「交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
4406
棚に入れた
20423
ランキング
57
★★★★★ 4.1 (4406)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

I CAN FLY!!!

<2017/9/17 初投稿>
<2018/10/21 加筆訂正>

このレビュー初めて書いた時はリメイク映画公開されたタイミングでした。
今回は東京MXとCSでの再放送記念ということで書き直しです。


「交響詩篇エウレカセブン」はかなり好きな作品です。
Blu-ray BOX買ってしまうぐらいに。
やっぱアニメってこうでなくっちゃ!
という気分にさせる作品です。


本作を一言にまとめると「ボーイミーツガールを主軸としたロボットもの」。
そして反政府組織(というかチームかな)「ゲッコーステイト」によるロードムービーでもあります。

舞台は、大昔に地球を離れた人類が、やはり大昔に辿り着いた、この宇宙のどこかにある惑星。
始まりはとある田舎町。

リフが自由にできない環境、トラパーも少なく刺激のない町、地味な自分の将来、顔も覚えていない父親の重すぎる名声。

いろんな鬱屈を溜めて鬱々悶々とする14歳の主人公レントン君が、ある日、{netabare}無表情でミステリアスな美少女エウレカとLFOニルバーシュ(♀){/netabare}に出会い外の世界に飛び出していくお話です。

こうしてみるとレントンは健全ですよね。
左手や左眼に何か宿したりしてるわけでもないし。
真っ当な思春期ですよ。

本作は凝った世界観のためかオリジナルの用語が最初から飛び交います。
それで視聴を挫折してしまうことも。
(私は初見の時、早々に挫折しそうになりました)
なのでネタバレにならないだろう範囲でいくつか用語解説しておきます。

・塔州連邦軍
惑星を統治する政府の軍組織。
一応敵かな。
なんで「塔」なの?というのは「塔で管理してるから」ってことかな。

・スカブコーラル
この惑星では星全体が「スカブコーラル」と呼ばれる珊瑚の化石みたいなものでカサブタのように覆われています。
つまり地殻が珊瑚みたいなもんで、しかも地殻活動は活発、局所的な地震も頻発してます。
まるで生き物みたいに

・リフとトラパー
空気中を「トラパー」といわれる目に見えない「波」が流れています。
トラパーは電磁波的な性質を持つ一方で、専用の仕掛けが施されたボードを使って、さらにしっかり波を読めると「トラパーに乗る」こともできます。
これが「リフ」。
つまり生身でボードいっちょで空飛べます。
空でサーフィンです。
観ててはっきり怖いです。
落ちたら死ぬやつです。
でもリフしてるキャラクター達は楽しそうなんだよな。

・LFO
ロボのことです。なんの略かは忘れました。
これが軍用になると「KLF」と呼ばれます。
ちなみにこのロボたちはリフで空飛びます。
つまり、ロボのくせにサーフィンします。

他にもコンパク・ドライブやらアミタドライブやらコーラリアンやらセブンスウェルやらサマー・オブ・ラブやらクダンの限界やら「○○できますん」やらと聞きなれない単語が其処彼処に出てきますが、話が進むと分かった気分になってくるのでご安心ください。

<感想-好きなところ、好きなお話>
・レントンとエウレカの{netabare} 恋に発展していく{/netabare} 様が良いですね。
最初は{netabare} 一目惚れしたレントンの一方的な片想い。
少年らしい片想いに共感できます。
そして時間をかけていろんな想いや悩みを経てレントンに傾いていく訳ありのエウレカも可愛いです。{/netabare}
まさにボーイミーツガールの王道。

・絵がきれいでロボの動きが気持ち良い。
CG使ってないんですよね確か。
CG嫌いではないんですが、ロボの動きに限って言えば手書きの方が好きです。

・謎、というかわけのわからん世界観も好みです。{netabare} 現在から1000年後くらいのはずなのにラーメンも岡持ちもある。
大して今の世界と変わらない。
でもものすごい未来。
なんとも不思議。
このお話は知性を持つ未知の生命体とのコンタクトがベースなのですが、そこら辺上手く描けていて話に入り込んでしまいました。{/netabare}

・特に好きな話は
第26話「モーニング・グローリー」
第48話「バレエ・メカニック」
第50話「星に願いを」(最終回)
エウレカ好きなら大体みんなここら辺でしょう、というぐらい有名な回です。盛り上がります。

他にも好きなところはありますが、とりあえずこれぐらいで。

実は鼻に付くところとかもあったりします。
感情表現、台詞回しがくどかったり、ワンパターンに見えたりするところも。
世界観も最後のオチまで見て未だに釈然としないところなどもあったりします。
{netabare} 情報物理学とかでてきた{/netabare} 辺りは、正直なんだかなぁ、となってしまいました。

でもそういうのを押しのけて吹っ飛ばすだけの熱量と純粋さは間違いなくあったと思います。
レビュータイトルの「I CAN FLY!」は正にその象徴。

男性のみならず女性からも大変人気の高い超人気作。
ロボは苦手だけど本作は好き、という人も多数。
オリジナルアニメで全50話でこれだけの作品は今のご時世なかなかお目にかかれないでしょう。
オススメ作品です。

観ればあなたもI CAN FLYできるかも
(危険なので本当に飛ぶのはやめましょう)

投稿 : 2018/10/21
閲覧 : 621
サンキュー:

39

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