「色づく世界の明日から(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1131
棚に入れた
4822
ランキング
159
★★★★☆ 3.9 (1131)
物語
3.7
作画
4.2
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.7

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ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

60年前の人の心に触れることを、愛おしく思ってくれますか?

観終わったあと、三つの作品を思い出しました。
「あの花」、「さよ朝」、そして黒澤明作品のオムニバス映画「夢」のなかの「鴉(カラス)」です。


「あの花」は、超平和バスターズの失われた "和" の気持ちを、6人の涙で埋め戻す作品でした。
「さよ朝」は、"愛するがゆえ" の逆縁の孤独感を、深く胸に秘めて、穏やかに受け容れる作品でした。
本作にも家族の喪失、孤独、別れが描かれています。
でも、語るべきテーマ性は、めんまやマキアとは少し違うような気がいたします。

「鴉」のほうは、"こんな夢を見た" というテロップのあと、黒澤氏の描く物語が始まります。
・・・「私」は、ある美術館で、ゴッホの「アルルの跳ね橋」の絵を鑑ているうちに、知らず識らずのうちにその絵の中に入っていく。やがて「カラスのいる麦畑」でゴッホその人に出逢い、胸中に抱えている苦悩に触れていくことになる・・・。

実は、本作から「夢」までは28年。「夢」から「カラスのいる麦畑」までがちょうど100年。
世代でいうと、本作から「夢」は一世代前、「カラスのいる麦畑」までは四世代前なんです。

案外、昔の人とか過去の出来事というのは、明日のことほどには関心がいかないものです。
ましてや自分が生まれる以前のことは "歴史" のお話。
たとえ、通り一遍の知識で理解できたとしても、当時の実相に触れたり、活き活きとした息吹を感じることは不可能です。

本作に登場する6人の仲間も、彼らの家族も、瞳美にしてみれば60年前の人で、お婆ちゃん、お爺ちゃん。
でも、彼らは、17歳の今を生きていて、カメラや絵筆を手にし、青春を謳歌し、家族と暮らし、生まれ育った街を闊歩しているのですね。

そこへ突然、二世代も後の未来から送られてきた「孫娘」を、いったいどんなふうに受け止め、どのようにして受け入れていくことが望ましいのか、ということを私は想像してしまったのです。

琥珀からの手紙にどんなことがしたためられていたかは、魔法使いの直系にしか明かされません。それは大切な秘密です。
ですから、「孫娘」も理由や目的は分かりませんし、接する仲間も分かりません。
お互いが戸惑うなかで、手さぐりをしながら、それぞれの糸を撚りあわせていくような物語なのですね。


そんなわけですから、これは観る人の感受性や想像力を問うてくる作品だと思います。
キャラの心情に歩み寄って、能動的に思索し、積極的に共感する姿勢が求められるでしょう。

この「孫娘」はどうするんだろう、6人の仲間はどうするんだろう、物語はなにを見せてくれるのだろう、そういうことではないのです。

視聴者たる私だったら、未来から来た「孫娘」にどうするんだろう。
そういう視点です。


物語のキャラたちはみな、強く主張することはしません。
「孫娘」も、過去に囚われ、今を思いあぐね、未来を見通せないでいます。

そんなストーリーを知ろうとすればするほど、「孫娘」の心情に寄り添おうとすればするほど、もどかしさを感じ、じれったさを背負い、彼女が望ましく思えるようになるその時まで、一緒になって魔法旅行を旅しなければなりませんね。


「大丈夫よ。なんたって私の孫だもん。」
祖母の琥珀が若い瞳美に話しかけ、若い琥珀に祖母の柚葉(ゆずは)が語りかけます。

祖母が孫に寄せる信頼というものは、どうやら世代を超えて引き継がれ、紡がれるようです。
でも、若い琥珀も、瞳美も、大人の階段を上り始めたところ。
祖母の言わんとする「大丈夫」は、ちびっと楽天的にも聞こえたかも知れませんね。


