「Kanon カノン[京都アニメーション版](TVアニメ動画)」

総合得点
84.9
感想・評価
1831
棚に入れた
10348
ランキング
257
★★★★☆ 3.9 (1831)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

写実的な幻想世界 舞い散る雪は芸術!!

原作は1999年に18禁PCゲームとして発売、2002年に東映アニメーションが全13話でアニメ化、そしてその4年後の2006年に京アニによって全24話でリメイクされたのが本作。

京アニの芸術的な作画技術を惜しみなく利用した、限りなく現実感のある幻想世界。
写実的に描いたファンタジーサウンドノベルとでも言うべきか。
特筆すべきは、舞い散る雪の表現方法。これまでに見てきたどのアニメよりも素晴らしい!
いや、比肩するものがないくらい、抜群に良い!
ピントの合っている雪と、ピントが合っていない雪、遠い雪と近い雪。
それぞれを独立に動かして、あたかも眼前で雪が降っているかのような描写。
街や森の風景も美しく、それらに対するピントの当て方やぼかし方など、人間が肉眼で見ている(見えている)世界を、忠実に再現している。
そのせいで、まるで現実の風景を見ているかのように錯覚してしまう。
作画技術の秀逸さが、視聴者を本作の世界にいざなってくれる。

前作よりも話数が多いぶん、非常に原作に忠実に、かつ一人一人の登場人物を丁寧に描き出している。
その成果もあり、作画技術の秀逸さも相まって、各ヒロインの魅力が存分に引き出されている。
そしてどの娘も男子にとっては理想の女子像。
少し幼くて、でも力強くて、頼りなくて、一生懸命で、可愛くて、健気で…
「守ってあげたい、抱きしめてあげたい、頭を撫でてあげたい…」といった男の庇護本能が、これでもか、というくらいに刺激される。

その上での、心憎いまでのKeyの得意技。
{netabare}
どの娘にも暗い過去や悲しい秘密、辛い記憶に事件…
健気な娘たちの心が折れそうになったり、涙を流しながら笑顔でお別れしたり…
庇護本能の対象を守れないと悟った時、男は自然に涙を流してしまう。
小生は涙腺に栓をするのに必死でした。
{/netabare}

ギャルゲ発の恋愛アニメの中では、私の中では最高傑作です。
Kanon、AIR、CLANNADはKeyアニメ至高の三部作ですね。

ただ…やっぱり最後に一言
{netabare}
おいらは名雪派だ!否、秋子派だ!!皆口裕子万歳!
あゆちゃんや他の娘も魅力的だけど…小生は全力で秋子さんを推す。
だって…秋子さんは男にとって理想の嫁の姿!(と思ったのは俺だけ!?)
秋子さん嫁で名雪と真琴とあゆの三姉妹(もちろんみんなパパ大好きっ娘)…これが理想の家庭!
…と思った私はやっぱり中年やね…汗。

原作に秋子さんルート作ってくれたら(無論CV皆口裕子)、おいらは今すぐ購入するぜぃ!!
(でも、秋子さんって祐一の叔母だよね…){/netabare}さすがにKeyギャルゲーとしてアウトかな…

投稿 : 2018/06/09
閲覧 : 354
サンキュー:

9

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