土桃山から江戸時代にかけて商いで稼ぎまくった「豪商」という商人が現れた事(今作では虹雅渓)等を考えるとまさしく江戸時代という感じです。
今作は面白いかどうかというよりも侍の魂の鼓動を感じる作品かなと思います。

後、7人の侍各キャラをちょっと考察。
カンベエは、生と死の境界線を彷徨う存在に感じました。
心の何処かで死に場所を求めていても、結局敵・見方の屍が自分の足元に積み重なっていってしまっているという印象です。
死に場所をすごい慎重に見定めている印象でした。
処刑台では死なない、本丸・・・ここが死に場所だみたいな。
キララの想いも端から眼中に無かったのもこの人なら頷けます。

次にカツシロウ。
最初は侍に憧れを持ったという印象。
また史実にある武士(侍)の思想を持ってるという感じも受けました。
「武士道とは死ぬこととみつけたり」という言葉を忠実に守る様な・・・。
序盤でカンベエがカツシロウを仲間に加えたくなかったのは理想でやっれいける様な甘い道では無かったから、自分の様になって欲しくなかったからだと思っています。
最終話で、カツシロウは侍として生き、侍として死ぬ事を言っていたと思いますが、今後どうなっていくのか少し楽しみな所です。

シチロージですが、7人の中では一番目立っていなかった印象。
惚れてる女より戦場を選んだイケメン。
あの場所でのユキノとの生活を幸せに感じつつも何か物足りないと感じていたのでしょうか。

ゴロベエは特に・・・。

キュウゾウは今作最強の侍ですかね。
9話で言っていた「生きてみたくなった」というセリフですが、誰かの支持に従う事を生を全うしているとは言い難いと考え、自分の思う通りに生きようという感じでしょうか。
カンベエと一戦交えて何かしら感じる所があったのかもしれません。
「生きるとは?」哲学ですね。

次にヘイハチですが、大戦を経験したキャラの中では異質な存在だと思います。
普段から笑顔が多い事やニコニコ顔のてるてる坊主が気になった方もいると思います。
この作品の小説では彼の過去について描かれているらしく、昔ヘイハチには怒っていたばかりの時があり、部隊長の娘さんにそれをいさめられ、その時に一度立ち止まって考えるようにとてるてる坊主をもらったそうです。
裏切りに対して過剰な反応を見せるのは、大戦時に味方の指揮官に利用され、部隊を全滅に追い込んだ過去があるからだそうです。
こう考えてみると薪割りの代わりに何かをもらうというやり方は何かシンパチらしいなと思います。
この辺のエピソードもアニメでやってもらいたかったが、尺がきつかったかな。
まあ、人間味のあるキャラなので7人の中では1番好きなキャラだと思います。

最後にキクチヨ。
かなり生きる事に不器用な印象。
機械の体にした事により己の可能性を狭めた気がします。
描かれてはいないですが、元の体に戻りたい等の葛藤や後悔はあったと思います。
その思いを誰かを護る事により隠しているようにも感じました。
愛や幸せ等は自分には手に入らないものだと思っていたせいか、小町からの告白は想像以上に嬉しかったのだろうと思います。
単純な性格ですから、もし生きていたら簡単に刀を置いて、小町と幸せに暮らしてくんだと思います。

投稿 : 2017/01/21
閲覧 : 448
サンキュー:

5

SAMURAI7_サムライセブンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
SAMURAI7_サムライセブンのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

uppoが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