「ダーリン・イン・ザ・フランキス(TVアニメ動画)」

総合得点
84.8
感想・評価
1070
棚に入れた
4665
ランキング
264
★★★★☆ 3.7 (1070)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

samuraikaz さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

現代的でいて素直ないい作品

最近アニメや、映画などをを含め今ひとつ鑑賞を楽しめなかった中、久しぶりに燃えた作品でした。最後の方は見終わろうという気持ちでやり通したところもありますが、大雑把に総括すると
「非常に現代的で、セカイ系(キャラクターに重きをおき、彼らの存在に物語の中の「世界」を託した物語の傾向)の文法に添いつつも広がりのある世界観を展開し、キャラクターのバックグラウンドと行動原理をきちんと描いた、「名作」とは言い切れないが「観るべきアニメ作品だ」という風に感じました。


一つ言いたいのは、よく「パクリだ」というコメントをみるけれど、それは見当はずれじゃあないかな、ということです。
監督の錦織さんはこれまで20代の若さから「エヴァ」や「トップをねらえ!」「グレンラガン」などで知られるGAINAXに所属しており、この作品を作るにあたって彼のモチベーションとなったのが「かつての仲間と一緒に作りたい」という気持ち、つまりは「自分たちが好きなアニメを作ってみたい」という感情(私的な解釈ですが)だということです。
だからそういったアニメと似通ってしまうのは自然なことだと思うし、むしろその中でもこの作品ならではの「コミュニケーション」や「性と愛」といったテーマを、2018年の目、そして「未来少年コナン」の日本sf黎明きの目を通じて、生き生きと描き切ったすごい作品だと思います。A-1とTRIGGERがコラボしてこそ生まれたようなカットも多々あり、いいチーム(と予算)に恵まれた稀に見る作品だという風に感じました。



詳しく:
[物語]
{netabare}
上にも書いた通り、この作品は「セカイ系」でありながら見ているシーン以外の世界もきちんと想像を膨らますことができる、鮮やかな世界観を描き切っています。その点においては近年のアニメ作品では類を見ない「いいsf」だという風に感じました。
しかし一方で、アニメのsfでよく見られるように、背景の事実や論理が飛躍しているところは否定できません。
キャラの心の動きという点でも、そうなるまでに至ったバックグラウンドは丁寧に描かれるけれども、そうでない時の挙動が謎 主人公の(あからさまな)「成長」がない(016に生まれた時点である程度完成されているという意図なのかもしれないが)
 というところは少し残念だったかな。
細かいところで「名作」だと思えなくなっちゃうなあ。と鑑賞中に何度も思ったりしました。

けれども、やはり感情に訴えかけてくるものはたくさんありましたね。
論理じゃない部分で「あーこれいいなあ」と思うことが何度もありました。
一つには、フランキスというロボットの新鮮さがあります。
可愛いデザインと序盤困惑してしまうようなエロい(?)設定。。
二人、男女一組で乗り込んで、女の子が期待と同化して、男がそれを操作する。。結構作品自体がセックスのメタファー見ないになってるところがあって、
三角関係だとか、思春期の悩みと連動できる、青春群像というメインテーマに深く寄り添ういいロボットですね。
ロボットの物語的な役割で言ったらエヴァとハれるレベルかもしれない。(序盤は)


~ {/netabare}

投稿 : 2019/08/02
閲覧 : 197
サンキュー:

2

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