雀犬 さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：途中で断念した

ファンタジー戦記@倍速

2話まで見た感想。

あの「ロードス島戦記」の水野良原作の本格ファンタジー
という触れ込みに釣られて見たけど、今ひとつだなぁという印象です。

僕はあにこれに限らず個人ブログやまとめサイトで色々なアニメの感想を見てるのですが、
異世界ファンタジー系の感想でちらほら見るのが「ストレスフリー」なる言葉。
昨今のアニメファンはどうも挫折、敗北、努力、別れ、死といった要素は
ストレスを感じさせるものとして忌み嫌う傾向にあるようです。
そして最近のファンタジー作品はだいたいどれも展開が早い。
世界観の説明を聞くのはかったるいという感覚も一般的のようです。
まぁ、タダで遊べる娯楽に囲まれているとそうなるわな。時代の流れという奴ですか。

さてグランクレスト戦記ですがこれは「なろう系小説」ではありません。
一緒にしたら水野先生のファンに怒られます！
が、このアニメはなろう系も真っ青のスピードでとにかくサックサク話が進むのです。
主人公とヒロインが出会ったら速攻で主従契約を結び、第1話であっという間に領地をGet！
第2話ではさらに領土を拡大。仲間が増えて主人公のランクもアップ。

話はテンポ良く進むのですが、これが「ストレスフリー」なアニメかというと違うんですね。
２つ大きな間違いをしていると思うのです。

ひとつは世界観の説明が不十分なまま話をどんどん進めてしまうこと。
本作は聖印という独自のシステムがありますがアニメから入った人には理解し辛い。
また君主や魔法師、混沌といったものがこの世界でどういう意味合いなのかもよく分からない。
第1話の冒頭からして意味不明です。もしかしてこのまま説明がないのでしょうか。

もうひとつはキャラクターの行動原理がよく分からないこと。
なぜシルーカはテオを君主に選んだのか今ひとつ分からないし、
テオはシルーカの言いなりになっているように見える。
第2話では戦闘中にいきなり戦っている相手にキスをする意味不明なキャラも出てくる。
率先して領地を奪いに来た「野心家」であるはずの君主ラシックもあっさり降伏。
従属関係でもいいなら最初から他の国と同盟を結んどけよ。
いまひとつキャラの魅力が伝わってきません。
こんな調子で進むとお気に入りのキャラは生まれないでしょうね。

設定やキャラの背景はこれから徐々に明らかになっていくのかもしれませんが
構成としては間違いなく下手だと思います。
なろう系が世界観の説明を端折ってサクサク話を進行できるのは、
異なる作品であっても「異世界フレームワーク」とでも言うべき
似通った世界観を共有しているからだということを見落としていませんか。
サクサク進んでも不親切な物語進行は視聴ストレスがたまるものです。

元々こういうスピード感重視の作風なのか、
時代の流行りに迎合して失敗したのかよく分からない。
ただ今のところ惹かれるものがないのは確かなので、
2クール完走する可能性はかなり低いと思います。

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3話まで見た。さらに加速する展開！突然始まる戦い！！

「これまでの経緯は書状に記した通りです」
というシルーカさんの台詞があったけど、これまでの経緯を視聴者に説明して！！

もはやRPGゲームのTAS動画を見ているようだ…
サラマンダーより、ずっとはやい!!

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第4話まで見ましたが、相変わらず早すぎてワケがわからないよ。
普通こういう国同士の戦いは勢力図的なものを出すだろ。
どうも原作が次の10巻で完結するらしく、
2クールで10巻分駆け抜けるつもりなのかもしれない。
正気かよ。BEATLESSは1巻で２クールなのにｗｗｗ

このまま見続けても果てしなく無駄な時間を使う事になるだろう。
他人のゲームプレイを延々見ているようなつまらなさ。
全軍撤退！！ここで切ります！！

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