まほう屋は、心のサプリを扱います。
それは、星砂を使う人の心に、やさしく寄り添い、小さな幸せを願う気持ちにそっと手助けをする "エンパワーメント" です。

さあ、時間魔法を使って、瞳美を、若い琥珀に会わせることにしましょう。

{netabare}
長崎は 
若むらさきに 
色づきて
夢か現か 
ときの長先(ながさき)



かつて大禍で、美しい色を失くしてしまった街、長崎。
73年前のことです。

長い時間をかけて、美しい街並みを取り戻しました。
穏やかな水面に映るのは、燈火の輝きと星々の瞬き。
花火は、平和を欲し、喜びあうための大切なイベント。
7人が発する若々しい光彩も、眩しく照らしあい、反射しながら煌めきあっています。

あることをきっかけにして自分の心を抑圧し、魔法を固くかけてしまった少女=瞳美。
息づく世界の色どころか、明日からの自分の生き方さえも見出せなくなっていました。

その頑なな呪縛を、60年も前の若者たちが解きほぐし、やがて瞳美も回復と自律の気配を心のなかに見い出していきます。
現代っ子の6人の仲間も、等身大の生き様をのぞかせながら、未来からきた少女を優しくサポートしていきます。


さて、"エンパワーメント" のことを少し。
1980年代における女性の権利獲得運動のなかで使われるようになった言葉で、「権限を与えること」「自信を与えること」「力を付けてやること」などの意味を持つ英単語です。
心理学やコーチング、あるいはマネージメント手法の一つで、"人生の主人公" となれるように能動的な力をつけてもらい、自分自身の生活や環境を、自らのもつ力で、よりうまくコントロールできるようにしていく方法です。

琥珀たち6人は、戸惑いと怖気で固まっていた瞳美を友人として迎え入れ、彼女の属性である "魔法"、"色覚異常"、"未来からの来訪と帰還" を、ナチュラルな感性で受け止めていきます。


エンパワーメントのキーパーソンは、琥珀と唯翔(ゆいと)。

唯翔が瞳美の入部をきっかけを作るのも、琥珀が魔法を手立てに部活動に合流するのも、瞳美にとっては、とても自然なことだったように感じます。
また、彼らの瞳美への気遣いは、相応の合理的配慮がなされていたと思います。

それにしても、瞳美がのっけから唯翔の部屋に出現するのは、時間魔法というよりも、"大魔法使いたる" 琥珀の "時空間魔法の成せる技" なのでしょうね。



導きし 
金のさかなの  
道の先
色の満ち干は  
見えみ見えずみ


思わずと  
立ち寄らむ君 
安らけき
魂(たま)に色生む  
彼のタブレット



瞳美が色を見て取れるときは、なぜかいつも唯翔が関わっています。
琥珀がその理由を探究したり、試行を重ねたりすることも、唯翔はなにやら協力的です。
図書室での瞳美の決定的な "ひと言" を引き出したのも、琥珀と唯翔の息の合った?エンパワーメントでしたね。


稚(いとけな)き  
君のみた色 
繋げたき 
えにしの元(はじめ)
みらいの幸(さち)に 


語るなら 
絵師の手ずから 
君がため
描く虹色  
映れひとみに
{/netabare}


琥珀と瞳美の60年の時の差。

{netabare}
ともすれば、60年というのは大きな溝です。
ジェネレーションギャップとしても、二世代前というのはなかなか身近には感じられないものですね。
「お婆ちゃん」と呼びかけられる琥珀にとっても、思春期に躓く瞳美の心情にはなかなか寄り添えないものでしょう。

