「ピアノの森(TVアニメ動画)」

総合得点
70.3
感想・評価
254
棚に入れた
1110
ランキング
1550
★★★★☆ 3.5 (254)
物語
3.5
作画
3.2
声優
3.5
音楽
3.8
キャラ
3.5

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

このピアノを全ての人に捧げる!!

この作品の原作は全26巻で完結したようですが、私は23巻まで既読です。
私がこの作品の筆者である一色まこと先生の作品を最初に見たのは漫画「出直しといで!」でした。
登場人物の表情がとても豊かでお気に入りの作品でした。

そのため、この作品は原作から購入すると共に、2007年に上映されたアニメ映画は円盤を買い、2桁以上繰り返し視聴するほど大好きな作品なんです。

それがNHKでアニメ化される…
しかも物語の主軸を担う登場人物にはそれぞれメインピアニストが選ばれている上、選ばれたピアニストは牛牛を始めとする超一流どころばかり…

それだけじゃありません。
ピアニストの運指を忠実に再現するため、モーションキャプチャーが採用されています。
だから運指がとても滑らかで、鍵盤とリズムに狂いが生じない映像が素晴らしいです。
個人的にはピアノの運指をアニメで再現するのは不可能だと思っていたので、これは衝撃的事実でした。

だから自分の中では相当ハードルを上げた状態での視聴になったと思います。
こうして視聴に臨んだ訳ですが…

ピアノの演奏自体は、技術の粋を結集しただけあって素晴らしい出来映えだと思います。
特に物語の後半になるにつれ、否が応でも演奏シーンは盛り上がります。
最終話…カイの演奏を聴いた時なんて全身鳥肌モノでしたよ。

一方、声優さんですが、映画の方は女優さん、俳優さんが殆だったと記憶しています。
今回はしっかりと声優さんで固められていましたね。
カイと雨宮の小学生時代のイメージは、ほぼ映画と変わらず…
便所姫こと丸山 誉子のCVは、今回エンディングも担当した碧ちゃんでした。
映画版で声優を務めた福田麻由子さんとは声質が違うな…と最初は思いましたが、そこは我らが碧ちゃん…
物語の中盤で起こった奇跡に対する誉子のシーンなんか涙モノでしたよ…
やっぱり声優さんて凄いっ…!

そして肝心の物語ですが…
基本的に原作に忠実だと思いますが、これは原作既読者なら誰でも感じる事なのかもしれません…
物語がショパンコンクールに到達するまでが、マッハの如き早さだったと思います。
カイがあの場所に立つまで…もっと紆余曲折あったんです。

カイがこれまでどんな思いでピアノに向き合ってきたのか…
ピアノと向き合うために彼は何をしてきたのか…
決して映像映えはしないかもしれない…
けれど、色んな障壁を乗り越えて今のカイがそこに居るのに…
原作はそこをしっかりと描いてくれています。
カイのこれまでを知れば知るほど、彼の演奏に感動できると思うんですけどね。
まぁ、そこまで描いたらとても2クールには収まらないと思いますけど…

でも新進気鋭の若手のピアノの旋律と、演奏に対する作り手のこだわり…
興味があれば一見の価値があると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ショパンの原曲であるエチュード ハ長調 作品10-1が編曲された「海へ」
エンディングテーマは、碧ちゃんの「帰る場所があるということ」
オープニングには歌詞がありませんが、楽曲の持つ壮大さをしっかり感じられる作品です。
エンディングは誉子の気持ちに優しく寄り添った歌詞が印象的です。

1クール全12話で前半戦の折り返しとなります。
第2シリーズは2019年冬アニメで放送される予定です。
物語は、いま真っ最中なので第2位シリーズを踏まえた評価になると思いますが、この作品の見どころをとことん追求した良作になるのを期待しています。

投稿 : 2018/07/16
閲覧 : 284
サンキュー:

18

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