「キズナイーバー(TVアニメ動画)」

総合得点
71.4
感想・評価
773
棚に入れた
3691
ランキング
1309
★★★★☆ 3.5 (773)
物語
3.4
作画
3.6
声優
3.5
音楽
3.5
キャラ
3.5

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四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

キズとキズナを巡る、それぞれが内面ではボッチな同級生の少年少女たち8人の秘密と葛藤と、模索と奮闘は、高校生の、というよりも、まるで幼な子の痛みのようなナイーブさで、

特殊な実験都市、という設定だからこそ「あり」な、
本来なら違法な処置を施された7人の男女が絆を結べるか、
そして
その実験の根源に取り残されたひとりの少女は、
救われることが出来るのか、という、
中ニ未満=子供のキズと癒しをテーマにした、
いわば「お子様ランチ」的な作品なんだけど、
それだからこそ、
視聴者であるこちら側も、
子供たちのこころに共感出来れば、
ヒロイン・法子の終盤での暴走やら痛みやらも共感できちゃう
なんだか不思議な仕上がりになった作品。

ちなみにTRIGGERは、キルラキル以来の本気の元請け制作だったと思うんだけど、
作画、動画のクォリティやキャラクター造型は流石本気っていう出来ながら、
脚本・構成については、岡田磨里の独りよがりが勝ってしまって、
洲籠市とキズナシステムを巡る物語が、
ちょっとバランスが悪すぎたのが残念。
それにあの、何とかいう変な着ぐるみ部隊は、ストーリー上も絵面=作画評点の上でも、
邪魔なだけで全く不要だった。


心の痛みの共有と共感と協調。

ここに焦点を絞って、もっと大人の、
登場人物たちの年齢に相応なエピソードで押し切ってくれたら、
すごい傑作になっていたかも知れないのに、
残念至極。

具体的に言うと、法子が引き摺る幼時のキズのエピソードにフォーカスを当てるのではなく、
穂乃香の心の葛藤や喪失感・罪悪感と、そこからの開放のエピソードみたいなところを、
もっとシビアにシリアスに突き詰めて欲しかった。

個人的にはこの穂乃香のエピソードがあったからこそ、結構お気に入り。

投稿 : 2017/11/22
閲覧 : 337
サンキュー:

21

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