「ディメンションW(TVアニメ動画)」

総合得点
73.1
感想・評価
758
棚に入れた
4043
ランキング
1052
★★★★☆ 3.7 (758)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悪くはないんだけど。。。

 原作は未読。
 先に全体的な印象を書いてしまうと、設定や世界観は好みだし、ストーリーもそう悪いもの
ではなく、1クール作品としてはそれなりにまとまっていたのに、盛り上がりきれないまま
終わってしまった感じ。
 これは何故だろう?と考えてみた。

 先に話は悪くないと書いたが、その展開はやや平坦。
 その要因の一つは中心軸であるマブチ・キョーマと百合崎 ミラがあまり窮地に陥って
いなかったことにあるかなと。なんか悪い意味で安心して最後まで観られてしまった。
 この手の作品は最終的には主人公が助かることは判っていても、途中でハラハラする要素は
メリハリという点では結構大事だったりするんじゃないかと。
 あとカッコいい見せ場が少なかったかな。これはキューマやミラだけではなく脇役にも言える
ことで、尺的にストーリーを追うのに精一杯だったのかなという気が。
 作品によっては話はいまいちでもカッコいい見せ場が多々だとそれなりに良作品になって
しまうものもあり、本作のようなアクション系は特にそれが重要な気がした。

 序盤においてはニューテスラの闇とも言える部分がキョーマが最終的に対峙すべき問題
なのだろうなと思わせるような展開だったのだが、中盤以降はジェネシスを巡る
ハルカ・シーマイヤーとの問題ばかりになってしまい、焦点が散漫になってしまったのも要因の
一つかなという気がする。
 こればかりは原作は続いているうえに、更に話途中までをアニメ化したわけだから、
しょうがないと言えばしょうがないんだけど。

 近未来と言うことでメインモチーフであるコイルを始め、義体、ロボットなどのガゼットは
なかなか楽しめる。
 ただ最近の近未来ものでは重要なファクターとなっている電脳化、ネットワーク社会といった
IT関連の部分があまり描かれなかったのはいささか残念なところ。

 キャラに関してはやはりキョーマとミラが群を抜いて印象深い。
 近未来であえてアナクロい風貌や武器などが目を引いたが、コイル嫌いが端を発しているとは
いえ、こういう時代遅れ感のあるキャラは結構好き。
 そんなキョーマの相棒が時代の最先端をいっている感のあるミラという点が面白い。
 ぶっきらぼうで愛想の悪そうなキューマと愛想良く柔らかい印象のミラといった具体に
対照的なキャラであるところがこれまた面白い。
 途中からミラのボディが、キョーマの妻だった四阿屋 雅の全身義体になるべきものだった
ことが明らかになるが、その設定があまり活かされていない感じでちょっと勿体ない。

 ネタ的な部分では、OP映像のキューマのやる気のなさそうなダンスが結構好きだった。

2018/06/15

投稿 : 2018/06/15
閲覧 : 437
サンキュー:

3

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