「うる星やつら 完結篇(アニメ映画)」

総合得点
69.1
感想・評価
70
棚に入れた
437
ランキング
1843
★★★★☆ 3.8 (70)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
4.1

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ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

うる星やつら完走した人だけが味わえる至福

最初に言っておきます。うる星シリーズをほとんど見ずに、またはちょっとかじっただけで、この作品だけ見ても大して面白くはないでしょう。ドタバタラブコメ典型例であるうる星やつらの延長として、いつもと同じ展開の繰り返し。ただ2時間弱のアニメになっただけにしか感じられない。
初めて見たのは小学生のころ。当然完走しておらず(そもそもクソガキにそんなに記憶力ない)、いつものうる星やつら、いつも通り面白かったなぁ。としか思わなかった。原作の完結編コミックも持ってて読んでたけど、あくまでも普通に面白いだけだった。

最近うる星を全て視聴して、それから改めて本作を見て…不肖ながら泣きました。
ここにはうる星の全てがぎゅっと濃縮されて入っています。
ラムとあたるのこれまでの関係、そしてこれから続くであろうふたりの関係も全て。

{netabare}
一言「好きだっ!」と言えばゲーム終了なのに、絶対に言わないあたる。
ラムの抜けたツノをずっと大事に握りしめて、「忘れるもんか!」と叫んだあたる。
その姿に全てを悟るラム。うる星第一話と同じ、地球の運命をかけた鬼ごっこ。

ここに作者のうる星に対する思いが込められている。
(そもそも作者自身が、うる星の最終話としてストーリー全て作成したもの。)
完結篇としてお話は終わるけど、これまでも、これからも、このふたりはずっと変わらない。
女の子にちょっかいばかりかけて…ケンカして…でも心の奥底では繋がっているふたり。
あたるなりの、「そんなこといちいち言わなくても俺はお前のことずっと好きだ。それくらい言葉にしなくても分かるだろ!?」という無言の態度。

ラム「一生かかっても(好きだと)言わせてみせるっちゃ。」
あたる「今際の際に言ってやる。」
(つまり、「言うまで一生ついていくっちゃ」「俺が死ぬ間際までずっとついてこい」のふたりなりの表現)
{/netabare}

うる星はTV本編約200話、映画も4本と超大型なので、全てを見るのは相当な覚悟。それを見た人にだけしかわからない、至福の90分です。

投稿 : 2018/03/25
閲覧 : 391
サンキュー:

6

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