「銀河英雄伝説(TVアニメ動画)」

総合得点
89.1
感想・評価
944
棚に入れた
4040
ランキング
90
★★★★★ 4.3 (944)
物語
4.6
作画
3.8
声優
4.5
音楽
4.2
キャラ
4.5

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ネタバレ

天啓 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まるで 大河ドラマ

まず 第一に とにかく長い MONSTORも長かったけど 流石に108話は長い

でも、見ごたえは十分だった

政治論、国家論、人間の本質とか 良く描けていた

基本 民主共和制VS専制君主制国家の対立を軸に
その指導者達の思考が描かれる

民主共和制の旗頭 ヤン=ウエンリー
専制君主制政治を敷く銀河帝国の君主に ラインハルト=ローエングラム
彼らを取り巻く 武将達の物語

一番記憶に残った台詞
どんな政治形態であっても、政治は国民のために行わなければならない(ヤン=ウェンリー)

そう言いながら、何故ヤンは専制君主制と戦うのか?
本当は歴史家になりたかったらしいが
貧乏人だったため、入れる学校が軍の士官学校しかなかったとのこと
そして、そのまま 軍人へ
本人は望んでいないが、過去の戦争の歴史から学んだ戦術を駆使し、天才と呼ばれる用兵家になり、提督まで上り詰める。

自由主義のメリットとデメリット
複数の意見を調整しながら、国策を決めるので、独裁政治になりにくい
デメリットは 決定と実行が遅くなる (今の日本もそうだよね)

専制君主制
意思決定は君主の考えで決まり、実行速度が速い
デメリットは ほぼ一人の意思で物事が決められるため、独裁者を生みやすい
(某ミサイル開発に余念のない 北○○と同じ)
この辺も劇中で良く語られている

自習主義でも 不満を持つ人間はいるもので
そういう人間が もっと良い国を作ろうと立志して飛び出し
新しい国を建国する

しかし、最初は人々のためと思って行動しても
自身が権力を掴めば 自分が神になったと勘違いし
自分に反抗する人々や、敵対する組織を弾圧粛清するようになり
どんどん 悪の独裁者に成り下がる
そして民衆によって打倒される運命
と言った人間よ弱さから来る 問題点などもしっかり指摘している


銀河帝国 初代皇帝 ゴールデンバウムは この弱さに勝てず
暴君となりさがり、
そんな悪政をなんとかすべく 立ち上がったのが ラインハルト
彼は まるで個人の欲がないようで、国民や民衆のための政治を行っていた
ただ一点、戦争が好きという欠点を除けば 優れた指導者だった

経済問題やら、宗教問題やら 様々な事情も絡み、彼らを戦いへと誘う

とてもよくできたストーリーと関心しきりだったが、ただ一点
{netabare}ラインハルトの腹心である帝国軍元帥のロイエンタールが謀反を起こしたのだけは。どうも納得いかなかった。

そこまでは、英雄列伝に名を連ねる一人として描かれていたのに
いくら謀反を起こすような陰謀があったにせよ
それにまんまと乗ってしまうロイエンタールではないはず
結局、用兵家として、天才ラインハルトと戦い、命を懸けた腕試しをしたかったのか?
それにしても、ロイエンタールの部下達もラインハルトに忠誠を誓った帝国軍人であり。それに刃を向けることを良しとする訳もなく、謀反軍の士気も纏まるわけが無い。
そんなことも判らないロイエンタールだったのか?と{/netabare}
この部分が凄く残念だった。

あと声優の演技
ラインハルトを中心とした帝国軍のみなさんの演技がかなり芝居じみていて
ちょっと不自然だったかな

作画  古い作品なんで仕方ないが、メカデザがちょっといただけない
やはり車の作画は全然ダメだった

音楽 まさにスペースオペラって感じで 作品にはよくマッチしていた。

投稿 : 2017/09/18
閲覧 : 262
サンキュー:

18

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