「宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ映画)」

総合得点
66.6
感想・評価
280
棚に入れた
1033
ランキング
2725
★★★★☆ 3.9 (280)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.8

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ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

《艦艇バトルもの》古典リメイク作だけど、日常描写が予想外に濃くて好印象。

“ヤマト2199”ということで、1945年に九州坊ノ岬沖に轟沈してから実に246年ぶりに蘇った、あの大飯喰らいの超ド級艦娘・・・じゃなかった世界最大の戦艦(※正確には{netabare}大昔の戦艦「大和」の残骸を隠れ蓑に国連統合軍によって極秘裏に建造された外宇宙航行用新型宇宙戦艦です、念のため{/netabare})の艦容が、

①艦首に波動砲発射口・艦尾に波動エンジン噴出口が開いていること、
②艦本体下部に第3艦橋が付いていること、
③飛行時に左右に短い翼がせり出てくること、

・・・の3点を除けば、かって実在した戦艦「大和」の雄姿そのもので、それが前後の主砲をぶっ放したり、左右両舷の対空機銃をチチチチッと斉射したりと大活躍で、まずそこが格好良くないはずがありません。
しかも、このヤマトは艦内に、コスモファルコン(通称“ハヤブサ”)、コスモゼロ(通称“ゼロ”)という、それぞれ旧日本陸・海軍の主力機「隼(はやぶさ)」「零戦(いわゆるゼロセン)」の名称を連想させる戦闘機を格納する「航空戦艦」になっていて、そこも良設定(まるで「伊勢」「日向」ですね)。

・・・と、そこまでは視聴前からだいたい分かっていたコトですが、実際に視聴して見ると、バトル・パートだけではなくて、ヤマト乗務員たちの日常生活に巻き起こるアレやコレやが意外と面白くて、驚いてしまいました。

こういう、宇宙空間に只一隻出撃して「孤立無援」「常在戦場」状態の、どうみても非日常世界の存在であるにも拘わらず、人間として当たり前のように営まれていく、恋愛とか友情とか、故郷の肉親たちへの愛着とか、敵兵との遭遇とそこから芽生える信頼関係とか・・・そういったものを丁寧に描き出していく作風って、確か《新日常系》って呼ぶんじゃないでしょうか?
『超時空要塞マクロス』を視聴した時にも思ったけど、『宇宙戦艦ヤマト』って、バトル系アニメの名作というだけじゃなくて、実は《新日常系》の開祖だったの??
済みません。もしかしたらアニメ用語の使い方を間違っているかも知れませんね(※詳しい方、教えて下さい)。

一応、本作の難点を挙げれば、

(1) TV版の全26話のうち、前半(第13話まで)は実に重厚な作りで、見ていて思わず溜息を漏らしてしまう程でしたが(※この前半だけなら、個人評価 ★★ 4.7~4.8 クラス)、
(2) 第14話以降なぜか急にシナリオが雑になってしまった印象で、とくに
{netabare}
 <1> 第14話のジレルの魔女の話がいかにも陳腐
   ←それまで、ガミラスやイスカンダルは凄い科学力を持っているけど、別に魔法などは使っておらず、あくまで地球よりも科学的に進歩した星である、という設定に留まっていると思っていたので、ここで安易に「精神系の魔術」など使って欲しくなかった。
 <2> 第15-18話のガミラス側の内部争乱・紛糾シナリオがいかにも雑
   ←いかにヤマトが強力でもたった一隻で大ガミラス帝星を打ち倒せないだろう・・・という配慮から、ガミラスは実は急激な軍事的膨張で組織内部に歪(ひずみ)が生じていて、それが暴発してしまった、という話はなるほど必要かも知れないが、もう少しシナリオをきちんと練って欲しかった。
 <3> 一方、第16話で描かれる、ヤマト乗務員の間でも進路について対立があり内部紛糾を招くシナリオも少し残念
   ←描きたいことは分かるけど、島大輔と星名透が実はイズモ計画派に加担する振りをしていただけで、肝心のタイミングで裏切ってハイ解決・・・というのは何だかシナリオとしては安っぽい気がする。
{/netabare}
(3) そのあとは、{netabare}ヤマトとドメル艦隊との七色星団艦隊決戦{/netabare}で一時盛り上がるものの(第19-20話)、
(4) 第22話以降の{netabare}ガミラス総統デスラーの行動{/netabare}が意味不明・・・賢明で知られるローマ皇帝アウグストゥスが、急に愚帝ネロになってしまった感じで、もう少し彼の性格や行動原理を納得いくよう確り描き込んで欲しかった気がしました。

