「機動戦士ガンダムUC RE:0096(TVアニメ動画)」

総合得点
68.6
感想・評価
234
棚に入れた
1219
ランキング
1976
★★★★☆ 3.9 (234)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

必殺!ガンダム拳?

 原作は未読。
 最初にガンダムに対するスタンスを書いておくと、「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)を
始め、その後もそれなりの作品を視聴したけど、未視聴作品もあるし、好きなシリーズで
あるものの、特に他より思い入れがあるほどではないといったところです。

 宇宙世紀の話で、一口にガンダムと言っても色々な世界観の作品があったりするが、個人的には
この宇宙世紀モノが一番面白く感じられる。
 その理由としてファーストガンダムから始まり、その後の作品が次々と肉付けをしていったため、
世界観や設定に厚みを感じるし、それを背景としているためにドラマにも重みを感じる。
 こうした結果、宇宙世紀モノは政治劇、歴史劇的側面を強く感じるが、本作は政治劇としては
地球連邦、ネオ・ジオンのいずれも一枚岩ではないためになかなか複雑な状況で、個人的にはその
複雑さが見応えがあった。
 過去作による積み重ねが面白さを生んでいる反面、宇宙世紀モノは「世界観や設定は当然、
知ってるよね」といった感じで話が進んでいくので、本作が初めての宇宙世紀モノみたいな人には
辛いかなという気も。
 もっとも細かい部分に目を瞑れば、本作だけでもストーリーなどはそれなりに楽しめるでは
ないかと。
 他の宇宙世紀モノとのリンクという点では、過去作のキャラが登場してくるのも楽しいところで、
キャラだけでなくモビルスーツなんかもそんな感じ。特にトリントン基地攻撃はジオン残党大集合の
体を成しているので、モビルスーツをかき集めました感がなかなか楽しめた。

 本作の主人公はバナージ・リンクスという少年。危機に際して計らずもガンダムに搭乗する
パターンは、ガンダムに限らずロボットものにおける王道とも言うべきものだが、実際に搭乗する
まで結構時間が掛かったのが印象的。
 主人公は少年だが、その回りの大人達がよく描かれているなという印象。
 アニメという媒体は主人公が少年というパターンが多く、作品によっては主人公と同世代だけで
終始してしまうものもあるが、主人公の成長譚という側面を持つ作品はそれを促す大人の存在と
いうのはやはり重要だなと改めて思ったり。

 ストーリーは「ラプラスの箱」の謎を巡る各陣営の戦いといったところ。
 本作でのキャラ達の行動原理が理念、大義、思想によるものもあるが、それだけでなく愛情、
怨恨、嫉妬、コンプレックスなど極めて個人的なことも大きい点が興味深い。現実も結構そんなもの
だったりするのだろうけど。
 「ラプラスの箱」の正体だが、なかなかうまく考えられており、超兵器みたいなものより説得力が
あった。
 結局、バナージとミネバ・ラオ・ザビは未来に繋がるような使い方をしたわけだが、時系列的に
後の作品が相も変わらず戦闘ばかりなのを考えると、なんとなく空しさを感じなくも。

 ガンダムと言うといわゆるリアルロボット系の走りだが、ファーストガンダムの段階から
ニュータイプ関係に関してはかなりオカルトっぽい要素があった。
 本作も終盤はまるで異能バトルもののようなノリ。

2018/10/29

投稿 : 2018/10/29
閲覧 : 320
サンキュー:

5

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