「紅殻のパンドラ(TVアニメ動画)」

総合得点
64.3
感想・評価
359
棚に入れた
1839
ランキング
3789
★★★★☆ 3.4 (359)
物語
3.2
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

萌え重視だが、ちゃんと攻殻してる

 原作は未読。
 「攻殻機動隊」の外伝と言ったらいいのか?。
 「攻殻機動隊」と世界観を同じくする作品は幾つかあるが、その中でも萌えとコメディ色を
強く押し出した作品という点で、かなり異色な印象。
 それでも電脳化社会、義体、アンドロイドなどは随所に描かれており、ちゃんと攻殻的世界に
なっているところが面白い。
 こういったガゼットだけでなく、アンドロイドであるクラリオンが七転 福音との交流により
変わっていく過程などは、「攻殻S.A.C.」のタチコマなどに通じる人工物の心の問題にも触れて
いるような印象。

 全体的な印象としてはメインキャラの七転 福音とクラリオンのやり取りが中心となっている
感じで、これが微笑ましくて可愛らしい。
 とにかく福音のクラリオン好きが露骨で、そのあからさまな態度が可愛らしいが、それに
対するクラリオンのツンデレ的な反応もこれまたよし。
 更に当人達の感情はさておき、百合的描写も多々で、クラリオンの下腹部にある端子による
接続シーンなどはちょっとエロすぎだろうといった感じ。
 こういった可愛らしい部分だけでなく、クラリオンを主軸としたシリアスバトルもそれなりに
見応えがあり、随所に出てくるパロディもセンスが良い。
 ストーリー的にはそれなりにシリアスなものだが、福音のほんわかした空気感が作品世界
全体の雰囲気を作っているようで、あまり暗さは感じられない。

 「攻殻機動隊」はパラレルワールド作品が幾つかあるので、本作も他の攻殻作品に繋がって
いるのかどうかはよく判らないが、全身義体の初期型である福音の時代を経て、草薙 素子の
時代に繋がっていったと考えるとなかなか感慨深いものがある。
 実際、映像的には生身とは変わらない外見の素子に対して、福音のそれは間接部など明らかに
人工物だと判るように描かれており、義体技術の進歩が見て取れる感じ。
 素子と言えば中の人である田中 敦子氏が、ウザル・デリラ役で出演しているのはなかなか
良いファンサービスといった感じ。

 福音とクラリオンによるパンドーラ・デバイスの使用で、福音が様々な能力を得て活躍を
するのが見どころの一つだが、これってやっていることは変身系魔法少女ものと同じような
感じ。そういう意味では科学の力による魔法少女モノと言えそうな作品。

2018/05/06

投稿 : 2018/05/06
閲覧 : 270
サンキュー:

4

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