「覇穹 封神演義(TVアニメ動画)」

総合得点
55.6
感想・評価
111
棚に入れた
374
ランキング
7303
★★★☆☆ 2.7 (111)
物語
2.2
作画
2.8
声優
2.9
音楽
2.7
キャラ
2.7

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ひょっとして視聴者に意地悪するつもりで作ってるのでは?と思える最悪のストーリー構成でした。

20年以上前の漫画が原作の作品
1度アニメ化されたことがあるらしいけど自分は観たことがありませんね。
原作漫画もタイトルは知ってるのですが読んだことはありません。
なのであくまでも、このアニメを観た感想になります。
この辺はご了承ください。

始まって思うことは展開が早いなと思いました。
いきなり仙人と主人公らしき人間の会話で始まり
人間界で悪さする悪い奴ら365人を人間界から、神界という世界に追放しろと
仙人に主人公が命令される開始

まずこの仙人は何者かはわかりません。
本当に誰なんだよと思う。
そして主人公に関してはテキトーに過去が語られてましたが
あまりにもダイジェストなのでそれだけではかえって意味不明にしか思えません。
そのせいで開始直後は主人公に感情移入は出来ませんね。
敵のボスは説明されてましたが、何となくしかわかりません。
仙人界にいたけど人間界にやってきて悪さしている神様みたいな感じで
美貌をもっている女性で、人間を操る術を使えて
そのおかげで人間界を統治していると
語られていて年齢は数百歳以上なのもわかりました。

敵のボスだけを倒しても、その後の統治に問題があるから
その点に触れていて、ボスだけを倒せばいいのではないのもわかりました。
だから悪い奴ら365人を倒すのもね。

この世界は古代中国の殷(商)の時代てのもわかりました。
そもそもこのアニメのタイトル自体、明時代に書かれた小説らしいので
「西遊記」を元にした作品などでよくある二次創作と一緒で
明時代に書かれた小説を元にした作品てことなんでしょう。

ストーリー展開は主人公と視聴者的に知らない人物との会話でどんどん進んで
進み、キャラが視聴者が知らない情報をたよりにして
勝手に理解して進む感じで視聴者に理解させるつもりはまったくないので
ストーリー展開は意味がわかりません。しかも異様に早い会話のテンポもあって
視聴者に説明をちゃんとしないで勝手に進む連続でストーリー展開は酷い。
さらに専門用語も沢山出てくるけど説明はしないし
じゃあ説明しなくても観ていればわかるという作りにもなっていないので
ストーリーに付いていけない。
ただでさえ地名は中国で登場人物の名前は中国名で日本人には色々把握しにくいのに
まったく理解させるつもりのない作りは驚きです。

そして主人公は敵のボスといきなり面会出来たけど
誰だか知らない道端で会った人のおかげで会えたってのも
なんだかな・・・と思う。
それで敵のボスの部下にあっという間に主人公が
なれたのも雑かなと思いました。
会って数秒で部下になれるて・・・おかしい。
何で簡単になれるの?と理解に苦しむ
そして部下になっていきなり数秒で敵のボスに企みがバレるのも
ギャグにしか見えなかったな・・・
その後は超高速ダイジェストで何が起こったのかはサッパリで酷かったな
1話スタートから敵のボスの部下になり企みがバレる過程が酷く
その後はもっと酷いので「?」が無限に頭に浮かぶ
そもそも仙人は主人公にある人物の協力をして敵のボスを倒すように
言ってた気がするのだけどそれはどうなったの?
だし、ストーリー展開が意味不明すぎます。

その後も視聴者に理解させる内容ではなくて
いつの間にかいきなり出てきたあんた誰だよ?て人物と主人公が普通に話していたり
仲間になっていたり、時には戦ったりで、なぜ仲間になっているのか話しているのか戦っているのかわからなくて
あらゆる出来事が説明不足でした。
なのでボーッと観てましたね。
そもそも主人公て今どこにいるのかもわかりづらいので
いくらなんでもいつどこで誰と何が目的にしているのかも把握出来ないのは酷い。
つか誰だか知らない人がいつの間にか仲間になってるのて気持ち悪い。