でも、琥珀は不可逆の時間魔法を習得し、その下ごしらえも60年かけてしっかりと準備してきました。
その動機は、琥珀とその娘の母子関係を追えば、言わずもがなです。

一旦は瞳美を手放し、しかしがっちりと受け止めるだろう60年前の自分自身に、琥珀はどんなにワクワクし、その瞬間が訪れるのを待ち望んだことでしょう。

琥珀にとっての集大成は、何と言っても60年分の満月の光と、人生の宝物ともいえる6ヶ月です。
そこにいるのは高校生の自分。
自分では決して取り返せない瞳美の17年間を、若い琥珀に託して、委ねるのですね。

琥珀の青春時代が、いかに幸せで偉大な尊さであったか。
若い感性と素直さに溢れるかけがえのない黄金の時であったか。
きっと琥珀には、確信ともいえる強い思いがあったのでしょうね。



そんな瑞々しさに溢れた琥珀や唯翔たちのかかわりは、瞳美の自律性を重んじるエンパワーメントの内実とその展開そのものでした。

瞳美の日常が静かに進んでいくのも、なだらかに描かれるのも、引っ込み思案で幸せを拒むように振る舞う瞳美の心情を感じ取り、慮(おもんぱか)った琥珀たちのスタンスに視点を当てているからだろうと思います。

彼らのアプローチは、特別でも何でもなく、ありきたりです。
上から目線や、宛(あて)がい扶持(ぶち)、お仕着せや無理強いでもありません。


祖母が、辛い境遇にいる孫娘のためにできることがあるとしたら、そしてその原因の一端を自分が作ってしまっているのであれば・・・。
まずは、幸せのさなかにいた若い自分自身がなんとも孫娘には申し訳なく、もしも、若かりし自分の如くに振る舞える機会が作れるものであれば、何か手立てもあろうかと、どこかにそんな人がいようかと・・・そんな妄想を抱いてしまうのも、あながち、ないとはいえません。

ならば、若い自分に孫娘をサポートさせよう!と。
読み聞かせをしてきた絵本の作者も巻き込んで!と。
・・・そんな突拍子もない発想で、そんな課題を自分に課すなんて。
いかにも琥珀にぴったりなファンタジックな楽しいお話ですね。(とりわけ祖父母にとってはネ。)
{/netabare}

色が見えなくなっているのは、瞳美のDNAから発せられる警鐘です。
ところが、彼女の気持ちは、"どうでもいいこと" として向き合おうとはしません。

{netabare}
瞳美が無意識のうちに自分にかけてしまった魔法は、感じ方、捉え方の小さなかけ違い。

「同じだけどちょっと違う。違うけどちょっと同じ。」
はなから自分で答えを持っているのですが、その埋め方が分からない。
辿り方が分からない。
幸せへの筋道が、その歩き方が分からない。
どうやら、心をゆたかに満たすサプリが必要ですね。

琥珀にとっては、娘へのかつての過ちが、血脈に潜むDNAの危うさに向き合えなかった痼(しこ)りになっているようです。
それゆえに孫の身に起きてしまった実相に向き合うに、胸を痛めているのですね。
しかし、そのDNAゆえにリカバリーするチャンスを決意に換えたのだと思いました。
ただ一度きりの魔法。それは最も身近な人を幸せにするためにあると。


きっと本作は、琥珀自身の幸せ探し、幸せ作りを振り返るストーリーでもあるのですね。
だからこそ、自らの債務を若い琥珀に負わせてまで、瞳美の人となりに直接アプローチをかけたのでしょう。

祖母の孫娘への寄り添い方。
それが、琥珀ならではの "時間差エンパワーメント" だったのでしょう。

琥珀は、自分が愛し、家族から愛された自分を、瞳美にも体感してほしかったのかもしれません。
魔法使いの家系のルーツ(系譜)とオリジン(起源)を、瞳美に辿らせようとする試みでもあったのだろうと思います。

また、瞳美を60年前に送ることをきっかけにして、若い琥珀にもエンパワーメントを施し、孫の生き様を同世代の立場でサポートさせることで、同じ魔法使いとしての自信を、お互いに作りあい、持たせあおうとも考えたのかもしれません。

