「魔女の宅急便(アニメ映画)」

総合得点
89.2
感想・評価
1592
棚に入れた
11134
ランキング
87
★★★★☆ 4.0 (1592)
物語
4.1
作画
4.1
声優
3.8
音楽
4.2
キャラ
4.0

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ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

魔女っこキキの成長記

見習い魔女、キキの成長物語。

何回も書いてる気がするけれど、この時期の宮崎駿すごすぎ。
{netabare}
なんかもう序盤で泣ける。
13歳の女の子が単身田舎から大きな町へ出てきて、新生活を送る。思い通りにいかないとき、オソノさんの優しさが異様に沁みる。この辺りの描写は進学とか就職とかで新天地での生活を経験したことのある人なら誰もが共感できる所なのではなかろうか。

世界観も独特。現代ヨーロッパ風の街並みに魔女だけがファンタジー要素として組み込まれ、なぜか市民にも当然のように認識された世界。普通は魔女を出す時点で世界観自体を大きくファンタジーに寄せるか、一般人には魔女の身分を内緒にするのが普通だと思うんだけど、本作はそのどちらでもない発想で、こんな設定どうやって思いつくのかって思う。

全体的にキキの細かな感情描写が素敵で、むしろそれが本作最大の強みだと思う。
トイレにこっそり行ったり、都会の女の子のファッションやボーイフレンドに憧れたり、トンボの絡みにつんけんしている割にはパーティに誘われたことを喜んだり、思春期の女の子の複雑な感情やキキの素直な性格が画面を通して伝わってきてすごく応援したくなる。

ものすごいビッグイベントってのも無いんだけど、なんだか泣ける。細かな設定や描写が多くの人を共感させるのだと思う。

音楽も素晴らしい。

そしてラスト、ジジの言葉がわからないままというのは、やはりキキが成長していることを表してるのではないかなと。プーさんがクリストファー・ロビンの空想であるように、ジジの言葉もキキの空想だったのではないかと私は解釈した。
{/netabare}

投稿 : 2017/08/26
閲覧 : 256
サンキュー:

8

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