→従って、後半のシナリオに関しては ★ 4.0~4.1クラス。全体では、TV版だと ★ 4.4、劇場版はEDの入り方の格好良さを考慮して ★★ 4.5 と心持ち高めの評点になりました。

《要約》

本作は、(1) バトル・パートも (2) 日常パートも共に楽しめる、意外にも隙の少ない作品で、とくに前半は相当に濃い楽しみ方が期待できるし、後半は多少の粗は目立つものの前半を楽しめた人ならば十分以上に楽しめる作品ではないでしょうか。

とくに、近年制作されヒットした、同じく 《艦艇バトルもの》 の優秀作・面白作『蒼き鋼のアルペジオ-ARS NOVA-』、『艦隊これくしょん-艦これ-』をまずまず楽しめた方には、その遠い先祖みたいな作品ということで、是非とも一度視聴してみて欲しいと思いました。

もっともこの両作に比べると、流石にアニメの古典とされる“名作”のリメイク版だけあって、萌え要素はだいぶ少なく、その分、世界観が重厚に出来ていますが。


◆作品別評価(宇宙戦艦ヤマト2199)

(1) 劇場版7部作 ★★ 4.5 (2012-3年) ※TV版を7部にまとめた劇場先行上映版
(2) TV版      ★ 4.4 (2013年) ※全26話
(3) 追憶の航海  ★ 4.0 (2014年) ※約130分(総集編)
(4) 星巡る方舟  ★ 4.0 (2014年) ※約112分(サイドストーリー)
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  総合       ★ 4.4

※なお、続編「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(全7部作となる予定)が現在、第5章まで劇場先行上映されており、残り2章が制作中(※また、2018年10月より同内容のTV版が放送予定)。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
流星爆弾による地球表面の壊滅という設定が、直ちに『機動戦士ガンダム』のコロニー落としを連想させるが、制作時期はこっちの方が先なので、影響関係はヤマト→ガンダムなんでしょうね、きっと。
・第7話視聴終了時点
全体の1/4強を視聴し終えたけど、思っていた以上にヤマト乗務員の日常シーンの描写が多く濃い→これって"新日常系"(戦時下で営まれる日常生活を描く作風・・・2014年秋放送の『結城友奈は勇者である』の制作スタッフが命名したアニメのサブ・ジャンル)というヤツでは??
・第8話視聴終了時点
初の★★(優秀回)。デスラー総統はナチス・ドイツのヒトラー総統がモデルか?と思っていたら、それよりも古代ローマの皇帝(特にアウグストゥス帝)を思わせる描かれ方で、ちょっと好感。
・第9話視聴終了時点
アナライザーとオートマタの交流に『観測員9号の心』という寓話を組み込んだ異色回であり、想定外に心に残る脚本として評価したい(前回と連続して★★回)。
・第10話視聴終了時点
ヤマトクルーが初めてガミラス人と直に接触する注目回。脚本がややご都合主義的な点はマイナスだが、ラストの轟沈したガミラス艦への敬礼シーンは◎。
・第14話視聴終了時点
ヤマトクルーが"魔女"から「精神攻撃」を受ける、という『エヴァンゲリオン』風の展開で面白いのだが、本作の作風からはかなり浮いており違和感の強い回。
ユリーシャが岬百合亜に憑依する、という新たな動きが発生する注目回でもあるだけに、脚本をもう少し工夫して欲しかった。
・第15-18話視聴終了時点
ヤマト側&ガミラス側双方の内輪揉め話が描かれるが、脚本いまいちで中ダレ感が否めない。
・第20話視聴終了時点
最強の敵ドメル将軍率いる空母機動艦隊との死闘回であり、本作のハイライト(3度目の★★)。
・第23-25話視聴終了時点
ラスボス(デスラー総統)の行動原理がいまいち不可解な点が非常に残念。これではただの自滅にしか見えない(←ローマ帝国の暗愚帝ネロを真似た?)。
・第26話視聴終了時点
流石に最後は綺麗にまとめてくれました(4度目の★★)。{/netabare}


