「妹さえいればいい。(TVアニメ動画)」

総合得点
79.8
感想・評価
745
棚に入れた
3566
ランキング
474
★★★★☆ 3.6 (745)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には20歳ぐらいの大人がみんなで楽しそうに何かを食べたり飲んだりするシーンが多くてそういった雰囲気が好きでした。

まず思うことは、いきなり全裸の妹だと言っている女の子が
兄だと思われる男の子にキスをする所から始まるもので
光での規制があり、よだれがダラーっとタレる内容で
ひと昔のエロアニメかな?の開始です。

そしてそのシーンの意味は小説家の主人公の男性の物語の話になる予定だったけど
担当の編集者にボツを食らったもので
要するに主人公は小説家で内容は妹のパンツを食べる兄とかを書こうとしたり
チョット問題のある作品を作ろうとするけど
編集者に上手く、なだめられて何とか世の中に出してもいい
作品を書いているものでした。
相当に妹というキャラに対しての愛情や性癖が悪いという小説家の主人公
ただし、自分の妹とかではなくて、あくまでも妹という創作キャラに
その感情を持っている感じ
妹キャラであれば容姿が悪くても問題がない感性で妹キャラそのものを愛していたり
現実の人は別に、妹でなければいけないとかはなくて常識的な分別が出来るなど
そういった感じの価値観は個性はありましたね。

出てくるキャラは主人公の周りは小説家やイラストレーターなどが多く
あくまでも、そういったクリエイター同士の雑談で話が進むことが多いです。
年齢は20歳ぐらいのキャラが多く、比較的大人の世界を描いてる作風です。
会話は下品な放送禁止用語を含むことが多く
その部分は「ドキューン」や「ピーン」などの音で規制しているもので
規制の仕方が一単語の一部ではなくて一単語全部なので
何を言っているのかはあまりわからないことが多いです。
なので意味がわかりにくいので笑いにくいですが
ダイレクトさがあまりないので笑える人には自然と笑えるのではないでしょうか
ギャグも多いがギャグ自体のネタはそこまで笑えるものではないですね。
ギャグの切れはなくて、あまり笑えるものではありませんでした。
同じネタの下ネタの連続もあるので下ネタのセンスは小学生並みかなと思う。
なのでギャグ自体は笑いにくいとは思いました。

ストーリー自体は意外にまじめかな
主人公は最初こそは変態に見えたけど基本的にはまじめですね。
旅行に出かけたりして、そこで得たネタを小説のネタにしていたり
まじめに小説家としての活動を描いていました。
小説のネタ自体は変態チックだが、作家としてはいたってまじめですね。
時には小説を書くのを逃げだしたりはするものの
やる時はやると描かれていて普通に頑張って作家としての仕事をしている感じでした。

他のクリエイターキャラも変態なキャラはいますが普段はまじめですね。
なのでクリエイター同士が普通に部屋で創作活動時の悩み事や
愚痴などを飲み物や食べ物を飲食しながら話していることが多かったです。
どこにでもありそうな大人の宴会ぽい雰囲気がいいので普通に楽しめました。
みんなで仲良く騒ぎながら楽しんでいるシーンもあり凄くいいかなと思う。
ネタ自体は創作活動時のあるあるとかも多いので
クリエイターの気持ちとかは伝わってきましたしネタ自体も悪くないかと

ただしクリエイターキャラは主人公以外も仕事の時は変態になっちゃうて
感じでした。その時との差はギャップがあるので
笑えるものでしたし、変態にならなきゃ仕事が出来ないと
いうのは理由が描けているので気持ちはわかるので、悪くはなかったし
クリエイターキャラは主人公を始めとして独特のフェチズムを持っているので
その部分の主張やこだわりも良かったとは思いますよ
そのことでクリエイター同士で対立しちゃうこともあるけど
本気で話しあって解決してたので、やっていることは悪くないのでは?思った。

女の子が複数出てきますがこの手のアニメにありがちな
ハーレムアニメて感じではないですね。
主人公は女の子から好きだと告白をされたことがあるけど
断っている関係性があるし鈍感主人公て感じではないです。
女の子も断られている関係だけど今も好でいるし
今も好きだということもアピールはしているけど、ベタベタていう感じではないし
主人公のことを考えて
自然な感じで好きだとアピールしているのは良かったな
主人公も、その対応に対して内では色々考えているなエピソードがあるので
その対応は割と感心しましたね。この恋愛描写は丁寧で中々良かったのではないでしょうか。
その他にも女の子のキャラと男性キャラは複数いるので
様々な恋愛描写は描けていたけど、どれも現実的に描けていたし
三角関係になるほどドロドロとかもなくて自然に見れました。

クリエイターキャラがメインだと、どうしてもご都合主義になりがち
だけど、このアニメに関しては現実的に描けていたと思います。
頑張ってみたけど駄目だった・・・的に描かれていたし
単に駄目だった・・・で終わっているのではなくて
悔しさとか他人にはわかってもらえない苦悩の部分も丁寧に心理描写を
含めながらやっていたのは良かったな、その点は心に響くものはありました。
さらにその光景を見た他のキャラが影響を受けて
色々変わっていく過程も描けていたしそれに恋愛描写も絡んでくるので
青春群像劇としてはしっかりしていましたね。

なので1話見た限りだと単なるクリエイターキャラがメインのハーレムアニメか?
と思ってしまうけど2話、3話、4話と進み
12話まで見ると、各キャラの関係性の変化やクリエイターとしての考え方の変化
が感じさせられる作りになっているし
その変化はチョットづつだけど丁寧に描いているとわかったので素直にいい話だなと思えました。
1クールなのでそんなに変化するわけではないのだけど
1クールものと考えれば恋愛、仕事、遊びをやりながら少しづつ変わっていく変化を描けていた。
個人的には1話から楽しめましたがストーリーが進むと
その変化が楽しめるので、12話が終わったころには変わった変化を実感して
楽しめる内容だったと思います。

問題点は主人公の弟の設定ですね。流石に無理があるかなとは思いました。
アニメだとはわかるのですが聞いた瞬間に無理だと思う設定は苦しいな

作画については、キャラクターデザインは可愛らしい感じの女の子のデザイン
で見ていて素直に可愛いな・・・と思えるものでしたね。
作画の質も安定していたと思います。

声優さんについては那由多役の方は可愛らしい声質で
演技力も気持ちが伝わってくることが多かったし凄く良かったです。
全体的にも演技力は問題ありませんでした。

まとめると「妹さえいればいい。」の怪しいタイトルのアニメにしては
ストーリーの本筋はまじめでした。現実は描けていたし
1クールやって色々な変化を丁寧に描いているし
青春群像劇としては出来は良かったのではないでしょうか
キャラは普段はまともな人で仕事時に変態になるってことで
ただの変態ではなくてメリハリがあるので、その点も好意的に見れました。
個人的には20歳ぐらいの大人がみんなで楽しそうに何かを食べたり飲んだりするシーンが多くて
そういった雰囲気が好きでした。

投稿 : 2018/01/01
閲覧 : 233
サンキュー:

6

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