「新 HUNTER×HUNTER(TVアニメ動画)」

総合得点
75.6
感想・評価
957
棚に入れた
4652
ランキング
775
★★★★☆ 3.9 (957)
物語
4.1
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.5
キャラ
4.1

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ネタバレ

幻想@かうちん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

難しいですが

私は2011→原作→1999→パイロット版の順番で見ていったのですが…一言で言いますと、これは原作を知らなければ知らないほど楽しめます。逆に言えば原作を細かく知っている人ほど、矛盾点や改悪に気づいてしまい興冷めする可能性があるかなと思いました。(勿論個人の感想です)



※ここからおっそろしいほど長い長文になります。※



私の場合これを最初に見た時は幼かったのもありますが、ただひたすらに楽しんで視聴していました。このアニメを見てから原作を買い、原作の同じシーンを1日に8回読み直すほどハマってしまいましたが、原作を読んでから先程書いたように原作との矛盾点、改変を見つけてしまいこの作品は興冷めしてしまいました。
私はどんな作品においても原作至高主義なので、普通のよくある改変なら良いものの、"特に必要性も感じない改変したことで起こる原作との矛盾"はどうしても見逃せませんでした。何しろ、こんな事しなくて良かったよね????意味あった?????それ改変したことでストーリーに深みが出た?????キャラの設定が立った?????何のために????という改変で矛盾点が発生しているのです。
例えば蟻編ですが、女王は「王を産む」と宣言した後は(王以外の)新しい蟻を産めません。なのに師団長達を集めた時や師団長会議の時に、原作には描かれているはずのウェルフィンがその場には何故かいなく、その回の後半ラストでザイカハル(ウェルフィンの前名)と呼ばれてる人が映ります。つまり、女王が王を産む宣言した時にウェルフィンが映らなかった、ザイカハルがその後登場していたことで「本来ウェルフィンが産まれるわけがない、ウェルフィンが存在しているわけがない」という矛盾が生じてしまいます。ザイカハルの部分が回想だった、という可能性もありますが無理がありますしそこに回想を入れる必要性を感じません。

もう一つ、個人的に苦手な所。明らかにキャラsage演出が多いこと。
例えばクラピカ。何だかんだ1番被害を受けているキャラだと思います。この作品のクラピカは思考回路が端的すぎます。

1、旅団の話になった際「そんな絶好の機会を狙わないわけないだろう」と決めつけ。一度見てから見直してないので一字一句あってるかわかりませんが、明らかに決めつけていたのは覚えています。原作、旧作では「可能性はある」という考えですが、毎年開催されるオークションなのに何故絶対に今年来るとクラピカは確信できたのか??謎でしかありません。

2、千耳会〜師匠との出会いアニオリまで。千耳会のお姉さんにめっちゃ怒鳴っています。クラピカはこういう時こそ冷静であるのに、ヒステリックすぎでは???生理ですか???しかも通りすがりのスリおじさん(師匠)にも気付かずまたまた「返せ!」と怒鳴る。しかも戦い始める。師匠、貴方ハンター協会の規律に違反してしまう可能性があるのでは…?大丈夫なんですかね(ハンターたるもの同胞のハンターを標的にしてはならない以下略)さらに戦い終わって四つん這い。一部の層にはウケる。そして突然「私には力がいる!」と見ず知らずのスリに怒鳴る。クラピカは他人に自らの感情をこんな簡単に暴露しないしぶつけることなんて殆どない。クラピカの奥ゆかしい魅力が消え去ってしまってるのがひどく残念。

3、ヨークシンに入りオークション。また中止になるであろうと踏んでいたオークションが開催されたと知り急いで駆けつけてオークションに参加するクラピカ…なのですが、クラピカさんなんで鎖を具現化したままなんですかね…(困惑)オークションにはケータイ機器や武器などなどは全て持ち込み禁止。全て信頼で成り立っている空間です。勿論暗殺者チームまで同じなのかは不明ですが、態々暗殺者チームの人間です!と見せるようなことをするのは流石に無能。旧などのように左手で手を挙げて参加するのが妥当。(旧は右手が映らなかったので鎖を具現化していたのかは不明)それにオークションで鎖ジャラジャラつけてる奴が参加してるのをパクノダは見ているのに鎖野郎の正体が誰だかわからないだと!?記憶障害か!?と、ここでもキャラの無能演出。制作側は漫画をパラパラ読みしただけなんじゃないかとも思えてきます。(監督さんは破岩弾、ビッグバンインパクトの解釈違いもありましたし…)

4、クラピカがウボォーを拐い車で逃げている所。クラピカさん「追手!?誰が!?」えぇ…(困惑)原作での追手!?というのは敢えて街から遠ざかっているのに正確に追ってくる敵の追尾への驚きなのに「誰が!?」という言葉を加えることによって愚問へ変化。クラピカが追手を想定していない阿呆に。もう(キャラsageは)お腹いっぱいだよぉ!

次に不憫なキャラsageを受けていると感じたのはレオリオ、ゼノじいちゃん。
1、パラディナイトさん、見せ場はありません。あのカッコイイレオリオ見せ場の腕相撲のシーン?カットです。カットですカット。いつも立ち位置が不憫(汚れ役なのは原作からですが)。メチャメチャ関係ないですが映画でもアニメのサムネでも常にポーズが同じような感じで走ってる。疲れないのでしょうか。

2、クロロVSゾル家戦。快楽殺人者ではないと言うゼノじいちゃんですが、戦闘中笑顔で「フヒヒ!wホァーーーッ!w」快楽殺人者です。
さらにシルバのクロロへの攻撃、途中敵に背後を取られるような隙のある攻撃を繰り出す。原作だとタッタッくらいの速さで近づいてるのにタッタッタッタッ…と回数が多い。故に遅い。原作の通り動けばいいのに謎です。

長くなりましたが正直な所、この作品のゴン達の活劇を見ていてもHUNTER×HUNTERって感じがしないのです。ゴン達のはずなのに、HUNTER×HUNTERを見ているはずなのに、キャラデザが同じだけの別作品を見ているような感覚。これは理由がよくわかりません…。
旧作を見てからだとこの作品のカメラワークが非常に退屈に感じましたし、こういう細かな演出と子供向けすぎる明るさや演出、明らかに不似合いなBGMなどが原作の雰囲気に触れてしまってから肌に合わないと思い始めてしまい、どうしても評価できずにいます。

評価点というと、作画の"絵柄"の安定感でしょうか。あくまで絵柄であって、身体のバランスやデッサンができているのかというとそうではないと思いました。勿論これは旧作の一部の作画にも言えることなのですが。正直な所、これとパリストンの声優に高橋広樹さんを起用したこと位しか評価点が浮かんできません。(勿論新作の声優さんにも旧作の声優さんにもパイロット版の声優さんにも罪はないです)

ここまで批判が多くなってしまいましたしひどくひどく長文になってしまいましたが、私は改めてこの作品を好きになりたい、と思っています。大海原の様に広い心で受け入れたいと。こんなに批判書いた後に言うことではないですが……、皆さんのポジティブな意見も見てみたいなと思っています。(このコメントを見てからでも皆さんは皆さんの意見をコメントしてほしいなと思います)長文失礼致しました。

投稿 : 2017/04/05
閲覧 : 303
サンキュー:

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