副次的にも、6人がそれぞれに希望を持って自分自身の未来に向き合うことになりました。
彼らは、その確信と信頼を礎にして、瞳美を未来に還すことに意志をまとめ、力を尽くします。



琥珀が、若い琥珀に施したエンパワーメントは・・・。

瞳美の感性に働きかけて、再度、色を取り戻させること。
(唯翔との接点を、意識的に創り出すエンパワーメントに)

時のあわいの存在を知り、瞳美を必ず未来へ帰すこと。
(瞳美の思いに寄り添いつつも、琥珀の意志決定へのエンパワーメントに)

瞳美に内在する時間魔法のスイッチを発動させること。
(3分間の紙飛行機の時間魔法。その訓練と応援のエンパワーメントに)

瞳美を支えるのは、琥珀の力だけではないと知ること。
(柚葉の何気ないアドバイスが、琥珀と仲間へのエンパワーメントに)

そして、60年の月日をかけて星砂時計を準備すること。
(瞳美が恋した唯翔の愛が、琥珀の語り聞かせのエンパワーメントに)



琥珀が、娘を、孫を愛さないわけはないでしょう。
それは、娘が瞳美を愛さないわけではないことも意味します。
その愛の前には、60年の月日も霞むでしょう。


60年を隔てた琥珀の過去の記憶へのトライアルは、同じく瞳美の未来へのチャレンジでもあります。
そこにあるのは、琥珀の自責悔なのかもしれないし、瞳美の母への悔悛なのかもしれないし、瞳美へのエールなのかもしれませんね。


照らし置く
月白の砂  
六十年(むとせ)にも
時を睦みて  
青き真砂に


菫(すみれ)の手 
にぎるクレヨン  
鈍色(にびいろ)に
染まる心の  
君ぞかなしき
{/netabare}


さて、ここで、少し趣向を変えて、ホンモノの和歌を二首、紹介させていただきますね。

{netabare}
とどめおきて 
誰(たれ)をあはれと  
思ふらむ 
子はまさるらむ 
子はまさりけり

(いずみしきぶ。後拾遺和歌集・哀傷(ごじゅういわかしゅう・あいしょう)より。1086年)


この和歌は、和泉式部が、彼女の娘である小式部内侍(こしきぶのないし)が、子どもを残したまま亡くなってしまったことを哀しんで詠んだ哀歌です。
深い抒情性をあわせもった絶唱歌ともいえるものです。

意味は、「この世に自分の子どもたちと、母親である私を残して亡くなった娘は、いったい誰のことをしみじみと思い出して、不憫に思っているのでしょうか・・・。きっと、残された自分の子どもを思う情の方が、まさっているでしょう。なぜなら、私も、娘との死別がつらくて、ただひたすらに、娘を偲ぶ情の方がまさっていると分かったのですから。」というものです。

母親が子どもを想う気持ちは、平安も平成も変わりなく、死別にしても離別にしても、通じる心情は同じものでしょう。
"子" を二度も繰り返し使っているのは、返す返すも無念の高ぶり、つのる気持ちが抑えきれないさまを言い表そうとしたのでしょうね。


琥珀の立ち位置は、ここでいう和泉式部と同じです。
小式部内侍は、琥珀の娘(瞳美の母)。
残された子どもは、瞳美でもあるし、琥珀の娘でもありますね。

琥珀と和泉式部の想いを重ねれば、娘を失ったことの耐え難い悲しみの慟哭があり、心にするどい痛みをともなう深い哀しみがあることを、先の和歌から感じ取れるのではないかと思います。


瞳美に自分の力を信じさせようとするのならば、琥珀自身もおのれを信じる強い意志の力が必要になります。

17歳の琥珀の生きざまは、17歳の瞳美の人生にリンクし、同世代として共感を生み、DNAのなかに共有されていきます。


娘(こ)に母に 
焦がし窶(やつ)らむ 
身を想う
十七の君 
息をあわせて
(fuushin)


