「コードギアス 反逆のルルーシュ(TVアニメ動画)」

総合得点
92.6
感想・評価
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ランキング
18
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

前向きに生きれば誰でも世界を変える可能性がある。恨みからの行動は止めたほうが良い

これはロボットアニメではありません。
しいて言うならば復讐のアニメでしょうか?

これは、一人の少年がブリタニア帝国に対して戦いを挑む物語です。
主人公のルルーシュが、最初は仕方なくブリタニア兵と戦い始めたように見えます。でも彼には大きな恨みがありました。

しかし、恨みが原点の行動は、歴史が示すように、うまくいきません。
頭脳明晰なルルーシュでも、恨みが強すぎると正しい判断ができなくなる。
それは、ルルージュにとっても不幸なことでした。

第22話でルルーシュは、一度だけユフィに心を開きます。
だが、その後、不幸な出来事が発生しました。
そのときルルーシュは、正直に全てを皆に話し、謝罪すべきだった。
そうすれば、どんなにののしられようとも、それ以降、死者はでなかったはずです。
だが、彼は正義よりも自分のプライドを、そして自分の復讐を優先させたのです。

このアニメのオープニングの「COLORS」は、”閉ざした窓を開くことを決めた”と歌っています。
しかし、最後まで心を閉ざしていたのはルルーシュでした。


話は変わりますが、オープニングの「COLORS」は名曲です。
歌詞が素晴らしい。聴く人すべてに希望を与えてくれます。
「自分にも世界を変えることができるかもしれない!」と感じさせてくれます。

でも、「そんなことできる訳がない。能力がある人しか世界を変えることはできない」と、多くの人が答えるでしょう。中には自嘲する人もいるかもしれません。
しかし、前向きに生きていれば、誰でも世界を変えることができるかもしれないのです。
{netabare}
その実例として、
1890年、和歌山県の串本に住む人達は、海難事故を起こしたトルコ船エルトゥールル号の船員69人を救助しました。そして救助した船員を懸命に介抱しました。
当時は台風により食糧の蓄えも僅かでした。だが、非常用の食料を全て使って献身的に救護に務めたのです。
それは、相手を思いやる純粋な行動でした。

それがきっかけで、日本とトルコとの友好関係ができ、今なお続いています。
そして1985年、イラン・イラク戦争の際、トルコ国民が団結し、エルトゥールル号での恩を返すために、215人の日本人の命を守ってくれたのです。

串本の人たちは、日本を、世界を変えたのです。
前向きに生きてさえいれば誰でも、その行動が、やがて世界を変えるための礎(いしずえ)になることもあるのです。
{/netabare}
長文ですみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020/1/10 一部修正しました

投稿 : 2020/01/10
閲覧 : 725
サンキュー:

60

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