◆制作情報(劇場版7部作/TV版とも)
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原作           西﨑義展
総監督          出渕裕
シリーズディレクター 榎本明広(チーフディレクター)
シリーズ構成      出渕裕
脚本           出渕裕、大野木寛、森田繁、村井さだゆき、武半慎吾
キャラクターデザイン 結城信輝、山岡信一(ゲスト)
メカニックデザイン   玉盛順一朗、石津泰志、山根公利、出渕裕
音楽           宮川泰、宮川彬良
アニメーション制作  XEBEC、AIC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= 宇宙戦艦ヤマト2199 (2012年4月-2013年8月) ===========
{netabare}
第一章 遥かなる旅立ち ★ 地球の危機、ヤマト・クルー招集・抜錨 ※ED「星が永遠を照らしてる」
第二章 太陽圏の死闘 ★ 太陽系離脱まで(木星・土星・冥王星の戦い) ※ED「美しい地球(ほし)を知る者よ」
第三章 果てしなき航海 ★★ ガミラス側軍人との最初の接触 ※ED「真赤なスカーフ」
第四章 銀河辺境の攻防 ☆ 次元潜航艦との戦い、魔女との戦い ※ED「記憶の光」
第五章 望郷の銀河間空間 ☆ ヤマト&ガミラス双方の内部叛乱、亜空間ゲートの戦い ※ED「ヨーソロー 〜星の海を越えて〜」
第六章 到達!大マゼラン ★ ドメル艦隊との死闘、敵陣の森雪 ※ED「R.I.P〜友よ静かに眠れ〜」
第七章 そして艦は行く ★ ガミラス帝星の戦い、イスカンダル到達、地球帰還 ※ED「愛の星」{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.5

OP 「宇宙戦艦ヤマト」
ED ※各章で変わる


============= 宇宙戦艦ヤマト2199 TV版 (2013年4-9月) ===========

 - - - - - 劇場版 第一章 「遥かなる旅立ち」 該当回 - - - - - - -
{netabare}
   ~~~~~~~~~~~~~~ OP「宇宙戦艦ヤマト」、ED「愛詞」 ~~~~~~~~~~~~~

第1話 イスカンダルの使者 ★ 冥王作戦、波動コア確保、ヤマト計画 ※OPなし、ED「宇宙戦艦ヤマト」
第2話 我が赴くは星の海原 ★ 坊ノ岬沖への敵襲、クルー招集、ヤマト抜錨{/netabare}

 - - - - - 劇場版 第二章 「太陽圏の死闘」 該当回 - - - - - - - -
{netabare}
第3話 木星圏脱出 ★ ワープ航法、木星軌道圏内浮遊大陸接舷、波動砲発射
第4話 氷原の墓標 ★ 救難信号、土星衛星エンケラドゥス(補給、駆逐艦ゆきかぜ残骸発見)
第5話 死角なき罠 ★ メ2号(遊星爆弾基地破壊)作戦、航空隊発進、反射衛星砲の脅威
第6話 冥王の落日 ★ 続き(ガミラス冥王星基地壊滅)、大ガミラス総統デスラー{/netabare}

 - - - - - 劇場版 第三章 「果てしなき航海」 該当回 - - - - - - - -
{netabare}
第7話 太陽圏に別れを告げて ★ 赤道祭(地球との最後の通信、YRA放送開始) ※バトルなしの完全日常回
第8話 星に願いを ★★ ガミラス建国千年祭の余興、グリーゼ581星系の戦(灼熱の星、艦長の病状進行、シュルツ戦死)

   ~~~~~~~~~~~ OP(変わらず)、ED「Best of my Love」 ~~~~~~~~~~~

第9話 時計仕掛けの虜囚 ★★ ガミロイド兵の逃走、保安部の追跡、艦の女神
第10話 大宇宙の墓場 ★ 次元断層、ガミラス漂流艦との接触(メルダ少尉乗艦)、脱出協力、敵艦への敬礼{/netabare}

 - - - - - 劇場版 第四章 「銀河辺境の攻防」 該当回 - - - - - - -
{netabare}
第11話 いつか見た世界 ★ メルダ少尉尋問、開戦の真実、メリダ解放
第12話 その果てにあるもの ★ 銀河系外宇宙へ、ドメル受勲・ヤマト討伐命令 ※ヤマト&ガミラス双方の人間模様が描かれるほぼ日常回
第13話 異次元の狼 ☆ 次元潜航艦UX-01との根競べ、艦長大手術・真田副長の代理指揮、敵艦振り切り成功
第14話 魔女はささやく × 思念体半実体化能力者リンケ(ジレル人)の幻覚攻撃、ユリーシャの岬百合亜憑依 ※リアル志向の本作の中では浮いている疑問回{/netabare}

 - - - - - 劇場版 第五章 「望郷の銀河間空間」 該当回 - - - - - -
{netabare}
第15話 帰還限界点 ★ ガミラス内乱の兆し、ドメル艦隊のヤマト包囲、包囲網強行突破戦、謎の撤収命令(総統暗殺?)

