「亜人ちゃんは語りたい(TVアニメ動画)」

総合得点
86.5
感想・評価
1113
棚に入れた
5433
ランキング
192
★★★★☆ 3.7 (1113)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キラキラ星は輝くだけで美しく、光の数だけ彩り鮮明に

分かり合う喜びと分かち合う喜びは痛みを伴えども幸せに溢れる世界。な物語。



ほっこりしたくなり久しぶりに再視聴。ヒロイン繋がりで次は「ふらいんぐうぃっち」。
本当はレビューする気なかったのだがテニスで色々盛り上がってるし、満足度だけ再評価して上に来ちゃうのもあれなんで。

この作品を見て毎度思うのは個々のあり方とその個々と社会とのあり方、他の個への寛容性。そして自分の懐の浅さに少しドキッとしてしまう。
そんな動揺をしつつ見てしまうのは子供の成長ほど微笑ましく輝いて見えるものは無く、子供をもつ親であれば少なからずとも先生の喜びに共感する部分はあるのではないだろうか。
一個人を理解し共存しようとする先生の行動。その行動は子供を育てるためには当たり前の事ではあるが、どれだけの大人が単に理解するだけに止まらずどれだけ行動できているだろうか。本当の意味での人として他人と共にする術を身につけ、実践しているかは言わずとも皆さん知っていることだろう。
日々追われていると盲目となりがちな事を思い出させてくれる、そんなストーリー。

血液型で人の特性と区別したがる人間が多いこの世間に偏見を始点とした差別やら区別やらが根絶出来るわけもなく、日本人の根底にある島国根性は永遠に無くならないだろう。
多種多様な生活に馴染みが無いことも大いに関連して排他的だからこそ「違い」に対する行動が陰湿。SNSで騒いでる人たちは本当に恥ずかしいから止めて欲しい。この発言自体偏見なんだけど。

ここは素直に彼女の偉業を称賛し彼女が日本人かそうでは無いのかは2年後騒げば良いだけの話しである、と私は思う。


こんなんだと宇宙人と宇宙大戦争になれば地球人の敗北は必至なんだろね。


【以下過去レビュー】
{netabare}
「普通」の定義とは?人はどうあるべきなのか?そんな道徳的、道義的なことを見つめる物語。

セントールの悩みを中断レビューした際にオススメアニメで出てきたのでレビュー用に再視聴。何で前に見たときレビューしなかったんだろ?って良作です。

この作品のタイトルはまさに色モノ。しかし中身の本筋はほぼ別のもの。色んな議論を巻き起こすべき物語で原作者の意図もそうじゃないだろうか。ただ、大切なことは論を論で押さえたりすることではなく論に論を重ね知っていることを体験し再考したり知らないことを体験し再考することじゃないでしょうか。
小さな特徴も大きな特徴も少なからずある人間。お互いが仲良くなるにはどうしたら良いのか、お互いが気持ちよく生活するにはどうしたら良いのか、この作品では論理的に説明されています。
妥協ってコトバに諦めと思っている人も多いと思うが私にはちょっと違う。自分の言い分を再考し相手の言い分を認知し落ち着く場所を見つけること。それは双方のより満たされるところを探すことだと思う。それって俗に言う「普通の人」と「普通とは違う人」との関係も同じ。普通の人と普通の人でも同じ。それぞれ結局は違う個人であることには変わり無く、そもそも普通って個人の尺度でしかなく生活環境が変わればモノサシが変わりその普通は普通じゃなくなる。じゃあなぜ前述した「普通」と表現したのかは身体的不利におかれた人をそう表現したくなかったからなのだが、私には明らかな身体的不利なものが無くどこまで踏み込んだ表現をしていいのか分からない。さらに語彙力もないのでその表現が難しいと感じる。不利なものを持たない私にも「デリケート」な部分なのです。かと言っても逆の立場の人々からの意見を得るにもその立場にある人が今は居ないんです。となると、やはり如何なる人間であろうとも共生するには色々な話し合いが必要なのです。

などと言ってみるが見てない方には単なる意味不明なレビューです。ごめんなさい。本当にまとまらないんです。ネタバレもしたくないので是非視聴してみてください。色々考える作品ではありますが基本前向きな日常ストーリーで明るい作品です。物語の設定に若干不明瞭な点はありますがとても良くできた周辺設定やストーリー構成、各々のキャラクターの思考とセリフで超納得。亜人を題材とする不思議系物語なのにその安心感は素晴らしいと思いました。
A-1_pictures制作で絵も終始きれいでOPEDも良いですよ!キャラクターもみんなかわいいしヒカルの無邪気さはこの作品の肝ですがとても上手く表現されていました。声優さんたちもそれぞれのキャラクターにしっくりフィット。
先生と同じ保護者目線で見ちゃうので11話必ず泣きます。EDが終わっても鼻水が止まりません。あんなの嬉しすぎるやろ!

私の嫌いな江川達也がまれに良いことを言うんですよ。「普通ってなんだよ?私の普通はあなたの普通ではないしあなたの普通も私の普通ではない。親から教わる普通も漫然と受け止めるだけではなく疑問を抱くべきだ。普通のモノサシ自体が人が気分で決める曖昧な長さの単位なんだから!」。
とどのつまり全ての人が「普通」じゃなく普通じゃないことが当たり前なんですよね。だから人って面白い。
だからこそ人って変態だらけ!じゃなくて良い意味で変わった人がたくさん居るんですよね。それはまるでキレイにグラデーションされたクレヨンのように。{/netabare}

投稿 : 2018/09/17
閲覧 : 290
サンキュー:

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