「ハッピーシュガーライフ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.8
感想・評価
524
棚に入れた
1957
ランキング
750
★★★★☆ 3.6 (524)
物語
3.6
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.6

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

想像力の欠如

原作既読。概要は他の方のレビューを見てください。

いやーなかなかにひどいアニメだった。
ひどすぎて逆に面白かったから困る。最後まで見てしまった。
クソアニメハンター・・・
じゃなくてB級ホラー好きには良いかもしれない。

まずお断りしておくと、
残酷な描写があるから、主人公が非人道的な行動を起こすから
ひどいと言っているわけではありません。
それを言い出すとサイコホラーというジャンルそのものを否定しないといけない。

無茶苦茶なんですよこのアニメは!!!
イチイチ突っ込んでいくよ!

{netabare}
なんでバラした死体をゴミ袋に入れておきながら
いつまでも部屋に放置してるんだよ。
捨てやすくするために解体したんだろ。

そしてその死体をなんでわざわざ他人に捨てさせるんだよ。
中身見られたら動かぬ証拠になるだろ。
捕まることを恐れて行動している場面も多いのに意味不明。

しおがマンションから脱走したとき、一刻を争う場面で
なんでこんな凶器を詰め込んだかばんを持ち歩いてんだよ。
重くて走れないだろ。

んで、なんでさとうは男2人相手に一方的に目玉えぐり出せてるわけ?
画家殺す時も軽々とイーゼル持ち上げてるし、
親友殺すときは抵抗する相手を片腕で抑え込んでるし、
どんだけ怪力なんだよこの女は。

三ツ星君が年上の女性に恐怖を持つのはわかるけど、
そこからなぜロリコンに走る?
しょうこは病んでいる不審人物のあさひを
なぜ王子様のように感じたの?
都合よくキャラを動かしすぎじゃありません???

血の付いた制服を洗濯機に放り込む人間がいるわけないだろ。
隠滅しないといけない証拠品をなぜ洗おうとするのか理解不能。

最終話。
なんでさとうが負傷してて、あさひに付いていく気は全くないのに
しおはバット持ってる男の所に向かっていくんだよ。
何考えてんだこのガキは。

そしてあさひはなぜ火の手が上がる最上階に向かっていく?
さとうの部屋がそこだといつ知った?
どうしてドア開けたら見えるところにしょうこの遺体が置かれている?

さらにさらに、なぜあさひは見るだけでしょうこの生死を確かめないんだ!
何から何まで出鱈目じゃねーかこのアニメは!!!
{/netabare}

ついでにこのアニメで面白かった発言。

{netabare}
★第1位★
さとう「なんで?なんで?どうして?私何か悪いことをした?」

殺人・殺人未遂・死体損壊・死体遺棄・未成年者誘拐・監禁・恐喝・不動産侵奪
・・・お前悪いことしかしてないだろ!!

★第2位★
さとう「脱ぎたての靴下。誰のか分かる?」

ポケットから取り出した靴下が脱ぎたてのわけねーだろ!!!
いい加減にしろ!!
{/netabare}

というわけでB級好きにはたまらない安っぽさなのですが、
サイコホラーとしてはダメダメですね。
どうしてかっていうとサイコホラーは正常と異常の間にある溝を
想像力で埋めることにより恐怖やリアリティが生まれ
エンタメとして成立すると思うんですが
このアニメ見て何か想像を広げようとしたところで作りが雑すぎて、
「どうせこの作者何も考えてねーだろ」と冷めてしまうわけですよ。
そう思われてしまったらサイコホラーとしての価値は皆無。
出るキャラ出るキャラ、ちょっと考えればおかしい行動するんだもの。

このアニメを題材に社会病理だのPTSDだのストックホルム症候群だの
について語るのはあまりにも空しい。
そんなもの書くくらいなら般若心経を写経したほうがマシ。

少しだけフォローしておくと、音楽と声優さんの演技は良かったです。
あと第9話Bパートはスプラッタとしては非常に出来が良いと思います。

奇しくもこのアニメの放送中にTBSのアニメプロデューサーが
未成年者誘拐容疑で逮捕されましたけど、
これを題材にしたノンフィクションの方がこんな作り話より100倍面白いと思うよ!!

投稿 : 2018/09/30
閲覧 : 463
サンキュー:

29

ハッピーシュガーライフのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ハッピーシュガーライフのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

雀犬が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