「メガロボクス(TVアニメ動画)」

総合得点
69.5
感想・評価
264
棚に入れた
860
ランキング
1742
★★★★☆ 3.5 (264)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただ、格好良い

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
なんかこう、久々に魂が入った作品を観たって感じです。

原案が、ボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」。これは勝手な予測ですが、アニメスタッフの中には、このアニメに関われたことを誇りに思い、単なる仕事以上のモチベーションをもって仕事に臨んだスタッフも多いんじゃないかな? だって、幼い頃に自分が熱中した作品に、(少し違ったカタチとはいえ)自分が関われるとしたら、それはもう、男(仕事をする上で)の幸せ以外のなにものでもない気がします。

それが面白いとか売れるとかクオリティ高いとかそういうことじゃなく、漂う美学というかが、「俺らはこんなアニメが創りたいんだ」という気概みたいなものを感じて、それがレビュータイトルになりました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「ダサ格好良い」ってのは、「不変の(色褪せない)格好良さ」なのかなって思うことがあります。

「ダサい」ってのは、「今流行りではない」ってことで、それでも「格好良い」ってのは、やはり、「不変の」「世代を超えた」格好良さがあるのかなと。

そういう意味で、正に「ダサ格好良い」作品だったのかなと。

OP、EDは共に、2018春の「剣道部賞(なんじゃそりゃw)」かなと。作風にもマッチしてましたし、OPの「噛みつかせろ」、EDの「お前の母ちゃん出べそ」なんかは、やけに耳に残ってます。これもまた、「ダサ格好良い」。

中身からいうと、正直、「メガロ」の要素が必要あったのか、というのは争点になるだろうと思います。

「メガロボクス」は勿論、「生身(ジョー)」の魅力を引き出す為の、対比として用いられたのは分かりやすいです。競技として私が面白く感じたのは、「メガロボクス」は、攻撃力過多だということです。機械化で強化できるのは攻撃力だけで、耐久力は生身なので、そこに魅力があるんだと思います。

確かに、メガロの要素はなくても成立したと思います。が、成り上がりストーリーとして、(1クールの中で)スピィーディーに(作品内の)ジョーの人気を高める為に、「ギアレス」という要素は上手く働いていたと思います。

ラストも好きでした。ジョーと勇利、死力を尽くした13ラウンド。最後のクロスカウンターが、、、というところで、試合のシーンは終了。その後の会話や車イスに乗る勇利の姿から「多分、ジョーが勝ったんだろうな」とは思うものの、最後の最後までハッキリとは勝敗を述べない構成。というか、倒れる勇利も、ガッツポーズをするジョーも描写しない構成。これは想像なんだけど、多分制作は、マットに沈む勇利も、その傍らで喜ぶジョーも描きたくなかったのでしょう。試合後に、まるで十年来の親友のように接する二人を見ていて感じるのは、「死力を尽くした二人の男には、勝敗なんて関係ない」というメッセージ。勝ったから喜ぶとか、負けたから悔しがるとか、そういう次元で勝負している二人ではありませんもんね。だったら勇利はギアを外さないし、ジョーはギアを着けるはず。まあ、バトルもののラストとしてはベッタベタなのですが、これまた、「ダサ格好良い」。

近年、(優秀な原作不足の影響からか)名作のリメイクが続いていますが、この作品は、その中でも最も成功した作品のように思います。この作品のように、「名作のエッセンス(美学)」を用いて、「現代の高い作画能力」で、「オリジナルストーリー」を描くというのは、ひとつのモデルケースとして、流行っても良いんじゃないかと思いました。

制作の皆さん、お疲れ様でした! 格好良い作品でした♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
作画、良いな~。好きな感じ。信じた自分を信じる生き方。

2話目
少しは認める部分があったと。イカサマに何ができるか、見せてやるよ。ここで、ジョー、か。

3話目
赤玉、ドラッグみたいなもんかな。熱いな~。メカニックもいるのか。

4話目
ギアを外すと、防御力(耐久力)も変わるの?

5話目
PTSD。元弟子対決。この時代でも、義足はハンデなのか?

6話目
なるほど、南部が手塩にかけたもの=過去の自分、か。それを壊したいと。新垣(涙)。外れ馬券、だからピストル自殺を思い留めたのか。

7話目
ちょいと政治的な要素も。なるほどだね。ほ~、展開変えてくるか。

8話目
悪くはないが、1話かけて再試合を決めるのも、ダレたかな。

9話目
汎用性がないのはな、売れないわな。でも、ユーリの一体型も、使い手を選ぶんじゃなかったっけ? 体が反応したか。

10話目


11話目
実際に歌うか。南部の男気、、、(涙)

12話目
電源切れば? まあ、プライドの問題か。これ、ユーリが負ければ宣伝になるのかな? みんな、熱いな。

13話目

{/netabare}

投稿 : 2018/08/03
閲覧 : 309
サンキュー:

30

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