「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-(TVアニメ動画)」

総合得点
64.3
感想・評価
379
棚に入れた
1796
ランキング
3780
★★★★☆ 3.4 (379)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バランス感は非常にいいが。。。

 2期視聴済ですが、未視聴の体で書いてます。
 当初は黒騎 猛と瀬名 颯一郎のバディもの、あるいは新人である花咲里 あさみの成長譚を描く
作品かと思っていたが、(そういう側面もあったが)思いの外第八係全体に焦点を当てていた
ようで、各メンバーをピックアップした回もそれぞれ用意されており、そういう意味では第八係
そのものが主人公といった感じ。

 全体に感じるのは過去のヒーローもののアニメ、特撮作品への愛と言うか、オマージュと
いったもの。加えて警察ものということで刑事ドラマからの影響も感じるが、これらを
うまいことブレンドした印象。
 こういった公務員ヒーローものは、超法規的組織で現実では得られないカタルシスを得る
ものと、現実と同じく規制に縛られることで作品内のリアリティを得るものに大別される印象が
あるが、本作品は後者で法的制約や他の部署や省庁との調整などがドラマ性を増していると
同時に、主人公サイドの一種のウィークポイントとして、敵との戦いにおいてうまいこと
バランスを取っている感があった。
 こういった部分は中間管理職の苦労が偲ばれるのだが、これを体現していたのが室長の
山吹 凛で、メンバー中一番幼い容姿の彼女が室長というギャップも面白い。

 ストーリー的には中盤までは1話で1事件解決という形を取っており、回によっては幾分
グダグダした感じもあったが、それぞれの事件が1本の線に繋がっていくというしっかりした
構成になっており、よくできた話という印象。
 シリアスとコメディの按配もいい感じで、いずれも痛快ヒーローアクションものの範疇を逸脱
しない程度にうまいこと収められている感じ。
 このコメディ部分では、花咲里の空回りっぷりがいい味出してるし、第八係のやたらと開いて
いる飲み会がとにかく楽しそうであった。

 シリーズ全体の敵であるロゴスだが、いわゆる組織ではなく、面識のない3人の少年と
いうのが面白い。多くの人員がいなくても目的が達成できてしまう点など、電脳化社会ならでは
といった感じで、そういう意味ではサイバーパンク的色合いも感じる。
 実際、メインモチーフであるウィルウェアと並んで電子戦なども大きなウェイトを占めて
いたが、特にマスコット的存在の印象だったLikoは終盤でロゴスの仕掛けであることが
明らかになるなど、よく出来た伏線といった印象。
 まあ、ロゴス云々とは別に公的マシンにフリーウェア入れちゃダメだろって感じだけど(笑)。

 他に印象に残ったのは毎回、どこかに出てくるスリの少女。Liko同様に2期への伏線
なのか?、「TIGER & BUNNY」のマフラーの少女のように毎回出てくる単なるモブ
なのか?、2期が楽しみなところ。

 全体に色々な部分でバランスの良さを感じるものの、逆に突出した部分も感じられず、小さく
まとまった感もある。
 キャラの存在感にしてもそうだし、特にウィルウェアの活動なんかはもっと弾けちゃっても
良かったんじゃないかと。

投稿 : 2018/03/18
閲覧 : 269
サンキュー:

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