「とある魔術の禁書目録[インデックス] Ⅱ 第2期(TVアニメ動画)」

総合得点
88.0
感想・評価
7169
棚に入れた
32846
ランキング
134
★★★★☆ 3.9 (7169)
物語
3.9
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神を語る者に対しても揺るがぬ信念

夏休みも終わりを迎え、新学期に入る中、
世界宗教からも目を付けられ、当麻の“不幸”もいよいよ世界規模で拡大し、深まる秋w

引き続き、大義を成すため、ささやかな日常が脅かされる。
そんな犠牲をよしとしない、主人公少年の信念が、
異能とそれに関連した仕組みや野望ごと解体する
「幻想殺し(イマジンブレイカー)」の右手により体現される能力バトルアニメの続編。


それにしても、2期で本領発揮される
本シリーズにおける宗教に対する皮肉が凄まじいです。
本作はここまで「ローマ正教」「イギリス清教」、傘下の「天草式十字凄(せい)教」……。
とあくまで架空の「十字教」であることを強調して来たわけですが、
2期を観て行くと、実名を避け続けた理由が身に染みて分りますw

特にそこまで表現するかwと唖然としたのが、
聖ペテロにまつわる“霊装”「使徒十字(クローチェディピエトロ)」

{netabare}殉教したペテロを、後世、貼り付けにされた十字架共々、神格化して信仰を集める。
までなら一般的な宗教プロパガンダですが、
本作の場合は、「使徒十字」は突き刺した土地が「ローマ正教」の支配下に置かれる。
という発想が斜め上w

もはや信じる者は救われるのではなく、信じさせられるものが救われる(拒絶不可)
という暴論が展開。これは当麻もシスターの顔面に右ストレートを喰らわせる他ありません。{/netabare}


いずれにせよ敬虔なクリスチャンには、
あまりオススメできないアニメなのかもしれませんw
しかし、バチカンも現世のスキャンダル対応だけでなく、
宗教を克服すべき前近代とばかりに、
古今東西の作家らからバチカンこそ陰謀の総本山と、夢想を集積されて大変ですねw
このままだと、いずれ近代人の妄想が
本当に教皇庁に世界を根底から覆す陰謀を抱かせてしまうかもしれませんw


戯言はさておき、2期まで消化して、ようやく交錯する科学、魔術そして宗教。
各陣営の概要がある程度、整理できてきた感がある本シリーズ。
今後の転換点を展望して、これからはこれまでの戦いとは違う姿勢で臨まなければならないだろう。
との主旨の決意も表明され、やっと序盤戦或いは前哨戦が終ったのかな?
とスケールの大きさに時めき半分、嘆息半分(苦笑)

私は原作未読組なので今秋のTVアニメ3期でどんな“不幸”が待ち受けているかは分りませんが、
覚悟して受け止めたいと思います。


余談:3期を迎えるに当って気になっていること。

近未来風の世界で尚、ガラケーが圧倒的シェアを占める
この学園都市というガラケー天国はどうなるのでしょうか?

1期から3期放送まで十年経過してしまい、
今や世界はすっかりスマホ社会ですが、
本作の作品内時間はまだ数ヶ月しか経ってない。

さらに本作は、例えばこの場面、もしもガラケーがスマホだったら展開が変わるのかも?
と思わせる程度には、リアルとの辻褄合せを詰めて来ているのかな。
と感じるシーンも散見され、今更スマホだらけにしても描写が崩れそう。

など例え、この秋冬から学園都市にてスマホ各社が
ペア限定・ゲコタグッズプレゼント販促等で巻き返したとしても、
急激なシェア奪取は想定し辛い状況なのは分っていますが……。

ガラケーが都市を席巻する世界線……。
スマホでも観ることができるネットテレビで堪能したいと思います。

投稿 : 2018/09/27
閲覧 : 574
サンキュー:

34

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