「ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜(TVアニメ動画)」

総合得点
61.9
感想・評価
95
棚に入れた
514
ランキング
5032
★★★★☆ 3.7 (95)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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おかむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

声優人の一新は良好?

お馴染みルパン三世テレビスペシャルの2012年作品。
物語に関してはややインパクトに欠け、無茶苦茶な展開等もあるが、そもそもルパン三世のテレビシリーズがそうであった様にある意味でぶっ飛んだSFと考えれば、妥当なのかもしれない。
子供の目線から見れば、軟派な雰囲気だが実はカッコいいルパン等は相変わらずであり、その点に関しては文句無しであろう。
これは脚本を務めた土屋理敬が子供向けアニメを多く手掛けているのも影響しているのか、非常に完成されていたと思う。
声優に関しては何と云っても本作は、馴染みの深い声優陣が次元大介役の小林清志を除き、一新された事が最も印象的である。
配役は充分な選考が重ねられたという事だけあり、多少の違和感は感じられるものの、元の声優陣に近い印象を受けた。
この点に関しては、今後のテレビスペシャルが回を重ねるにつれ解決出来るのではないだろうか。
それ以外のヒロインや脇役に関しては、やや声と画に違和感を感じる演技が多かった。
特にダブルヒロインの様な形をとった美沙役の清水理沙、麻紀役の渋谷はるかに関しては、新人という点を考慮しても、まだまだこれからといった印象である。
個人的には好演であったと考えているが、旧声優陣のファン等からは批判材料になったとしても不思議ではない。
キャラに関してはルパン一味や銭形、大抵登場する凄腕の敵等はいつもと変わらない印象を受けたが、大味で小物感漂う敵のボスや、あまり魅力的でないヒロインなどはやや不満である。
作画に関しては、テレビシリーズの二期や1980年代から90年代にかけてのスタジオジブリ作品、世界名作劇場シリーズに似た雰囲気を感じる。
これはキャラクターデザイン、総作画監督を務めた佐藤好春や演出を務めた富沢信雄によるところが大きいだろう。
この点に関しては評価が分かれるのではないだろうか。
個人的にはアクション、表情、風景等、高いレベルにあったと感じる。
音楽はいつものスタッフがいつも通りクオリティの高い作品を提供し、演出したと考えて良いのではないだろうか。
やや難点を抱えつつ、新たな局面を迎えたルパン三世ではあるが、転換点としては充分な作品であった。
特別に視聴はお奨めしないが、次回作等への期待も含めて、機会があれば視聴してみては如何だろうか。

投稿 : 2012/02/10
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