たわし(爆豪) さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本当は「アシタカ聶記」というタイトルにしたかったらしい。
海外の漫画やアニメ、映画好きな方は知っているかもしれないが、「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」や「紅の豚」にはほぼ原作ともいえる作品がある。
「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」はバンドデシネ(フランスの漫画の意味)で有名なジャンジローことメビウスの作品そっくりだし(大友克洋の漫画もメビウスそっくり)
「紅の豚」はアメコミのアイアンマンのモデルと言われる大富豪ハワードヒューズが撮った映画「地獄の天使」という戦争映画だったりするわけだ。
しかし、「となりのトトロ」や「もののけ姫」は柳田國夫などの日本民俗学に影響は受けて入るだろうが、ほぼオリジナルといえるだろう。
はっきり言って上記の作品よりも数倍難しい作品であることに間違いはない。
宮崎駿は本作のタイトルを本当は「アシタカ聶記」にしたかったらしく、主人公アシタカの一人称視点のハードボイルドものにしたかったみたいだが、鈴木敏夫プロデューサーに「売れないから」と却下されて「もののけ姫」というタイトルをつけられたらしい。
なるほど「アシタカ聶記」というタイトルだと、主人公アシタカの受難の旅に見えるが、それだったら確かにあれだけの社会的ヒットにはなりますまい。