「夜は短し歩けよ乙女(アニメ映画)」

総合得点
74.2
感想・評価
334
棚に入れた
1734
ランキング
909
★★★★☆ 3.8 (334)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

中身は色んな話が詰まった玉手箱…世界観抜群な良作

90分と比較的短めな作品ですが、見終わったあと二時間以上の作品に感じるくらい、中身の濃い作品でした。

先輩が主人公ですが、黒髪の乙女の方が圧倒的に出演しています。ざーさんファンにはたまらない作品でしょうね。

話は実は簡単。{netabare}先輩が惚れてしまった黒髪の乙女に、なんとかモーションをかけようとするものの、なかなか前に進まず。黒髪の乙女は我道を行くで女の子で、色んな人たちを巻き込みながら、最後は二人が向き合うというもの。{/netabare}こんな話なのに、とにかく濃い展開と濃すぎる登場人物引き込まれます。個人的には「詭弁部」という名前、パンツ総番長のくだりがツボでした。{netabare}途中でパンツ総番長が一目惚れした相手、何となく気づいたのですが、そのとおりで笑いました。短いなかにちゃんと伏線張っていて感心します。{/netabare}

世界観は四畳半と同じ感じといっていいと思います。が、四畳半のように繰り返したり、ややこしい感じは受けません。これは映画で時間が限られた中で進めるからだと思いますが、四畳半が苦手と言う人にも見やすくなっていると思います。登場人物には四畳半で出てきた者も多いのですが、これは四畳半と同じ世界の中で生活していからだということらしいです。ちなみに、四畳半の主人公は出てきませんが、とある場面にどう見ても彼がいたと思います。

独特の世界観は、時間軸が曖昧というか、不思議な感覚がこの作品の良いところ。スマホやPCが当たり前に使われているのですが、どこをどう切っても70年代、80年代の昭和の香りがするようなキャラや雰囲気も色濃く使われます。それから酒の場面はとにかく飲みたくなりました。飯テロは聞きますが、まさかの酒テロでした(笑)。

中の人たちは声優さんと俳優さんと芸人さんと、ばらばら何ですが、違和感は感じませんでした。星野源さんの出番が比較的少なめなのが上手くいったかもしれません。樋口師匠がね…どうしても藤原さんのイメージが強すぎて。中井さんも十分にキャラ生かしていたのですが、ゾロっぽくて…。こればかりは仕方がありませんね。

四畳半が面白いと思った人は是非とも見に行ってもらいたい作品です。万人受けするわけではないと思いますけど、色んなアニメを見ている人にほどお勧めしたい作品です。

投稿 : 2017/04/10
閲覧 : 333
サンキュー:

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