「劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第一章(アニメ映画)」

総合得点
83.3
感想・評価
558
棚に入れた
3277
ランキング
324
★★★★★ 4.2 (558)
物語
4.1
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

更に進化したufotableの技術力

製作発表から3年ほど経っただろうか。いよいよ公開という事で、公開初日朝一の舞台挨拶ライブビューイング込みのを観て来ました。

端的に言うと、作品に対するディテール(細部へ)の完成度が高い。

作品を十二分に理解し、原作への愛やら情熱が無ければ成し得ないであろう本作品のディテールへの拘りよう。ただ、派手なわけではなく、空の境界に近いだろうか、日常と非日常とをどことなく感じさせる。

背景、戦闘シーン、細かな演出と非の打ち所が無いほどに、劇場版の作品で良かったと思えるほどの出来である。

原作のゲームの発売は2004年の1月。発売されてから12年以上たつ。今プレイするとやや古さを感じるようにもなってきた事もあるが、ufotableが空の境界~未来福音~Fate/Zero~Fate UBWと、作品と共に積み重ねてきた技術力の進化がまだまだ続いているのだと実感させられた。

音響も拘りが感じられ、細かな音まで収録されている。しかし、作品とは関係無いが映画館の隣席でポップコーンやらジュースを貪る音に気がそがれて台無しになった。Blu-rayが発売されたら、自宅で堪能したいところ。Blu-rayの発売が待ち遠しい。

内容について。桜というキャラは以前からこんなにかわいい女の子だっただろうかと思うほどに、桜への愛を節々に感じる。原作を久々にプレイしたが、原作以上にかわいい。
自分はFateの原作ゲーム、Fate/Zero、Fate/hollow ataraxiaなど、Fate原作関連は体験済な為違和感は感じなかった。……が、いきなり本作を観てもちんぷんかんぷんだろう。Fate原作ゲームもしくは、既存のFate関連のアニメで予習しないと無駄な時間を過ごすだけだろう。初見殺しとのレビューをよくみるが、観る前から分かっている事。初見にも分かるように作るには、事前の話を説明しなければならない。そんな時間はまず無いので初見はまず予習しなけれれば無理だ。

とどのつまりは、人を選ぶ作品ではある。

大人の事情で尺は限られている。限られた尺の中に納めるため、取捨選択しているのだ。原作と同じ尺にしたくとも出来ない事情もあるだろう。あの場面が事細かに具現化されているという奇跡を楽しめば良いのでは無かろうか。
原作どおりが良いと言うのならば、原作をプレイして懐古に浸れば良し。

後は、本格的な麻婆豆腐が食べたくなる作品だった。

製作発表から3年待っただけの価値あり。残りの2作品も1年1作ペースだろう。
予想以上の出来に、残りの2作が非常に楽しみだ。

投稿 : 2017/10/23
閲覧 : 313
サンキュー:

7

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