「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 (レクイエム)(アニメ映画)」

総合得点
64.9
感想・評価
245
棚に入れた
1543
ランキング
3498
★★★★☆ 3.7 (245)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シチュエーションがよろしい。

今回の事件の全貌は正直大した内容ではなく、警察が地道な捜査を続けていればたどり着けそうなものであり、それはコナンも指摘している。
本作の良かったところは、小物な犯人の小規模な事件を巧いこと使って、非常にミステリアスでスリリングな展開を描いている点だろう。

序盤の掴みはもちろんのこと、事件の捜査パート、中盤のアクション、終盤の解明パート、おいしいところを持っていく怪盗キッドによる幕引き…。
変装した姿とはいえ、コナンと服部とキッドが三人肩を並べて事件の解明に挑んでるというシチュエーションの時点でもう既に魅力がありすぎる。
詰めが甘かったとはいえ、地道な捜査で有力な情報を掴んだ小五郎や、子どもたちだけを死なせまいとする阿笠博士と目暮警部の粋なやり取り等、メインのストーリー以外でのちょっとした場面なんかにも良いところが多かった。

その一方でコナンと平次は人質を取られているとは思えないぐらい落ち着いてたのがちょっと気になったかな~。まるでミステリーツアーに参加してるみたいな空気だったし。


終盤といえば巧いと思ったのは、フリーパスのベルトを回収した千葉刑事が「数も合ってます」って言ったこと。
あれですっかり安心してたからジェットコースターの場面で緊迫感が一気に増したんだよな。
本来なら園子の分のパスまで計算に入れちゃったから数が一個多くなるはずだったんだけど、元太が返さなかったからかえって丁度の数になってしまったわけで、園子にパスを返した怪盗キッドはそのことに気づいたからあんな良いタイミングで助けに入ってこれたんだね。
最初観た時はこの最後の展開に至る意味が分からなかったんだけど、見返してみるとなるほど、よく作られてるな~って感心した。

余談。
高木刑事を見つめる佐藤刑事の表情、素敵です…。

投稿 : 2020/05/22
閲覧 : 412
サンキュー:

6

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