ダレイオス さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

低俗な作風に見えるけど意外にコメディーやラブコメとして楽しめるものでした。

設定はヒロインと主人公は隣同士だったが
主人公が引っ越して１０年後また同じ場所に引っ越して来たものとなっていて
ヒロインとは１０年ぶりの再会を果たすものとなっている
ヒロインはまた同じ場所に引っ越して来た主人公に片思いをしていて
１０年ぶりに会う主人公を楽しみにしていたけど
とんでもないスケベな男の子になって戻ってきて幻滅してしまう開始
再会した時は高校１年生なので別れたのは５、６歳で
当時の片思いの人を今でもそこまで好きでいられたのはアニメらしいかなと思う。
主人公はどさくさに紛れてヒロインの体を触ったり
性格はスケベでヒロインが怒って主人公に暴力を振るうもので
当時としてもテンプレートな仕様かと
そして当時のアニメらしい女の子の下着シーンなどがあったり
隠さないストレートなエロが多いです。
主人公が殴られるのは性格が性格だし、やってることも考えるとしょうがないと思うし
ヒロインの暴力は気にはならなかった。

スケベな主人公がスケベなことをすることに対して
ヒロインや出てくる登場人物が反応するのをコメディーにしてました。
内容は単純ですが楽しめました。
ヒロインの反応は色々と可愛いし、他のキャラの反応も面白いことが多かったので
楽しめました。
主人公に関してはスケベで客観的には魅力的な男の子ではありませんが
性格はスケベでお調子者て以外は悪意とか感じる部分はないので
スケベな部分はキャラとしては面白かったし、スケベでお調子者だけど根はいい人という
描写もあったりするので、個人的には好きになれるキャラでしたね。
他のキャラも魅力的だったです。
ヒロインの友人の「ちはや」なんですけどハーレム要員かな？と一瞬思ったけど
そうではなくて主人公と趣味が同じで、その関係で気が合う描写が
されていたのでそういうシーンは良かったし
主人公とヒロインの関係が良くなるようにサポートしたり色々考えたり
面倒見の良い女の子という感じが出ていたのも良かったです。
ヒロインの心理描写は再開を楽しみにしていた主人公の豹変ぶりに
落胆したり、好きだったころとの違いに戸惑ったりの描写はしっかりしていたし
主人公と喧嘩した時に落ち込んだりした時の考え方も
気持ちが伝わってくることが多くてヒロインの心理描写は良かったです。

ストーリーに関しては序盤コメディーで徐々にラブコメぽくなって
いった感じでした。
コメディーから自然に主人公とヒロインのラブコメに移行出来たと思うし
ラブコメ自体もヒロインの心理描写は良いし楽しめました。
サブキャラの金髪の女の子は主人公の妹との個別回はとても良かったので
その後の出番を期待していたけど、出番がなかったり
一部のキャラは少し持て余していたかなと思いました。
終盤、すれ違いが起きたりはラブコメとしては定番だったので
それ自体はそういうジャンルのアニメとしては
すれ違いの描写は良くて雰囲気作りも良くて楽しめました。
ただ、終わる寸前までは良かったのだけど
終わり方はアニメ的で強引だなと思いました。
ギャグ的に終わらせて誤魔化してはいましたが
あまり良くない終わり方だったと感じました。
もう少しまとめないと客観的に考えて苦しいかなと思う。
最後以外は良かったですね。

作画については制作会社があまり作画が良いイメージはないのですが
このアニメに関しては２００６年のごろのアニメにしては
とても綺麗でした。１話はかなり安定しているなと安心出来る質だったし
２話３話と進んでも安定していたのは良かったです。
中盤以降も乱れることなく綺麗だったのはこのころのアニメと考えると
十分すぎる出来だったかと特に最終回はかなりの出来
キャラクターデザインはヒロインは可愛らしいデザインでヒロインの姉は美人で
ヒロインの友人は普通な感じの女の子と描き分けが出来ていたのは良かったな
おかげで見た目のキャラの個性は出ていたので
作画に関してはキャラクターデザインも作画の質も満足でした。

声優さんについては声質は役に合っていたし、演技自体も役柄に合わせていて
スケベな主人公や主人公に対して怒りを感じているヒロイン役など
そういうキャラの役としては上手かったと思います。
個人的には不満点はなかったです。

まとめるとＤＶＤのパッケージを見ると低俗な作風に見えますが
意外にコメディーやラブコメとして楽しめるものでした。
作画も当時としてはしっかりしていたし
見た目の出来も悪くはなかったです。
なのでもう少し上手く終わらせてほしかったですね。
最後の部分以外は楽しめるだけの出来はあったかと