次に、紫式部の和歌を紹介させていただきますね。


心だに 
いかなる身にか 
適(かな)ふらむ
思ひ知れども 
思ひしられず

(紫式部集より。1019年頃。)

この歌の意味は、「いったいぜんたい、私はどのような身の上であれば、自分のちっぽけな心が満足するというのでしょう。満足することはないと分かっていても、きっと心の底では諦めきれないのです。」というものです。

この和歌の背景には、紫式部が結婚後わずか3年で夫と死別し、幼子と二人で暮らすなかで得た心情があります。

彼女はそれを「憂(う)し」と表現しています。

それは、高貴なる宮上人とのよすがの中で、ついつい彼らと自分の身の上を比較してしまうことの、辛さと苦しさ、情けなさや恨めしさという、何ともやるせない思いのことのようです。

紫式部はこの思いをもとにして、身を立てるばねに替えました。
まさに、「心はいかようにあっても、それ故にいかようにもできる」と思い返し、このあと「源氏物語」を生みだしていくのですね。

実は、和泉式部は、紫式部と、ほぼ同じ世代、同じ同僚女房です。

先の「後拾遺和歌集」は、勅撰和歌集(天皇の命を受けて編集されるもの)で、和泉式部は、67首も選ばれた筆頭歌人なんですね。
彼女は、どうやら恋バナの多き人だったらしいのですが、それでも娘を失った悲哀を詠んだ和歌は、それとは一線を画するもので、繰り返して詠むほどに胸を強く打たれる思いがします。


さて、和泉式部の "哀歌"。そして、紫式部の "憂し" 。

現代では、自分の思い通りに行かない心情のことを「統御感が失われている」と呼びますが、これを言い換えることができるなら、"アイデンティティーの揺らぎ" とも言えるでしょう。

2人の歌人が詠んだ和歌は、琥珀とその子(瞳美の母)、瞳美とその母(琥珀の子)の、それぞれの関係に通じるものです。
今も昔も変わらない、親子の情の尊い換えがたさを物語っていますね。


DNA 
むすぶ六十年(むとせ)は
月白の  
祖母と孫とで 
語らう青春
(fuushin)
{/netabare}


6人の部員たちは、瞳美の出自を知ることで、彼女の今を応援し、やがて未来へと送り出そうとする機運を、共同して作りだそうとします。

{netabare}
7人がそれぞれに認めあい、受け止めあい、気持ちを交わし、道を見つけていこうとする姿。
そして瞳美を未来に還そうとする彼らの言葉のはしばしに、通底する "エンパワーメント" のメッセージが表現されていたように思います。


離(か)たつ夜に 
七つの魔法 
色を生(な)し
しあわせも成す 
虹の架け橋


色づく世界とは、琥珀や瞳美、唯翔たちの息吹がめぐりあう世界。
彼らの過去は、今につながって、未来を創りだしていきます。

持てる全てを今に注ぐなら、幸せになってもいい。
色づく世界の明日から、もう一度、始めればいい。
そんな思いをもって、あなたに生きていってほしい。

そのことを知ってほしかったのです。
(今回は、琥珀の想いに寄り添ってレビューしてみました。)



今から60年後に生まれる子どもたち。
はるか先、2078年も、青い空、碧い海、すばらしい季節を迎えてほしいと願います。

そんなステキな未来を創り出す魔法なら、私もまほう屋のドアを開けて、信じてみたくなりました。



特筆すべきは、作画の美しさ。とってもきれい。
P.A.WORKSさんは、「さよならの朝に約束の花をかざろう」を手掛けていらっしゃいますが、本作も素晴らしい仕上がりだったと思います。

2018年の作画は、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で始まり、本作で締めくくられた印象ですね。

OP、EDも、作品のテーマ性に、ぴったり合っていたと思います。



最後に一首。

吾が駄作
式部と並べる
身のほども
知らね厚顔
相も変わらず

おそまつ。
{/netabare}

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/01/17
閲覧 : 402
サンキュー:

44

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