ワドルディ隊員 さんの感想・評価

2.3
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態：観終わった

台風の恐ろしさはよく伝わった

このアニメは、少しばかしSF要素を取り入れた
短編アニメ映画である。

全体を通した感想としては、脚本が酷い。
脚本が足を引っ張っているがために
自らの手で他の良いところを全てつぶしている。
悲惨というか、哀れというか、愚かというか…。
勝手に、自爆したのかなという印象を受けた。
一応、いいなと思ったところはあったので
それを踏まえたうえで書こうと思う。

このアニメで、一番良かったと
感じたところはカメラワークだ。
演出面に関しても出来が良い。誠に感服した。
作画も思ったよりはレベルが高い。
芸術作品を見ているかのような錯覚に陥った。
後、比較的テンポが良いこともあり
グダグダにはなりにくい印象。

ここからは先は問題点を述べる。
この作品、あまりにも説明不足な点が多すぎるのだ。
ノルダに首輪がつけられた理由等が説明されていない。
要は、ノルダを支配したもの、すなわちノルダを地球
に送り込んだ黒幕が一切明かされないのだ。

乗り物やリセットの件はもちろんのこと、
アズマが、野球を止めた訳が書かれていないこともだが
仲直りした理由があまりにも貧弱すぎる。
ノルダを助けるために利用されたといっても過言ではない。
サイジョウがいいやつすぎて、可哀そうだと感じた。

また、意外と首輪がもろかったこともありびっくりした。

主演を務めていた声優も、ほとんどが大根役者レベル。
初々しさを感じられたこともあり、途中から
あまり気にならなくなってしまった。それでも酷いが。

なぜ、30分にまとめようと思ったのだろうか。
長さを60分近くにし、説明不足な点を一つずつ
潰していけるように構成しなおすべきだと感じた。
賞味期限切れの牛乳を、ちびちびと飲みながら
時間つぶしがてらに見るのにはちょうどいいと思う。
(作品が面白いわけではない。)