ピピン林檎 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
《欝展開》で有名な《ロボットもの》ですが、ただ欝なだけなので・・・
私は余りお薦めしません。
たった11年前の作品(2007年4-9月の制作・放送)なのに、作画面でもシナリオ面でも、実際の制作年以上の古臭さ・陳腐さを感じてしまいました。
本作は、その全編通しての{netabare}絶望的{/netabare}な展開から、『まどマギ』の先祖みたいな作品と評されることがあるようですが(※但し、こちらは魔法少女ではなくロボットものです)、個人的には、それよりも『未来日記』の方により近い作風と思いました(※脚本は一話一話工夫されていて面白いけど、個々のキャラクターの感情の揺さぶり方が表面的でグッと来ない点が特にそっくり)。
全24話(2クール)なので、これを観るくらいだったら、同じ《欝展開》アニメなら『まどマギ』と『ゆゆゆ』(※ともに1クール)をそれぞれもう一周した方がずっと有意義だし視聴後の満足感も高いと思います。
◆制作情報
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原作マンガ 鬼頭莫宏(小学館『月刊IKKI』2004年1月-2009年8月連載)
監督 森田宏幸
副監督 川畑えるきん
脚本 川崎ヒロユキ、与口奈津江、西田大輔
キャラクターデザイン 鬼頭莫宏(原案)、小西賢一
音楽 野見祐二
アニメーション制作 GONZO{/netabare}
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
====================== ぼくらの (2007年4-9月) ====================
- - - - - - - - - OP「アンインストール」、ED「Little Bird」 - - - - - - - -
{netabare}
第1話 ゲーム ☆ 少年少女たちのゲーム契約、500メートルの巨大ロボット同士の戦い(ココペリ操縦)
第2話 ジアース ☆ ワク回、コエムシ登場、ウシロの妹(カナ)虐待が酷い×
第3話 秘密 ☆ 警察の取り調べ
第4話 強さ ★ コダマ回、ジアースの動力が明かされる
第5話 弱さ ☆ カコ回
第6話 情欲 ☆ (続き)
第7話 傷 ★ チズ回だが、結構酷い話で×
第8話 復讐 ★ (続き)
第9話 家族 ★ ダイチ回 ※脚本巧いと思うが、感情の揺さぶり方が不自然
第10話 仲間 ★ ナカマ回
第11話 命 ☆ モジ回、敵も感情を持つ存在であることに気付く
第12話 血のつながり ☆ マキ回、初のアウェー戦{/netabare}
- - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Vermillion」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第13話 地球 ★★ (続き)、敵も人間、異世界側の消滅を目撃、※但し脚本の安っぽさは×
第14話 迷い ☆ ※田中美純一尉の目を通して政府の動向が描かれる
第15話 自滅 ★ キリエ回、ウシロ&カナ兄妹の事情、敵の自決
第16話 正体 ★ (続き)、契約してない者、マチの正体
第17話 情愛 ☆ アンコ回、※正体のバレたマチが普通に出ているのが×
第18話 現実 ☆ コモ回、古茂田議員死亡、田中美純一尉死亡
第19話 母 × ウシロの両親の話、※脚本がいささか冗長
第20話 宿命 × マチの告白、コエムシの正体、ココペリ親子の死、※脚本が雑
第21話 真相 × カンジ回、※脚本が安直
第22話 道程 ★ ウシロ&カナ兄妹回
第23話 雪景色 ☆ マチ回、コエムシ死亡
第24話 物語 ☆ ウシロ&カナ兄妹回、最終決戦{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)8、☆(並回)12、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.4