ダレイオス さんの感想・評価

4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

全体的に見て素晴らしいストーリー構成だったです。

まず唐突に始まる開始ですね。
何の説明もなくいきなり始まります。
そして背景が凄く綺麗だな・・・の開始ですね。
写真ぽいとかでなくて、きちんとした絵できめ細かい部分まで
丁寧に描いているので、木の作画にしろ、崖の壁の作画にしろ
そこまで描くのか・・・とこだわりを感じさせられ
見ていて素晴らしいと思える作画の表現は素直に関心してしまいました。
この素晴らしいクオリティーのおかげで
とても見る気にさせてくれる作画の作りになっていたのは良かったです。

作風は子供向けな３頭身キャラがメインキャラと
いかにもな子供向けな雰囲気でしたね。
ただし、それ以外の作りは作画はしっかりしているので
見た目は本格的な田舎な感じがする舞台の西洋風ファンタジーになってました。

設定は主人公は女の子でランク的には最低の探検家というもので
ある日、機械仕掛けの少年のロボットと出会い。
一緒に行動するようになるというもの
少年のロボットはなぜ自分がロボットなのかはわからないという
開始でキャラの設定は謎があるものとなってました。
世界観は大穴の中に入って探検して、そこのある遺物をみんながもとめる
となっていて、大穴に遺物があるからこそ
その周りが町として発展しているものとなっている
世界観に関しては遺物があるからこそ発展してきたというのには
説得力があり、とても面白そうでした。

ストーリーは序盤はゆったりしていました。
唐突に始まり最初は世界観は不明なのですが
徐々に色々わかる作りになっているので、色々わかってくる
面白さはありましたね。
説明は多いのだけど、しっかりとした作画クオリティーがあるので
説明だけでも楽しめました。
伏線の出し方も丁寧だし、大穴の中に入る理由の描写も
数話かけてやっていたので、探検に出るという感じが上手く出ている
のは良くて素直にわくわくするストーリーの流れでした。

大穴の中に入ってからは冒険している感じは出ていましたね。
凄く広大な舞台をじっくりと進む感じは
凄く良くて冒険しているなと素直に思えましたね。
食事をして話をしているシーンでも雰囲気作りは凄く良くて
作画のクオリティーも高いので
たったそれだけの描写なのに楽しめました。
そしてその食事シーンとかで謎の考察や伏線を出したりしているので
頭に入ってきやすかったです。
楽しみながら色々わかってくる雰囲気作りは素晴らしかったです。

探検ものだけど戦闘シーンは、かなり少なくて
たまにある感じですが、たまにあるからこそ盛り上がる
ことは多かったし戦闘シーンはこのピンチをどう乗り切るのかな？
と思えるシチュエーションが多くて
気になることが多くて戦闘シーンはとても良かったです。
モンスターのデザインは、しなやかだったり化け物だったり
多種多様なデザインで戦う相手としては申し分のない
作りになっていたのはとても良かったです。
ロボットの男の子はとても強い特別な力を発動させることは出来るけど
その力を発動させると２時間は気絶してしまうとか
強すぎる能力がゆえのデメリットの部分をいかした展開が
あったりするので
制限があるのでパワーバランスは上手く保ててましたし
そのおかけでハラハラする展開を演出出来ていたので
戦闘シーンはあらゆる意味で、素晴らしい出来になってました。

キャラについては主人公の女の子は、元気のいい所や
怖がりだったり感情表現が豊かだったのは良かったのだけど
いい子てわけではないので、色々無茶したり
好意的に見にくい場面は気になったな
半裸や裸に近い状態でも人前で気にしないなど
デリカシーのなさも目立ったな
なので子供らしい所は良かったけど、そこまで好きになれるキャラではなかったな
ただ、最終回は色々あったおかげで、とても良いキャラになってましたね。
おそらくは普通に見ている限りでは最後に良いキャラになったな・・・と思えるキャラだったかと
ロボットの男の子は主人公の女の子のことをいつも
心配したり、主人公の女の子のことをよく考えていな・・・と
思えるシーンや行動が多いので
そういったシーンは感心させられました。
ロボットの男の子は特別な力を発動させることが出来るのだけど
その力についても、強大すぎる力がゆえ
もし誤ってその力で主人公の女の子を気付付けてしまったら・・・とか
色々考えているな・・・と思えるシーンは特に感心させられました。

ストーリー展開は序盤は上で書いた通り、世界観が段々
わかってくる作りなのが面白くて
わかってきてから中盤ストーリーが大きく動くので
ストーリーの構成は丁寧で素直に付いていきやすかったです。
しかも、大きく動いた部分は世界観の掘り下げだったりするので
序盤のあの話はそういうことだったのか・・・と
考えらせられる作りだったのは個人的には楽しめました。
１０話あたりは、厳しい話だったとは思うのだけど
途中で出てきたキャラから、そういう厳しい旅になると暗示されていたり
最初から厳しい話になることは説明されていたので
騙し打ちを食らった・・・とかは思いませんでしたね。
むしろ、そういうことだったのか・・・と考えらせられる内容だったかと
しかも厳しいストーリーも単にキャラを苦しめるストーリーの作りではなくて
厳しいストーリーの処理も凄く丁寧で、雑に処理するのではなくて
見ていてよく考えているな・・・と感心させられる処理の仕方が多くて
全体的に見て素晴らしいストーリー構成だったです。
出てくるキャラも後半は言っていることの一言一言に重みのある
発言も多くて、発言にも感心させられることが多かった。

気になる所は主人公の女の子が序盤はあまり好きになれるキャラでないことかな
ただ、完璧超人の物語でないので
ストーリー的には必要なキャラだったとは思います。

声優さんについてはロボットの男の子役の方は基本的には上手かったのだけど
叫び声が時々、女の子ぽい声になっていたのは気になったかな
気になったのはそれぐらいですね。
全体的には声質は合っていたし重要な場面ではしっかりとした
演技がみられたりしたので個人的には、ほぼ満足でした。

まとめると、作画、世界観、ストーリーの構成の丁寧さ
戦闘シーンのシチュエーションの良さ
強さのパワーバランスの良さ
そして、後半は色々考えらせられるストーリーになっていて
とても素晴らしい出来のアニメだったのではないでしょうか
まだまだ続きそうな終わり方だったのですが
それを考慮しても高評価出来る出来だったかと