「モンスターストライク セカンドシーズン(Webアニメ)」

総合得点
62.5
感想・評価
10
棚に入れた
37
ランキング
4744
★★★★☆ 3.3 (10)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.2
キャラ
3.3

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ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

消えゆく宇宙編含めての感想

公式の分け方としては2017と“消えゆく宇宙編”は別扱いだけど、アニコレでは両方まとめて“セカンドシーズン”でいいのかな?
ってかそう思って扱います。

{netabare}前作の感想にも書きましたが、自分は一番最初に“消えゆく宇宙編”の1話を見てしまい、全然意味が分からなかったので第一シリーズから見直してくることになったのですが…。
うん、2016は面白かった。
が、2017は…非常~に辛い。

まず0話で前期消滅させてしまったオラゴンを復活させにゃならんので、そこで出したのがアヴァロンっていう回復兵器…。
ってあれ?前期で玄馬がそそのかされた理由って「寝たきりの妻を治すために強力な治療能力を持つモンスターを探してる」じゃなかったっけ?
そこは「遂に見つけたぞ」とか「ち、今更か」くらいの反応はしてくれてもいいような?
と、出だしからなにやらイヤ~な予感、雑さを感じるというか。
(7話のラファエルに対しても玄馬は「前期の行い」を引っ張った反応はしない)

その予感は的中してストーリーが非常に雑、まず目的がほぼ無い。
一応パワースポットを突き止めてそこの守護者(ボス)を倒すって目的はあるけど、ボスを倒しても報酬が無い、段階を踏んでく感が無い。
それよりも原作ゲームのモンスター紹介が前面に出て、そのモンスターの抱える些細な問題をちょくちょく解決してく中「ついで」って程度でパワースポット解放って流れ。
いわゆるアンパンマン方式といいますか、ゲストキャラ(モンスター)を次々出してきゃいいだろうって感じの乱暴なノリ。

そしてなにより、1期ではなんとなーくでボヤかしてた問題を中途半端に掘り下げてしまいまして、見てるこっちは余計に困惑することに。
呼び出されるモンスターは概念だか量子の何だか、漠然としてたものを具現化してたってことでいいやと思ったら、モンスターはモンスターで生活してたらしい、呼び出されるまで別の世界で。
(一期でもヘラにビビるゼウスや天使同士が顔見知りな描写があってちょっと怪しかったけど、それでもまだ気にならないレベルでした)
竜馬やナポレオン(美少女)に至っては生前の記憶とか言い出すし…お前ご本人様の生まれ変わりかよ!?と。
ノストラダムス(美少女)もそうで、「こっちの世界」で名を挙げた偉人は「あっちの世界」に転生してるってことか?
そして「あっちの世界」では神や魔物、架空の人物が普通に闊歩してるハズで…どんな魔境だよと。
ってかただの人だって転生できたっていいじゃない、そりゃ弥勒菩薩も怒るわい。
「二つの世界が交わってはいけない」って、転生できてる時点で交わっとるって。
なんでこっちの架空の人物がそっちに実在してんねん。
ってかご本人様相手にモンスター呼ばわりはどうなん?(※)
歴史の謎な部分尋ねないの?当時を知る本人の証言だぞ?等々、突っ込みが追い付かない。
そうしてる間にも偉人や神の名を騙るモンスターが続々と登場して…違和感が果てしなくて何度も切ろうと思う羽目に。


「初期の頃は召喚技術が低く低級の魔物しか呼び出せず、その頃に名付けられたモンスターストライクって呼称が今も続いてる」ってことかなー、と最大限好意的解釈。
それでも歴史上の偉人“本人”相手にモンスター呼びは…自分は抵抗拭えないですね。
あくまで名前を借りたカリソメの存在ってのが限度でしょー、fateやメガテンもそこら辺はもうちょいマシな言い訳考えてるかと、もしくはボヤかす。


それでも切ることなくなんとか見続けられたのは班目CEOの存在と、たまたま最初に“消えゆく宇宙編”1話を見てしまったせいで「どうやってあの回に繋がるんだろう?」って興味があったから。
班目は意識高い系ベンチャーのテンプレみたいなキャラで面白いです。
というか自虐臭い、XFLAGの偉い人はこう思われてるんじゃないかなーってのを絵にした、みたいな?

リアルタイムで見てた訳ではないし原作ゲームもやってないので詳しくは知りませんが、実際“2017”は評判悪かったんじゃないかな?
1期に比べ再生数ガタっと落ちてるし。
で、冗談めかして言われるソレとは違う、正真正銘の「テコ入れ」として“消えゆく宇宙編”を始めたような印象。
“消えゆく宇宙編”に入ると突如物語がシリアスモードに移行し、それまで無責任にポンポン出してたモンスターも控え目に。
被害が現実のものとなって町は破壊され、自衛隊員が死んだりします。
まぁ話自体は2017で雑に膨らませたのを畳むだけですが、そこら辺真面目にやってくれました。
そうそう、それと2017ではキャラクター(人間)が殆ど3DCGでしたが、消えゆく宇宙では手書きになります(モンスターは前からCGでそのまま)。
そこら辺からも「これはいかん」と方針転換されたんじゃないかなーと思うのだけど…果たしてどこまでが予定通りだったんでしょうね?

ということで“消えゆく宇宙編”は普通に見れるものになってます。
それまで出会った・助けた仲間やモンスター達がクライマックスに集結しなかったのは心残りですが、これもテコ入れの影響なのかも知れない。
あ、オラゴンは終始居る意味ナシです、ストーリー的には、これもテコ入(以下略)。
「電波使わず自腹でタダでいつでも見られるようにしてくれてるんだから文句言うな」と言われたら全くその通りで、消えゆく宇宙編まで耐えられるのならお勧めするのですが…2017の壁がなぁ…。
それこそいっそのこと自分と同じく「消えゆく宇宙編1話を先に見る」ってのも手かも知れません、そこまでして見たいって人がどれだけ居るか知りませんが。{/netabare}

投稿 : 2018/07/12
閲覧 : 301
サンキュー:

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