「風の谷のナウシカ(アニメ映画)」

総合得点
90.6
感想・評価
1959
棚に入れた
12590
ランキング
51
★★★★★ 4.2 (1959)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

胎動が聞こえる

宮崎駿監督作品。

自然と文明・人との共生を問い、
禅問答のようにテーゼは肯定され否定される。
原作は漫画史に残る傑作でしょう。
その問いかけは「もののけ姫」まで続く。

「火の七日間」と呼ばれる戦争により、
都市群は崩壊し地表は有毒の瘴気を発する、
巨大菌類の森、腐海に覆われていた。
風の谷、そこは海からの風によって、
かろうじて腐海の汚染から守られている小国である。

ここにあるのは人間の業である。
聖なるものと穢れたものとの闘い。
そして巫女としての少女の救済。
宮崎駿監督の胎動がここにあります。

蟲と語り、風と戯れる少女の優しさは、
時として勇敢さによって支えられている。
生命とは清浄と汚濁である。
それでも寄り添い生きていくしかないのでしょう。

語り尽くせはしない壮大な物語だ。

投稿 : 2022/07/23
閲覧 : 775
サンキュー:

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