◇fumi◆ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
魔神に惑わされし花びらは舞う 美しきハイファンタジー
2015年放送のテレビアニメ 全12話
原作 山形石雄 監督 高橋丈夫 構成 浦畑達彦 制作 パッショーネ
原作は「戦う司書シリーズ」に次ぐ２作目、監督の代表作は「狼と香辛料」
構成の浦畑さんは数々のヒット作を手掛けたベテラン。
パッショーネは本格的な元請は２作目のようです。
異世界物なんですが、なろう系ののような現代人が語り手になるような安易なものでは無い、
本格的異世界ファンタジー（ハイファンタジー）のようです。
1000年前、世界に厄災を及ぼした「魔神」は一輪の花を持った聖者によって封じられる。
聖者は予言する「いつか魔神は甦るが六人の勇者が封じるだろう」と。
その後、二度に渡って魔神は復活したが、六人の勇者によって封印された。
そして今、三度目の魔神復活を前に、身体のどこかに六花の紋章が浮かび上がった六人の勇者が選ばれる。
はずだったんですが、集まったのは七人。
それぞれが疑心暗鬼に捕らわれるまま、何者かによって霧幻結解を張られた森に閉じ込められる。
美しいファンタジー世界は落ち着いた色彩で描かれ、
少ない人数の登場人物は分かりやすく魅力的に描かれた力作となっております。
アドレット・マイア CV斉藤壮馬
フレミー・スピッドロウ CV悠木碧
ナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ CV日笠陽子
ゴルドフ・アウオーラ CV内山昂輝
ハンス・ハンプティ CV鈴村健一
チャモ・ロッソ CV加隅亜依
モーラ・チェスター CV佐藤利奈
この七人の中に一人、魔神のエージェントがいるという推理系ストーリーです。
推理性に関しては
{netabare}登場時点で犯人が確信できてしまい、確定するまで確信がみじんも揺るがなかったというｗ
私のような推理物が苦手な人でもこうなので、意外性は無いと思いました。
考え方を変えれば、意外性が見せ場でない以上何度も楽しめそうな作品ではあります。
{/netabare}
でも。見せ場は魅力的なキャラによる異能バトルやシリアスな会話で、
緊張感もあり非常に楽しめました。
落ち着いた絵柄、慎重に配置された背景、武器などの小道具の書き込みも素晴らしく、
隠れた名作にふさわしいお勧め作品です
とても面白く、良い時間を過ごせたと思いました。