   ~~~~~~~~~~~~ OP「Fight For Liberty」、ED(変わらず) ~~~~~~~~~~

第16話 未来への選択 × 恒星ビーメラ第4惑星の探査、イズモ計画派造反事件 ※ただの茶番劇で残念
第17話 記憶の森から ☆ ゼーリック元帥の謀略、システム衛星探査、真田/古代兄/新美の過去、亜空間ゲート(ゲシュタムの門)起動、自動航法室の秘密

   ~~~~~~~~~~~~~~~ OP(変わらず)、ED「Distance」 ~~~~~~~~~~~~~~~

第18話 昏き光を超えて ★ ゲート偵察任務(篠原航空隊副隊長)、ゼーリック造反失敗・誅殺、人工惑星バラン崩壊・ガミラス大艦隊壊滅{/netabare}

 - - - - - 劇場版 第六章 「到達!大マゼラン」 該当回 - - - - - -
{netabare}
第19話 彼らは来た ★ ドメル再出撃、七色星団の戦開始
第20話 七色の陽のもとに ★★ 続き(瞬間移動装置、ザルツ星義勇兵ヤマト潜入・森雪誘拐、ドメル艦隊壊滅、ドメル艦自爆)、ユリーシャの目覚め
第21話 第十七収容所惑星 ☆ 宇宙葬、囚人の叛乱(ディッツ提督解放)、伊東保安部長死亡、双子星ガミラス&イスカンダル
第22話 向かうべき星 ★ 森雪イスカンダル到着・デスラーとの接触、ヤマト双子星宙域へ、デスラー砲発射{/netabare}

 - - - - - 劇場版 第七章 「そして艦は行く」 該当回 - - - - - - - -
{netabare}
第23話 たった一人の戦争 ★ スターシャの抗議・悲嘆、ヤマト帝都バレラス侵攻・総統府強襲、機動都市要塞・第2バレラスへデスラー移乗、帝都破壊阻止、ノラン死亡、要塞崩壊・親衛隊長官ギムレー戦死、古代の森雪救出 ※デスラーの行動原理がいまいち意味不明×
第24話 遥かなる約束の地 ☆ イスカンダル到達、スターシャとの対面、星のエレメント(コスモリバースシステム(CRS)供与)、兄・古代守のメッセージ、ヤマト帰路へ
第25話 終わりなき戦い ★ ガミラス軍の二分裂、亜空間ゲートの罠、デスラーのヤマト侵入、セレステラ死亡、デスラーの真意、森雪人事不省
第26話 青い星の記憶 ★★ 地球との通信回復、古代守の幽霊、山本&原田結婚、森雪回復・CRS停止、沖田艦長絶命・CRS再起動、ヤマト帰還・地球環境再生{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)16、☆(並回)4、×(疑問回)2 ※個人評価 ★ 4.4

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◆制作情報(追憶の航海)
{netabare}
原作        西﨑義展
監督        加戸誉夫
脚本        出渕裕、森田繁、大野木寛、村井さだゆき、武半慎吾
※音楽・アニメーション制作は劇場版・TV版と同じ{/netabare}

============= 宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 (2014年10月) ==========

全1話 ★ 4.0 {netabare}TV版の総集編(一部新規シーンあり){/netabare} ※約130分

主題歌 「宇宙戦艦ヤマト」
ED    「BLUE」


◆制作情報(星巡る方舟)
{netabare}
原作          西﨑義展
監督・脚本      出渕裕
音楽          宮川彬良
アニメーション制作  XEBIC{/netabare}

============= 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 (2014年12月) ==========

全1話 ★ 4.0 {netabare}第24話のあと地球帰還に向けて航行中に起こったジレルの魔女の生き残り達との遭遇を描くサイドストーリー(第14話を補完する内容){/netabare} ※約112分

OP 「宇宙戦艦ヤマト2199」
ED 「Great Harmony 〜for yamato 2199」
挿入歌 「わかれ」

投稿 : 2018/08/29
閲覧 : 625
サンキュー:

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