蒼い星 さんの感想・評価

2.1
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態：観終わった

略して“ワガハイ”だが、内実は量産型ロースペック。

アニメーション制作：AXsiZ
2016年4月 - 6月に放映された全12話のTVアニメであり、1話あたり3分30秒間のショートアニメ。
原作は、アダルトゲームブランドの“まどそふと”の成人向け美少女ゲーム。
監督は清水聡。

【概要/あらすじ】

今では共学となっている、洋風建築の豪華な外観をした元お嬢様学校。
この、桜翠学園（おうすいがくえん）には5人の生徒会メンバーがいる。
4人の女の子に対して1人の男子役員、彼こと・鳴海幸樹が原作ゲームの主人公なのであるが、
アニメ版においてはアニメ艦これの提督の如くの彼の扱いである。
アニメ版では攻略対象ヒロイン4人のドタバタとした日常が生徒会室を中心として繰り広げられる。

wikiを参照したところ、原作のストーリーがアニメでの設定に反映されているが、
アニメの中での展開には、ほぼ関係ないので割愛する。

【感想】

本編2分間＋ ED1分間＋ おまけコーナー30秒間 という構成。

おまけコーナーの内容を見るに原作ゲーム＆スマホゲーム『カコタマ』の宣伝目的アニメで間違いない。
ゲーム版とアニメ版の関係は『ギャラクシーエンジェル』に近く、コメディ色が強い作風となっている。

販促目的アニメであれば、視聴者にキャラを好きになって貰えればミッション・コンプリートなのだが、
原作原画に似せる気ゼロで、低予算な深夜萌えアニメにありがちな雑なキャラデザ。
彼女らの胸は風船のようであり、顔が4人とも一緒で髪型と色で識別してるような？
エロゲ原作であれば下着や水着での姿に魅力が無ければ苦しいのに、4人共にお色気ゼロ。
これの一つ前に観た『あいうら』の脚フェチ作画が良かっただけに、こっちは余計に残念なアニメに思える。

ギャグも低調であり、せめて『笑点』のように馴れ合いの空気で客を掴めれば良かったのだが。
4人のキャラはただの記号であり、男性にとっての二次元の女性キャラの魅力って何？等、色々突っ込みたくなる。
エロゲ文化ではキャラのテンプレとコピーが氾濫していて、
多分これも何処かのアニメやラノベで見たようなものの複製品なんだろう。
そこにあるのは、ただの属性と記号の寄せ集めであって架空であっても人間を構成する要素は限りなく薄いのだろう。
たかがエロゲ原作の、お気楽アニメにキャラの精神性などを求めること自体に意味が無いのかもしれないが。

個人的にはそこそこに楽しめたのは、猫を預かった話ぐらいだろうか。

一切ノータッチなので原作ゲームはどうなのかは置いとくとしても、
あまりにもセールスポイントが無くて、原作ゲームに興味を持って貰うべくな客寄せアニメとしては失敗作では？

やる気も拘りもない箸にも棒にもかからない、どうでもいいアニメなので、
一ヶ月もしたら記憶からストンと抜け落ちてる、どうでも良いアニメだと思った。
せいぜい他に何も観るものが無い時の暇つぶし程度である。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。