「ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)」

総合得点
67.8
感想・評価
585
棚に入れた
2964
ランキング
2249
★★★★☆ 3.4 (585)
物語
3.6
作画
3.5
声優
3.2
音楽
3.5
キャラ
3.3

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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「新海誠」論

「君の名は」で大ヒットした新海監督だが、ビジュアルイメージはいわゆるアダルトゲームの背景やキャラクターをアニメ化していると言える。

そもそも新海監督自体がアダルトゲームの背景美術の分野のデザイナーであったという経歴から、「君の名は」で、普通の日本のアニメーションより背景の書き込みが以上にリアルなのはそこから来ている。

しかも、当時(2002年頃)はCGを使った背景デザインはまだ黎明期でもあり、この「ほしのこえ」はそこが画期的だったのである。

手書きではできない質感や空間の奥行はジブリアニメを観てもらうとすぐわかるが、手書きだと木材、石、ガラス、鉄などの無機質と人間や動物などの有機質がどれも同調的に描かれてしまう。つまり質感が短調にならざるをえない。

そこでCGの背景と昔ながらの2Dのキャラクターをあえて差別化させ、融合させることによって、キャラクターや空間に独特なリアリティをもたせることができるのである。

最近のアニメは本格的に3DCGを取り入れてきたので、空間に奥行がありレベルの高い映像を提供しているが、これは恐らくは新海監督の手法が興行的に当たったこともあり、今後増えていくと思う。

投稿 : 2019/06/19
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