をれ、 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
辞書編纂って気が遠くなる作業、そして物凄い思い入れが必要
※少し前に見ましたが、その記憶を頼りに書いているので不正確なあるいは誤った情報が混入している恐れがあります。
※※このアニメは、アニメをあまり見たことのない人、しかも高年齢層にはウケルような気がします。しかし生まれる前からPCが家や学校にあった若い世代や、萌え要素がアニメには不可欠と主張する人々にはそれほどウケないと思います。
ノイタミナで放送された原作が小説の、アニメらしくないアニメで、まあ実際先に映画化されているようです。一般的なアニメ作品にみられるような萌え要素は皆無でラブコメ要素も僅かしかないと思います。辞書を編纂する出版社が舞台のお話です。
辞書に掲載する言葉全てを紙片に書いてそれを集めて辞書にするのですが、何年場合によっては何十年とかかります。
これと何か似た様な作業があるなあー、と思ったのですが、カード型データベースの登録や更新をイメージすればわかりやすいかもしれません。でも物語内では、コンピュータ上で電子データ化する作業ではなくて、紙に手書きです。
また、同じような意味の言葉や不要な言葉をまとめたりすることもあるので、あいうえお順に並んだカード箱を手作業で探したりもします。これによく似たことをした経験があるのですが、高年齢の人しか分からないかもしれません。90年代の昔、図書館に行くと図書目録カードの束で図書番号を調べて、カウンターで言うと貸してくれるというのをやったことがあります。あまり利用しなかったせいで、どうやって検索していたかすっかり忘れましたが。現在はもちろんコンピュータ化されています。もし今の時代辞書編纂にとなると、コンピュータ上のデータベースを使うことになるのでしょうか。
おそらくこの作業方法自体は、今の時代には合ってないと思いますが、言葉を集めて辞書を作るという気概そのものは時代を問わ無いと思います。
個人的には辞書に興味を持てなかったせいか心には響きませんでしたが、間違いなく佳作以上の作品です。