キャラの掘り下げも過去の回想をテキトーに流したり
で説明しているだけで雑なので
いまいち理解が出来ませんでした。
そのせいで掘り下げることにより逆に謎が深まりました。
誰だか知らない人物の掘り下げが数分の過去の掘り下げでは尺不足で
逆にわからなくなる。
しかも回想中に回想があったりわかりにくいシーンも多く
過去の掘り下げが「いつ」、「どこ」のことかの時系列もサッパリなことが多い
回想話で進んでいたのも駄目でした。
そもそも、ここから過去の回想だとわかる演出不足や説明不足もあって
「えっ?」今の回想だったのか・・・という
どこから回想なのかすらもわかりにくいのはキツイ
一応時系列がわかることがあっても数百年前や30年前とか
人間じゃないから長生きなのはわかるけど、若い容姿なのに
そんな昔のことをさらりと言われても実感がわからず付いていけない。

こんなわけのわからないことをやっていたのに、さらに主人公がいつの間にか軍師になっていて
ビックリしました。もう意味がサッパリワカメラーメン状態です。
そして気がつけば視聴者的に知らない人物がどんどん増えて
しかも今まで当然のようにいた扱いで
ストーリー展開に絡んでくるので付いていけないです。

これはもう説明不足というよりは説明しないアニメで
そのせいで何をやっているのかすら理解するのは難しい。
個人的に2018年の冬アニメのレビューで似たようなことを言ってた気がするのだけど
また言うことになるとは・・・驚きです。

キャラクター描写は主人公は頭の良い設定らしいのですが
そうには見えなかったですね。
1話で企みがバレるシーンはギャグみたいに馬鹿らしいので
頭が良いようには見えなかったです。
なのに頭が良いて・・・ギャグにしか見えないのだけど・・・
主人公が乗り物にしているキャラがいましたけど
そのキャラと敵のボスてそんなに長い間一緒にいたわけでもないのに
途中からわりと知り合いでそれなりにお互いを知っている感じで描かれていたのは
違和感がありました。敵のボスがその乗り物キャラを「ちゃん付け」で
呼んでたらしいのはビックリしました。お前らそんな関係だったの?と
なのでキャラクター描写はその設定に納得出来るだけの描写は出来ていなかったので酷い。

世界観は古代中国が舞台なのに核融合の概念が出てきたり
この時代ではありえない科学的考察により敵とのバトルをしたり
終盤はサイエンスフィクションを思わせる展開もあったりで
古代中国の舞台をいかしてないのも、なんだかなあ・・・と思った。

作画については1枚1枚の絵自体の質は平均的なレベルはあったのですが
基本的に動かなく節約しているなとわかりました。
戦闘シーンは1枚絵を表示しているだけのシーンが多く
重さも感じない軽い表現なので迫力はなくてギャグのようにしか
見えませんでした。
背景はしっかりと綺麗に描かれていました。
世界観の作画的描写は良かったです。
キャラクターデザインは20年以上前の漫画原作なので
古いな・・・と思いました。
ただ当時の作品と考えればそれが悪いことなのかどうかは悩む

声優さんについては演技力は高かったです。場面場面気持ちはこもってたし
発音もしっかりしていました。声質はキャラの見た目と合っていたので
問題はありませんでした。
アニメの出来に反比例して演技力だけは高かったです。

まとめると単に敵のボスと倒せばいいだけでなくて
その後の統治の問題もテーマにしている設定だとは思いましたが
その設定があるだけかな
そのテーマを実現するには主人公が頭のいいキャラに見せなきゃ
いけないのだけど1話のギャグにしか見えない行動が駄目でしたね。
これじゃまともに統治出来るとは思えない。
仲間共にボスを倒せと仙人に助言をもらってたけど
それも無視だし、主人公て実は頭がいいどころか逆だと思うなど
設定と内容の違いに駄目なアニメだなと感じてしまう。
それ以外にも超高速ダイジェスト
やればやるほど意味不明になる回想
いつの間にか最初からいたことになっている数多くのキャラなど
説明不足というよりは説明しないスタンスで
最後までばく進してストーリーはまともに成立してませんでした。
ひょっとして視聴者に意地悪するつもりで作ってるのでは?と思える
最悪のストーリー構成でアニメの出来は酷い。
1話の主人公に感情移入するのは不可能な超高速ダイジェスト
過去の掘り下げはビックリしました。

投稿 : 2018/07/04
閲覧 : 310
サンキュー:

6

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