「機動武闘伝Gガンダム[ジー](TVアニメ動画)」

総合得点
71.6
感想・評価
386
棚に入れた
2053
ランキング
1265
★★★★☆ 3.8 (386)
物語
3.7
作画
3.6
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジャッカー電撃隊かバトルフィーバーJ

ガンダムシリーズをひと通り見ようと試みた際
最後まで避けていた作品
『ガンダム』は知っているものの
まだこのGガンダムが未視聴ならきっと分かるだろう

明らかに異質

自分自身リアタイで見ていないので
ここは冷静に俯瞰視点で綴るとするなら、
OVAを含めた宇宙世紀シリーズと
2000年以降のTVシリーズ、特に種、種死の光が強すぎて
平成ガンダムは少し霞んでしまう
ここでいう平成ガンダムはG、W、Xの三作品
∀は二度目の集大成としての立ち位置なので別枠である
ちなみに
一度目は逆シャア、三度目はユニコーンという勝手な想定

それでも平成ガンダムの中
後発のガンダムWがスマッシュヒットという出来を達成
それもファーストのイコンを上手く取り入れた
以後続くアナザーガンダムの雛形となる構成を
これじゃ益々Gガンダムが浮いた感じになっちゃうよね
だが、
それ故にこのGガンダムが残した功績はスゴいと言える

まず
ガンダムが宇宙世紀という足枷を解いてくれたという点
{netabare}ハッキリ言ってZ、ZZと、後続の停滞感は否めなかった印象
逆シャアで盛り返したものの
F91はTVシリーズから急遽劇場版へ短縮
Vガンダムはなんか地味だし
OVAの正史の間をつなぐミッシングリンクは
古参には嬉しいが、新規には初見じゃついていけない
当初のファン層の年齢が上がっていき
明らかに顧客ターゲットを見失っていた
実際のとこ、
ガンダム関連の売上はSDガンダムの方が上回っていたみたいだし

その点、Gガンダムは
宇宙世紀のシガラミを吹っ飛ばして自由な世界観を作ってくれた
おかげで、以降のアナザーガンダムに自由度が増したに違いない{/netabare}

次に
ガンダムが複数いたって良いじゃない!ってとこ
{netabare}このガンダムの出自が高性能の試作機MSという括りであり
当然、ガンダムが複数あると可怪しくなる
この特別感はスーパーロボットの流れを汲んでいるのだろう
だが、Zガンダム以降気付いていたんだ
ガンダムチームなる魅惑の言葉に
以後、様子をうかがいながらも少しずつガンダムを増やしていった
ZZではマーク2、Z、ZZ、百式
0083では複数台の試作機として
Vガンダムは量産機として
そしてGガンダムにして一気に開花!総勢…何体?(数えるのメンドクサイ)
まぁとにかく多い
もう半分以上はギャグだよね
こりゃ古参から非難の嵐だったろうなぁって思いつつ当時を偲んでみる
おかげさまで
以後の作品では当然のように複数台のガンダムが居並ぶことになる{/netabare}

最後に
ガンダムとは?に一つの答を出している点
{netabare}
こうワラワラとガンダムが出てくると
古参ガノタは気が気じゃなかったろう
選ばれしモノが搭乗できるガンダムという聖域が汚されるようで。
まぁ、その古株が10歳そこそこでファースト見ていたとしたら
Gガンダム放送時期には20代半ば
いい年してガンダムに目くじら立てるのってどうだろうか?

が、論点はソコじゃない
注目すべきは『ガンダム』って何なのかを明確にしたという所だ(独断!)
それは
ガンダムのあの顔があればガンダムってことに
基本は
人の目に相当する複眼のメインセンサーに
顎の赤い突起、あと頭部の額にV型のアンテナがあること
派生はいくつか有るが、ほぼ該当しているはず
本編に登場するデビルガンダムを見ればよく分かるだろう
二足歩行する巨大ロボットがガンダムじゃないんだw{/netabare}

以上をもってガンダムの雛形の源流を知ることになる
例えるなら
ファーストから続く宇宙世紀がゴレンジャーとするなら
Gガンダムはジャッカー電撃隊かバトルフィーバーJにあたり
ガンダムWからはデンジマン以降という感じ

まぁとにかく
日本を代表する巨大コンテンツ『ガンダム』の
ターニングポイントになる作品なので
毛嫌いせず見てみることを是非オススメする

投稿 : 2019/05/18
閲覧 : 318
サンキュー:

4

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